二頭女-映画の影の作品情報・感想・評価

二頭女-映画の影1977年製作の映画)

製作国:

上映時間:15分

3.6

『二頭女-映画の影』に投稿された感想・評価

金井
-

寺山は光は闇で闇は光みたいなことを言っていたし見ることができないものを見るという発想は天井桟敷にもある通りで"見る"ということがかなり彼の思想の重要部分なんだろうな、それにしてもこの表現に辿り着くの…

>>続きを読む

映画の影ではなく正しい題名は「影の映画」。

実体と影の動きを別々にするというのは、可視と不可視の領域を探究する視覚的実験として発想自体が面白い。

壁や床に残った影が、原爆の犠牲者や黒沢清「回路」…

>>続きを読む

人物がフレームアウトされた後も画面内に残される人物の影。性行為を終えた後ベッドの上に距離を置いて座る実写の2人の間に性行為中の2人の影が映されるショットは画面内の非同期的な時間表現として中々見応えが…

>>続きを読む
So
-
実体と影の存在。影があることで実体の存在は保証されている。光がなければ見えない、ということ。
4.5
すごい、影とdepressionとの相性がとても良い、ガロ的なイメージに近い、影との対置で存在の重さのようなものが増して、その分残る影も重たく感じる
TnT
3.9
このレビューはネタバレを含みます

 影の一人歩き。影は別人のごとく動くし、または壁に焼き付いている。トリック的だが、それだけでないリリシズムがある。寺山作品は見世物という点でメリエスに近いが、トリックだけに止まらないところが良い。高…

>>続きを読む
2023.5.20@ユーロライブ(寺山修司映画祭2023「映画監督◉寺山修司」)
影だけ動いているのはどうやって撮ったんだろな

音楽が単調で寺山短編11本ノックのラストにはきついです笑
8
3.0
表現主義でやられていたであろう手法だけど,最後種明かしするところはシュルレアリスム的だし,現代的と言えばそうである.
3.0
縁のあの遊戯と影が切なくみえる。
ラスト実像と重なり撮影所へ。寺山の背中が見えた

あなたにおすすめの記事