ラブ・セレナーデの作品情報・感想・評価

「ラブ・セレナーデ」に投稿された感想・評価

過去鑑賞記録。
バリー・ホワイトのことを相互フォロワーさんにコメントしていたら思い出した。これも今はなき渋谷のシネマライズで観たのだが、変な映画だったなぁ。半魚人と姉妹の三角関係の話で、ラブシーンにバリー・ホワイトが使われていたのが面白くてサントラを買った。また観たい。
二人暮らし姉妹と隣に引っ越してきた落ち目の中年DJとの三角関係というなんの新鮮味もないラブコメ?なのだが、不思議な味わい。ルックスから考え方まで登場人物全員のズレ具合が絶妙というか奇妙奇天烈。意外過ぎる結末!強烈だけどあっさりのほほん。
AS

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3.8
釣り好き女が見事に釣られちゃうお話。色々なメタファーが散見されて面白い。メカジキの前で脱ぎ脱ぎするミランダ・オットーは必見。
アダム・ドライバーとかエイドリアン・ブロディあたりが歳をとった様なDJ男を見て失礼ながら干物を想像してしまったんだけどそこもまた狙いの一つなのだろう。逆にリリースされるオチには大いに笑わせてもらいました
cov

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3.6
オーストラリアの田舎町に住む姉妹。ブラックなロマンチックコメディ。
tulpen

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4.5
観終わった時の
「なんだこりゃ?」みたいな気分が、
日が経つにつれて
何だか誰かに話したくなるような…
変にクセのある映画でした。

その原因はDJケンだろうなぁ。
この男、なんだか気持ち悪くて不細工で到底モテなそうなのに変な魅力あり。
こいつの部屋のインテリアしかり。
とにかく妙な男。
海鞘のような魅力をもう一度味わいたいかも…。

ちなみに『ロード・オブ・ザ・リング」のエオウィン姫が出ているの。


清水映画祭
静岡サールナートホールにて。
1997年11月2日 55本目。
隣に越してきたDJケン・シェリーを巡り、元カレを電ノコ事故で亡くした姉とこじらせ処女の妹が「ケンと寝た」だとか「ケンは私と結婚する」だとかマウント取り合いまくる。ケンはエイドリアンブロディを20年ほど外に干した様な微妙な外見をしているため、愛の持論を語る度に身震いと妙な笑いを誘う。ギャグなのか本気かわからないけど登場人物全員そんなとこがある。というか姉の外見もなかなかのブスババアだし、妹もなんとなく痛くて喪女っぽい見た目をしている。そこのバランスが可笑しいから面白いんだろうな。
妹が耳の下らへんから泡をブクブク出すケンを見て「もしかして魚では?」と疑うが、バイト先のおっさんに「男には種類があるの?ケンは魚かもしれない」と相談すると「魚のくせに調子乗りやがって!」と斜め上の回答が返ってきて戸惑った。
“I WUV YOU(大好きでちゅ)”と書かれたものごっつ痛い風船がめちゃめちゃ良い仕事をしていて、この風船が本作を傑作ブラックコメディとしての拍車をかけてくれている。
観終わったあと、私は一体何を観てたんだ・・・?と思ったけど時間経ってからジワジワ笑いがこみ上げてきている。
堊

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3.0
姉妹ものだったので百合じゃなかった…がウェスアンダーソンとか『シンプルシモン』好きな層から好まれそうなアレコレが悪くない。『小さな悪の華』をミニマムにしたみたいなラストも悪くないが少し長い。どうせ姉妹で往復するなら男のベットでヤってる妹の俯瞰ショット→家にいる姉→ふたたびヤってる妹ショット、で妹ではなく姉を映すぐらいの猥雑さが欲しかった。監督はこのあとドラマを多数手掛けてるっぽい。60分とは言わないがもう少し短ければ…
調べたところ最近は小説家として活躍してるらしいシャーリー・バレットのカメラドール受賞作。

序盤のレストランのシーンに代表されるように、ジャームッシュ的な空気感がありつつ地味にリンチっぽい雰囲気もある作りは確かに独特だし、ジャームッシュやリンチの作品が好まれるカンヌで賞賛されるのもわかる気がする。

終盤の鉄塔?を使ったシーンも花嫁衣装との組み合わせが独特で悪くはなかった。

でも黒澤映画を見た後だとさすがに見劣りしてしまう。
継

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4.0
オーストラリアの田舎町に暮らす姉妹,
ヴィッキー・アンとディミティ.

退屈な毎日を過ごす二人の隣家に
都会からイカした男がやって来た
彼の名はケン・シェリー
甘い声で愛を囁く, レディオDJだ

長い髪をかき上げる DJケン,
シャツを胸まではだける DJケン,
エイドリアン・ブロディを車で轢いて,
引き返して来てもう1回轢いたような顔立ちの DJケン.
そんなケンに,
姉妹はメロメロ \( ☆∀☆)/\( ☆∀☆)/
今日も朝から ♪ドゥ・ザ・ハッスル!

こうして(≒どうして?), ケンをめぐる
姉妹のラブ・バトルが 幕を開けるー.


…なんだコレ(笑) f(^ー^;
まだ幼く可愛いんだけど超絶にダサい妹・ディミティ(ミランダ・オットー)と
パーマ失敗した大阪のおばちゃんみたいな姉・ヴィッキーアン。
そして、整備も洗車も一度もしてないであろう愛車・サバンナ RX-7を駆り、
中華料理屋の店主に “生殖行為の歌” 呼ばわりされる'70年代フリーソウル (選曲センス抜群!) をこよなく愛する男、DJケンが織り成す愛憎劇。

前回エントリー時も書いたんですけど、先日DVDゲットしたので再観賞しました(^ー^)/。
描かれるのは三角関係の顛末、なんだけど
↑3人のシュールなキャスティングのせいで
本来ならラブサスペンスになる脚本が、狙い通りというか、ど~してもコメディになっちゃうんです(笑)。
3人は別に笑わそうとしてなくて結構シリアスな芝居をしてるんだけど、見た目とキャラ設定・台詞に微妙なギャップがあってそれが「おかしみ」を醸し出す仕掛け。

登場人物四人くらいなのに、飽きさせずグダグダにならず途中で崩壊もせず、クライマックスまで貫くシリアスコメディ。濃厚な音楽も狙い通りにハマッた印象で、
好きな作品です(o^-')b !
[女たらしの”愛の搾取”に対する小気味の良い復讐] 81点

MUBIのカンヌ応援企画で配信されていたのだが、オーストラリア訛りが聞き取れないので見送ってしまった。ミランダ・オットーがクソ可愛いヘンテコ映画との情報だけを持って見てみたら、この言葉から一ミリも逸脱しないヘンテコ映画だった。

オーストラリアの片田舎サンレイに都会のDJケン・シェリーが引っ越してくるシーンから始まる。このサンレイという街、文字通り何もない。そして、ケンを隣人の姉妹ヴィッキー=アンとディミティが取り合う。食事やセックスといった即物的な愛情表現によって互いにマウントを取り合う。それに対してケンは”愛を束縛しない”という超女たらしな理由でどっちつかずの態度をとっていたため、愛想を尽かした姉妹に突き落とされる。死体を湖に捨てるとケンは魚に変わり、川を遡上するシーンで映画は終わる。

キーアイテムは”魚”である。越してきたケンにヴィッキー=アンはまず釣ったばかりの魚を持って行き、拒絶される。ケンの家にはカジキの剥製(男根の隠喩)が飾ってあり、姉妹がセックスすると影が強調される。終いにはケンは魚になってしまう。この解釈は色々あるんだろうけど、そういうもんだろうと受け入れるべきエンディングだと思う。個人的には湿っぽくならないから全く問題ない。魚に始まって魚に終わる綺麗な円環構造をしているから、もしかするとケンに拒絶された魚は前の女たらしなのかもしれない(絶対違うけど)。にしても、ケンの目が死んだ魚みたいだったのも魚に掛かっているのだろうか。

最後に繋がる需要なアイテムとして”I WUV YOU = 大好きでちゅ”と書かれた風船がある。これはディミティがケンに渡す即物的な愛情表現の一つなのだが、一緒に食事をするとかセックスするとか風船渡すとか発想が幼稚なのも面白い。やはり主題は”愛の搾取”だろう。風船は渡しただけで登場シーンが終わり、次に出てくるのはラスト、死体を湖に捨てる時にディミティが死体の手に結びつける。魚になっても風船は”I WUV YOU = 大好きでちゅ”と言いながら魚に括り付けたままなのが最高に可笑しい。

一応主役は姉妹なのだが、妹ディミティを演じるミランダ・オットーの存在感というか絶妙なダサさが凄まじい。普通に惚れ直した。特にフェンス越しにケンを見る時とか最高。また、登場人物で最も奇妙な男、中華料理店店主のアルバートが面白い。ディミティが”ケンは魚かもしれない”と言うと”ふん、やはりな。魚のくせにお姉さんに言い寄るとは”と返すあたり、一番ヤバイのはコイツだろう。

バーレットは本作品でカメラドールを受賞した。そして、エニェディの「私の20世紀」も同賞を受賞している。私の中に勝手に出来てしまった円環を勝手に閉じるべく、私も動かざるを得ない。
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