婉(えん)という女の作品情報・感想・評価

『婉(えん)という女』に投稿された感想・評価

3.5

岩下志麻(野中婉)
中村賀津雄(野中貞四郎)
緒形拳(野中希四郎)
河原崎長一郎(野中欽六)
江原真二郎(野中清七)
山本学(谷秦山)
北林谷栄(きさ)
楠侑子(野中寛)
長山藍子(野中将)
岸田今…

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長い幽閉を解かれても慕いつづけた男に抱かれることなく権力へと突っ込む下僕が担ぐ籠のなかで揺れる。
@ウィルあいち(第13回 人権を映画で観る上映会)

土佐藩の女医 野中婉が主人公の、大原富枝 の小説が原作。今井正が監督した。製作配給ほるぷ映画。幽居という理不尽な世界から解放されるが、求める人が幽居に。怒りを権力にぶつけるシーンに凝縮された誇り高き…

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2024-88
やっと観れた。
志麻さんの最高傑作ではないか。

40年も幽閉された婉や、その家族の物語。

御赦免のシーンから始まる。そして常に陰鬱な雰囲気に包まれる。

諦め、嫉妬、絶望、発狂、自害。

その禍中に於いて、婉は逞しく生きて行く。

女が強いので…

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koss
3.9

武家社会の不合理は「夜の鼓」、「武士道残酷物語」、「仇討」と変わらず描いてきた今井正の主題。その主題が女の身体と自立に移り、一族の受難から抵抗へと動いていく。受動的な能面のような女たち、意思決定権と…

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Gocta
-

土佐藩家老であった野中兼山の娘で、兼山の死後40年にわたって幽閉、その後女医となった野中婉が、幽閉中あるいは解放後に女として性に悩む姿を描く映画。面白かった。

てっきり女医として努力、成功する物語…

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mh
-

40年近くの幽閉生活を送った女医、野中婉の一代記。
独立プロ名画保存会が出してる映画はすべてが労働問題や貧困問題、イデオロギー闘争ばかりだと思っていたので、普通の時代劇で驚いた。
冒頭、雷のアニメは…

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