やはりモノクロ画面が綺麗すぎるのだが、後半に彩度の狂ったカラーをぶち込んでくるあたり流石だと思う。
シモーヌ・ヴェイユの肖像からコマ落としの海に繋ぐ編集は『映画史』だし、波とフロントガラスのマッチカ…
21世紀の始まりにゴダールが投げかけた「愛」とは、単なる恋愛の情念ではなく、歴史と記憶をどう継承するかという問いだった。
フィルムのモノクロとデジタルの鮮烈なカラーを二部構成で対比させ、第一部では芸…
「記憶や普遍性のない地にレジスタンスは存在しない」
これは愛についての映画であり、記憶についての映画だ
記憶とは我々の現在の写し鏡であり愛とはすなわち記憶とのあり方だ
「人生を前向きに生きようとす…
ブレッソンのスリと、マトリックスのポスターが並ぶカットが反復されたが最後に伏線を回収してた
悶々と彷徨う知識階級はいつもながら、テンポもいいし鮮烈な画も多い。アワーミュージックの運河のシーン、これの…
ゴダールの21世紀最初の長編は意外にも、老いよりも反骨精神が印象に残る作品だった。基本的には80年代・90年代のゴダール作品と同様、筋の読み取りづらさを映像美で帳消しにされるような鑑賞心地なんだけど…
>>続きを読むお話はわかりそうで、やっぱりわからない。ゴダール作品は毎回そんな感じだが、本作はさらに抽象度が高く、ひたすら煙に巻かれ続ける。美しいモノクロームフィルムのパリは、ヌーヴェルヴァーグ期を彷彿とさせる。…
>>続きを読むゴダールマラソン。2001年作、21世紀のゴダール。ここにきて、80%くらいをモノクロ映像が占めるゴダール流の愛をテーマにした作品。
とにかく映像の美しさが尋常じゃないくらい際立ってて、ひとつづきの…