野ゆき山ゆき海べゆきの作品情報・感想・評価

「野ゆき山ゆき海べゆき」に投稿された感想・評価

こじ

こじの感想・評価

4.2
ノスタルジーに浸れる良い映画!

ストーリーが痛快!

ロケ地の瀬戸内の風景がどれも素晴らしい!

ラストの白黒の映像表現も良い!

最後の最後にちゃんと伝えたいことを

映像として示しているところに

監督の揺るがない信念

戦争への憎しみ

平和への願いを感じた。


◎広島国際映画祭2019
 大林宣彦監督セレクション
るぅね

るぅねの感想・評価

3.7

このレビューはネタバレを含みます

記録

授業で鑑賞しました。
鷲尾いさ子が美しい。彼女の為の映画。

以下、授業内での考察。

この映画は、子供から大人への成長、またそれに従って強まる戦争への志を示していると思います。お昌ちゃんと早見勇太の会話「男だから」「じゃあ女は?」から分かる通り、戦時における男女の役割も、大人になることで明確になりました。須藤目線のこの映画では、戦争の気配はするものの、そこにあるのは完全に子供たちの世界です。彼の目に映った最後のお昌ちゃんの姿、突然の白黒映像は、須藤の「大人」への成長の瞬間でした。そして、忍び寄る戦争の気配と、少年志願兵のお達し。それでも、やわらかで牧歌的な夢の中にいる子供達は、大人達をわんぱくな方法で排します。直接言葉にしないものの、この子供らしさ純粋さこそが反戦であり、映画内のわんぱく戦争や悪戯、駆け落ちに現れているのだと思います。結果、この映画そのものは子供達の夢に包まれ、最後の原爆投下のみが真実で、そのため映像はカラーで終わりました。投下した米軍ではなく、戦争を長引かせ、何も知らない子供達を犠牲にしようとした大人たちへの静かな怒りがこの映画の主題であり、子供たちへの鎮魂の作品になっているのだと思います。
てふ

てふの感想・評価

3.0
台詞を棒読みではっきりと話す演出は、苦手に感じてしまうことが多い。実験的な映像表現は興味深いところもあった。

191103 TOHOシネマズ六本木
東京国際映画祭  大林宣彦監督特集
ant

antの感想・評価

3.0
東京国際映画祭2019 大林宣彦監督特集でのフィルム上映鑑賞「豪華総天然色普及版」1986年当時に観ても理解出来ずにいたと思う。戦時中のわんぱく子供と大人の闘い物語。登場人物それぞれが口ずさむ口歌の自然さの妙。中でも初主演映画の鷲尾いさ子の美少女度が極み。映写室に入らず客席に設置された映写機も芸術だった。
ここまで感動するとは思わなかった。映画で泣いたのは、2度目。
anpon

anponの感想・評価

3.0
TIFF2019にて。
腕白少年たちの生活にだんだん戦争が侵食していく。
誇張された身振りや読み上げるような台詞回しが人を選ぶ(私には合わない)。
その意味で前半のおふざけモードは苦痛だったが、鷲尾いさ子と尾美としのりの恋は良かった、特にイカダの川下り。

ところで、大林宣彦のトークショーがあるはずだったのだが、体調不良で来場されなかった。
ご快癒をお祈り申し上げます。
りっく

りっくの感想・評価

4.5
日本も日本人もわんぱくだった時代
ヒロイン鷲見ゆり子を双眼鏡で覗き見
女の人というには小さく、女の子というには大きい
戦争下の子供たち性の目覚め
姉らしき人が息子に私に乱暴しないで
戦争をする大人は猿である
フィックスカメラで小津調
乱暴で体の大きな転校生の弟がいじめる
軍歌など唐突にミュージカル調
芸者街と地続き、性の世界に足を踏み入れる
風呂に入りながら歌う鷲見ゆり子ヌード

第第二章 わんぱく戦争
夏休みとともに戦争スタート
捕虜をたくさんとった方が勝ち
女湯に逃げ込む裸の女たち
ルール無視して石投げ合戦
戦争に人間が飲み込まれてしまう怪物

林泰文雷に打たれそうになる
鷲見ゆり子に服脱がされ洗ってもらう

異母兄弟で妾から生まれた鷲見ゆり子と弟
弟は2年間育児放棄して学校入ってるから2歳年上
だから力も強く背も大きい
弟は鷲見ゆり子に結婚してくれと言う
鷲見ゆり子は林泰文が好き
鷲見ゆり子も女郎屋に売られてしまう
尾美としのり船乗りと駆け落ちして逃げると告白
生理が来たような暗示そこに踏み入れられない林泰文
男だか戦争に行かせてくれと言う尾美としのり
鷲見ゆり子は四国の女郎屋に
爆竹などで救出作戦
どこへ逃げるの?わたし逃げるとこなんてないわ
それにひとりで逃げるのは寂しいもの
自分で女郎屋に戻っていく
尾美としのり脱走して鷲見ゆり子の元へ
油を被り船からダイブ
それを尾美としのりがお姫様抱っこでキャッチ
脱走兵を反逆罪で射殺しようとする兵隊
林泰文が妨害するが海に投げられる
二発目の銃弾が尾美としのりの胸に命中
燃えていく船を林は呆然と見つめる
鷲見ゆり子炎の中で悲しげな表情

エピローグ
少年兵を募集すると演説する中尉
子供たちが朝礼台にいたずら
落とし穴に落ちていく大人たち
喜ぶ子供たちも煙となって消えていく
原子爆弾のキノコ雲大写しでエンド
カラー版「豪華総天然色普及版」とモノクロ版「質実黒白オリジナル版」を見比べた。

公開時は【尾道三部作】である『転校生』・『時をかける少女』・『さびしんぼう』の直後だっただけに、「相変わらず尾道を舞台にしたセリフ棒読み学芸会」といった印象を持っていたが、久しぶりに観てみると、全く異なる印象を受けた。

また、今回は、カラー版の「豪華総天然色普及版」に続いて、モノクロ版の「質実黒白オリジナル版」の2本(?)を見比べてみたので、この2本についても異なる印象を持った。

物語は、カラー版もモノクロ版も展開は同様。但し、編集や画像処理、音楽は異なる。

戦時中の尾道に男子生徒が転校してくる。ただ、子供の世界では「既に居る者と新参者の権力争い」などということを考えるものであり、子供どうしの「わんぱく戦争」が始まる。
転校生としてやって来た男子生徒は、鷲尾いさ子演じる昌ちゃんの異母兄妹。
そして、鷲尾いさ子を3人の男が好きになり恋物語の雰囲気を見せつつ、子供たちの相変わらずの諍いを見せ、更に(三浦友和演じる)本当の日本軍人も登場させて戦時の世相を描く試みがなされている。

カラー版は、在りのままの色を映し出している点で綺麗なのは勿論、時々使われる大林監督独特の映像処理(雷場面など)が際立つあたりは良い。

モノクロ版は、全編にわたってセピア色で描くことにより、まるで小津安二郎監督作品を観ているような感覚にとらわれる「本当に戦時中の物語が描くことを強調している」感あり。

どちらのバージョンも好きであるが、大林宣彦監督が本当に見せたかったのはモノクロ版であるような気がする。

いずれも、(公開時の印象とは異なり)1986年の時代から戦争ドラマを作っていたのは驚きであり、なかなかの佳作であると思い直した。

<映倫No.111881>
BT

BTの感想・評価

4.3
尾道映画祭で見ました。
私のベスト大林映画は「さびしんぼう」なのですが、そのすぐ後の作品らしく脂ののった最高の大林映画だった。今まで見てなくて損した気分。
なんか凄い傑作でした。川口浩に似た甘ったれな感じの少年が出てました。
理路整然と監督のいつものテーマの主張がなされ、終盤には実にパンチの効いた事になり、とても見どころがありました。
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