パトリス・ルコントの大喝采の作品情報・感想・評価

「パトリス・ルコントの大喝采」に投稿された感想・評価

●'96 7/27〜9/13公開
配給: アルシネテラン
ワイド(シネスコ) DOLBY STEREO
9/7 11:00〜 ル・シネマ1にて観賞
フィルム上映
パンフ購入不明
noriko

norikoの感想・評価

3.1

このレビューはネタバレを含みます

ルコント×ブランシリーズの一環として見ましたが、ほとんどブランが登場していない!
超端役。
そして髪がある。
カツラといえども腰が抜けそう。

悪態はそのあたりにして、本作物凄く普通なコメディ映画です。
普通が悪い訳ではなく、ブランのお騒がせシリーズだと思い込んで観たため、拍子抜けしてしまったのです。

本作はブラン演じる興行師シャピロンよりも、その舞台に立つおっさん3人がメインです。
おっさん2人はこの舞台を機に、返り咲きたいと鼻息荒くしています。
けれど舞台はおっさん3人が必要。
そのため愛想の悪くキレやすい男一人を仲間に入れ、無事役を手に入れます。
舞台が上がったら即大成功!になるわけもなく。

この3匹のおっさんどもは自由奔放。
アドリブで暴走するし、緊張で台詞を忘れるし、挙句舞台が怖いと隠れちゃうし。
話させたら見事な大根。
よくもまあ再起をかけると意気込んたものね。
けれどこの劇は喜劇。
脳内お花畑の観客は、彼らの失態を喜劇と思い、馬鹿受け。
というか馬鹿でしょ。

1日目で首になったのに、後任を追い払い、劇場にギャラアップを要求。
さらには観客に寄付を要求。
やりたい放題。
そりゃ三匹のおっさんは満面の笑み。
そうでしょうよ。

主演女優は初めは童心にかえってやりたい放題の三匹のおっさんにイラついていたものの、今はそれどころじゃない。
なにせカツラを被ったブランが脅迫してくるんですもの、そりゃ怖い。
ブランは多額の保険をこの劇にかけています。
そして今破産寸前。
1足す1の答えは、女優を怪我させて舞台キャンセル&保険金がっぽり。
そのためには手段を選びません。
ファントム真っ青の舞台襲撃。

悲劇はこれが喜劇舞台なこと。
奈落の底に堕ちようがシャンデリアが降ってこようが、銃がぶっ放されようが、すべて喜劇なんです!
まぁなんて素敵なおつむをもった観客ども。

ブランが襲撃するほど派手な仕掛けねということで、観客は大盛り上がり。
加え公演回数を重ねるにつれ、ビビりまくっていた三匹のおっさんどもも慣れてきて、アドリブがさらに酷いことに。
そして今や女優よりもスターに!

あぁ、まるで踊る大捜査線のスリーアミーゴスのよう。
本来ならば脇で存在を発揮するコミックリリーフが前面に出てくるのですから、面白いけど草臥れました。
ちょっとね。

総じて非常にまともなコメディです。
子供のように目を輝かせる三匹のおっさんたちは観ていて楽しいですが、私はブラン目当てだったのよ。
残念。
昔々の学生の頃
シネヌーヴォ梅田の
オールナイト上映で
観ました。(メモ)