AGANAI 地下鉄サリン事件と私の作品情報・感想・評価

AGANAI 地下鉄サリン事件と私2020年製作の映画)

上映日:2021年03月20日

製作国:

上映時間:114分

3.5

あらすじ

「AGANAI 地下鉄サリン事件と私」に投稿された感想・評価

みうら

みうらの感想・評価

3.5
アレフ内部の映像がみれたのはとても興味深かった。
謎のロードムービー😳
換気

換気の感想・評価

-
荒木浩という人をひたすら映し続ける114分。語りが凝縮されていた。

とことん誠実な人だと思った。佇まい、身のこなし、受け答え、慎重に言葉を選びながら話す様、間、内面の表現の仕方、そういう荒木氏のコミュニケーション方法には好感がもてた。


子どものころ自分で買った筆箱、
大学3年の時に弟が病気で足を切断するかもしれなくなったときに抱いた感情、
幼稚園の頃に入院したこと、
出家する日の朝の家族とのやりとり、
幼き頃の祖父母との思い出、
アルバイトしていたセブンイレブン、
文化祭での麻原彰晃との出会い。


人生のいくつかのきっかけが現世への決別と出家を決意させたと示唆する語り、
それはまったく理解不能なことではなく、その時の荒木氏の心情が生々しく伝わってくるようだった。

むしろ鋭敏で独特なその感受性ゆえに、人よりも何かを多く悟ってきたのではないか。

そこでの悟りに向き合い、今も向き合い 続けるのかなあ。

自分の罪ではないけれど生涯その責任を負い続けること、信仰することがこんなに困難な境遇にあっても信仰をつづけるということ、
貫徹する想いの「つよさ」に人としての「つよさ」を感じる。


一方で、監督の「家族が大切なんだったら大切にしたらいいじゃない」という言葉にもあったように、信仰を重んじるがゆえにないがしろにすることもあるだろうし、そのジレンマに荒木氏自身陥るということはないのかなあと思った。


例えば自分で自分に心理的な暗示をかけてしまっているということはないのかな。
チック症や緘黙症のように、自分の意志ではどうしようもない方向に心が向いて「ロック」がかかってしまうことがある。
そんな時は自分ではどうしようもなく、脱するには他者からの働きかけや外発的なきっかけが要る。
監督が「明日両親に会いに行ってください」と荒木氏に言ったところ。
荒木氏は悩んだし、私も強引だなと思ったけど、今思えばあのとき強引に他者がきっかけをくれたこと、もしかすると荒木氏にとってはひとつ心のロックが外れるきっかけになったのではないか。
真実はわからないけど、
その可能性について少し思いが至った。
YUKI

YUKIの感想・評価

3.5
ドキュメンタリーの基本としては、中立的なものがあると思うんだけど、この映画は監督でありながら被害者である人間によって製作されているわけで、その二重性を前提にしないと、暴力的に見えすぎたり、恣意的すぎるのでは、という感想になりそう。二重性は監督にもあるけれど、荒木氏にもあり、事件に対して悔恨の気持ちがある彼と、麻原を信仰する彼の揺れ動きがみられる。その処理できない二重性と付き合っていくさまを描いていると思うと、個人的には腑に落ちる感じがあります。
山中Q

山中Qの感想・評価

3.0

このレビューはネタバレを含みます

今作だけをみると荒木さんに高圧的に迫る被害者であるはずの監督が悪に見えてしまう。
荒木さんはAのときと同様なんでこんな人の良い頭のいい人が麻原を支持しているんだろうの印象しかない。
映画としては思ってたより見どころはなかった。
yo

yoの感想・評価

3.6
被害者が加害者側の人間を撮るという物凄い映画なんだけど、やはり被害者であることへの意識がどうしても前面に出てしまって、観ていて違和感はあった。「A」と比較してしまうと、視点がかなり固まってしまっているとおもう(こういうものを撮りたいというのが最初から定まってしまっているイメージ)。
ただ、監督の、オウム真理教の起こした事件は許されるべきものではないという強い意志は感じられたし、このように形あるものにしてくださったことは素晴らしいとおもう。
評価がなかなか難しい映画だと思った。感想が散らかる。

地下鉄サリン事件の被害者である監督が、加害者と旅をしながら謝罪の言葉を引き出そうとするドキュメンタリー。なんだろうけども。

監督のコミュニケーションが高圧的だったり逃げ場をなくしたりしているので、反応が強引に引き出したもののようにみえてしまっている。強引に引き出そうとしたうえで出てこなかった。というのが主張なのかもしれないが、うーん。

ただ、ドキュメンタリームービーとしては今ひとつでも、なぜかロードムービーとしての良さがある。食事してるところなど監督の力みがないシーンでは妙な関係性が少しコミカルに映っていて、そういうところはなんだかよい。

何を見たのか、もやっとよくわからなくなる。

#2021_2
猫

猫の感想・評価

3.9
とても面白かった、というとダメか。interesting の意味です。
『A』の荒木君が荒木さんになっていて
彼のその後を映してもらえただけでも非常にinteresting だった。
所々聞こえにくい箇所があって、なんなら全て日本語字幕つけて欲しかった。
荒木さんは相変わらず
優しく理知的で、いい人だった。広報担当だからなのか、
よく、又、撮影を許可したな、と思いつつ
やっぱり誠実な人なんだろうな、と思った。
映画観たみんな思うと思うよ、何でまだ麻原を師としてるの?って。
監督の結婚に関する話は分からないけれど
監督がサリン事件の被害者だったから、の撮影引受けだろう。
荒木さん自身、被害にあった人と、向き合うべき=そうするのが務め
と思ったんだろうな。

「出家」について。
したから即、そうなるのではなく
そうしていく=世俗を絶ちきる 事

でも監督に指摘されたように、荒木さんはまだまだ「出家」途中。心の中の思い出はフワッと出てくる、、、
故郷の風景をみて何度も涙を流す。
お祖母ちゃんの話、弟さんの話
優しすぎる人のように思えた。
彼と対面しながら監督は半ば
何とかして荒木さんを麻原の影から連れ出したいんじゃないかな、と思ったりした。私も半分そうなるといいな、と思った。でもその反面
荒木さんは、あんな事件を起こした
からこそ
もう世俗に戻ってはいけない、戻れない、自分に許されるのは
厳しい修行の中なんだ、と思っているような気もした。

監督は、自分と自分の両親に会わせる。そこである言葉(態度)を待っている(と思う)出てこないその言葉に対して
“何か言うことあるでしょ”と促す。私も待っていた言葉……

そうして献花と記者会見へつながる。

荒木さんはどうしているのだろう?
沢山の人をあやめ、苦しめた
自分の宗教団体に対し
どう思っているのだろう?
事件に関し“一番わかっている人=教祖が説明していない“と。
それが彼の言い訳。
教祖の死んだ今、荒木さん
どう思ってますか?
ぶみ

ぶみの感想・評価

3.0
さかはらあつし監督によるドキュメンタリー。
地下鉄サリン事件の被害者である同監督が、現在も活動を続ける宗教団体Alephの広報部長、荒木浩と旅に出る姿を描く。
監督は被害者であるが、撮影の対象とされた荒木は首謀者でも直接的な加害者でもないという立ち位置の違いの違和感が、最初から最後まで拭えず、結局監督は何をしたかったのか、させたかったのが理解できなかったというのが正直なところ。
その最大にして唯一の問題を除けば、二人によるリアルロードムービーとして楽しめる内容。
被害者だからこその感情は被害者にしかわからないことは理解できるが、監督の時折垣間見える高圧的な姿と、彼の質問に黙ってしまう荒木の姿だけが心に残った一作。

ズバリ、浮揚。
すー

すーの感想・評価

3.0
休日にふらっと寄ったサイン会の後、ひょんなことからさかはらさんとコーヒーを飲むようになった。サリン被害後、身体的にも経済的にも苦しい日々が続いているのに、夢を追いかけ続けるエネルギッシュな方です。
Azusa

Azusaの感想・評価

3.7
作中の監督と荒木さんのズレが引っかかった。多分それはどうやってもズレたままなんだろうな。
荒木さんは今になっても事件や社会との折り合いをつけられず苦しんでいるように見える。もしかするとそれが彼のこの世でのカルマなのかもしれない。
・・・そんな、オウムというよりも荒木さんという個人のことを色々思ってしまう映画でした。
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