作品を審級にあてはめるために、そこにうつるものを数えることや手つきをなぞらえることが私たちには許されているし、それだけが表象から、仮構される真相へのまるで祈りのようなアプローチであることも否定しない…
>>続きを読む第一章 地獄
人類の歴史コラージュ的手法で紡がれる。疫病、戦争、ナチズム、インディアン、星条旗、映画、戦闘機、戦車、ベトナム戦争、戦争ごっこをする子供たち。あらゆる人間が争い、疲れ果て、死んでゆく。…
王国1:地獄、王国2:煉獄、王国3:天国の三部構成によって展開されるゴダールの長篇劇映画。
王国1では、ただひたすら戦争の映像が流れ、王国2ではとある女子大生のオルガ、イスラエル人ジャーナリスト 、…
8月のJLG19
「巨大な破壊力を前に 今こそ革命が必要である
破壊に匹敵する創造力の革命だ
記憶を補強し 夢を明確にし イメージを実体化する」
ボスニア・ヘルツェゴヴィナ紛争の傷跡が街に残る…
今改めて見直すと本作は集大成的な作品にみえる。ゴダールの思想を本人が直接的に語るだけでなく他者が多面的に語るパートを設け、我々の根底の中にある詩について語られているだけでなく、そのパートの前に紛争の…
>>続きを読む2020
鑑賞時間の耐透過性を考えるたびに『アワーミュージック』を思い出す。
2024
ゴダール自身が監修したデジタルリマスター版『アワーミュージック』めちゃくちゃ鮮明だった!シナリオ採録に注釈ま…