【1991年キネマ旬報日本映画ベストテン 第5位】
『転校生』大林宣彦監督が赤川次郎の同名小説を映画化した作品。新尾道三部作の第一作。
よかった。大林宣彦らしいファンタジックな姉妹物語でありながら…
大林宣彦監督の尾道シリーズ作品。
コンプレックスを持っていた妹がそれを乗り越えて、成長していく姿を描いた青春映画。
儚い青春時代を幽霊の姿でフォローしてくれる姉・中嶋朋子と
その姉を慕い、憧…
ストーリー全体の作りは少し雑な様に感じるが、それ以上に風景、言葉選び、俳優達の表情に惹き込まれる。
実加が呼ぶ「お姉ちゃん」という声は、しっとりとしていて何処か寂しそうだけれど、まだ姉に甘えていた…
赤川次郎作で一番思い入れある。
ナイーブ、ヒステリー、摩擦、少女から女に付き纏うとりあえずなんかもう吐きそうってヒリヒリに親近感。磯の香りが蘇るいつしかの尾道もクラシカルな調度品もここら辺は映像の方…
姉の幽霊が初めて出てくるところの映し方が良かった。全身を映さずに足元、片手などを上手く映している。マラソンのシーンでは姉だけを別撮りにして風景に貼り付けていて面白い(『時をかける少女』でも出てきた手…
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