副題のとおりだった。
加害企業や差別するひとたちへの憎しみ、どうして家族や自分がという悲しみ、これさえなければ違う人生があった筈なのにという確かめようのない希望と背中合せの絶望、そういったものがどき…
肉体的な衝戟を捉えた小川に対し放たれる言葉に全弾を託した土本、しかし言うまでもなく人間が非人間に届かぬ怒りと苦衷を訴える様は二人に共通する主題。
水俣病患者の重い現実と対峙する、常に最前線に置かれた…
『水俣曼荼羅』の予習もかねて名古屋シネマテークで。
本当は『水俣 患者さんとその世界』を観たかったのだが、大学の講義で観に行けず断念…。
水俣病の被害者たちが、有毒水銀を流した会社チッソの…
熊本地裁からチッソ本社のある東京へ、社内の鉄格子が取り外され、直接交渉の場はだんたん狭い部屋になり、机は接近し、ついに川本輝夫が机上から迫る。殺意に満ちた眼と怨嗟の声が満ちる。チッソ幹部の背後のカメ…
>>続きを読む土本典昭・小川紳介監督作品連続上映にて。
水俣第2作。水俣病裁判判決の後、生涯の医療と生活の補償を求めた水俣病患者のチッソ本社(東京)との直接交渉を、同時録音を駆使し生々しく記録した長編ドキュメン…