邪眼:ル・デルニエ・クリの作品情報・感想・評価

邪眼:ル・デルニエ・クリ1997年製作の映画)

製作国:

上映時間:30分

3.1

「邪眼:ル・デルニエ・クリ」に投稿された感想・評価

菩薩

菩薩の感想・評価

4.0
の力は別に舐めてないし、飛影も出てこないし、幽☆遊☆白書のベストバウトを挙げろって言われたら蔵馬vs鴉戦か、幽助vs酎戦かななんて、まぁ当然幽白は関係なしい、そもそも『レベルE』の方が好きだったりするけど、「アンバランスなkissをして」はカラオケで歌いたくなる。

フランス・マルセイユのアナーキー集団ル・デルニエ・クリの作品、本作を一言で説明すると「汚い」もしくは「早い」になるだろうか。もうちょっと分かりやすく言うと、『鉄男』と『逆噴射家族』と『ルナシー』を混ぜて、根本敬が『ドロヘドロ』読みながら、右耳でハナタラシの「5」、左耳でボアダムズの「POP TATARI」聴き、三日徹夜した後に泥酔、もしくはラリラリになりながら即興で作ったコラージュ作品にウンコ(下痢、これ重要)かけたのを飲み込んで吐き出したらたぶんこんな感じになる。まぁ要するに、ぐっちゃぐちゃでぬっちゃぬちゃでどろっどろでぬるっぬるでぶよっぶよっでxbjbjdふfkdgしdsdlsふぃgふぇおいあ…って、世の中に存在するありとあらゆる汚い擬音をそのまま映像化した感じ=馬鹿だねって、本当パンキッシュだとかアナーキーだとかアヴァンギャルドだとかって言うより馬鹿だねって感じ。好きか嫌いかで言ったら当然こう言うの大好き。
 下品だ。肉、ゴキブリ、臓器、といった汚らしいものを含め、切断を連想する機械といい、脳を悪夢に導くように手を突っ込まれてはぐるぐる掻き乱されるようなウルトラバイオレンスが30分。決してポップではない。フランスというと「花の都」なんて思い浮かべるけども、それを徹底的に批判したセンスが爆発的に押し寄せ、気分によっては頭が痛くなり、暴力性が出てきそうだ。
 語弊のある言い方だけど、「汚れた心を綺麗な水で洗い流すと言うなら、綺麗な心を汚れた水で洗い流す。」と言う感じか。
 各アーティスト達が「下品」とは思わず、「綺麗・美しい」といったイメージと同様に情熱を向けているのを思うと、ジョン・ウォーターズの「I Love ペッカー」が浮かぶ。
 それを供給するのが反体制芸術家集団「ル・デルニエ・クリ」であり、それが詰まったのが本作「邪眼」だ。
 ただ、何度も見ようとは思わない。けど、痛快。

 本作をどこかで見たような気がしたら、ドラムセットをハードとして演奏するミュージシャン、ドラびでおの「ドラびでお 第一集」で使用されていたのを思い出した。こちらは、スローテンポで「邪眼」の映像が流れるので見やすく、反体制の作品を逆イメージで表現しているので、ドラびでおもアナーキーなんだなーと思った。

 ちなみに、本作「邪眼」はYoutubeにあり。