他人のそら似の作品情報・感想・評価

「他人のそら似」に投稿された感想・評価

Cem

Cemの感想・評価

5.0
原案ベルトラン・ブリエ。主演・脚本・監督ミシェル・ブラン✨脚本はジョジアーヌ・バラスコも手掛けている。超豪華キャストに大大大満足だし、時間短いし、頭空っぽで観てられる!
どうも最近おかしい🥺映画スターの自分が身に覚えのない罪で連行されるわ、レイプ犯呼ばわりされるわ、殴られるわ…どうやら俺のドッペルゲンガーがいるらしい!ていうコメディ!キャロル・ブーケがお見舞いしたことで、寝たきり男が歩ける&勃起するという奇跡を呼び起こすのワロタ🥺フランス映画を熱く語るノワレも良い。ミシェル・ブラン好きにはたまらん作品だ
ハル

ハルの感想・評価

4.2
子供の頃、親がレンタルしてきた映画を何となく一緒に見ていました。そのとき妙に深く刺さった映画。おしゃれでユーモアでシニカル。ケ・セラ・セラな境地をとても羨ましく思いました。
sonozy

sonozyの感想・評価

3.5
『欲望のあいまいな対象』のキャロル・ブーケつながりで。
フランスの俳優ミシェル・ブランが脚本・監督・主演(一人二役)のコメディ。

ミシェル・ブラン(本人役)の周りで、おかしなことが続く。
車で横に並んだ見知らぬ男に先週の乱交パーティについて話かけられたり、行きつけのバーに入ろうとしたら出禁になっていて殴られたり...
身に覚えのないことばかり。

心配するキャロル・ブーケ(本人役)と精神分析医を訪ねるブラン。
薬を飲んでしばらく田舎で休むべきと言われ、キャロルが彼女の別荘で静養させることにする。

そこで、ミシェル・ブランそっくりのパトリックという男(ミシェル・ブランが二役)が、ミシェル・ブランになりすまして、色々とやらかしていることが分かる。
ブランとブーケはパトリックを捕まえるべく動き出すが・・・

原題『Grosse fatigue / Dead Tired』は、“ヘトヘトに疲れた”
偽物のせいで、ミシェル・ブラン、ヘトヘトな状況になります。

キャロル・ブーケの「神秘を受け入れたら?神秘は素敵よ」に対しブランが「ブニュエル女優らしい発言だ」と返したり、ブーケがブランに「ウディ・アレンぶるのはやめて!悩める道化なんて最低よ!」と言い放ったり、特定個人いじりネタもあちこちに。笑

後半の意外な展開含め、カンヌで脚本賞獲ったのも納得のストーリーで楽しめました。

カンヌ国際映画祭
-脚本賞(ミシェル・ブラン)
-Technical Grand Prize/special effects(ピトフ)
ukigumo09

ukigumo09の感想・評価

3.5
1994年のミシェル・ブラン監督作品。ミシェル・ブランと言えばパトリス・ルコント監督作品『仕立て屋の恋(1989)』の主演でお馴染みのフランスを代表する個性派俳優だ。本作『他人のそら似』は彼にとって監督2作目であり、脚本と主演も務めている。なお彼は劇中で本人ミシェル・ブラン役を含む一人二役で出演しており大忙しだ。

この作品のユニークな点はかなり多くの役者たちが本人役で出演していることである。ミシェル・ブランだけでなく、キャロル・ブーケ、フィリップ・ノワレ、シャルロット・ゲンズブール、マチルダ・メイなど、そしてロマン・ポランスキー監督やカンヌ映画祭の当時の会長ジル・ジャコブといった多彩な面々が顔を見せている。

多くの実在の映画人たちによるフランス映画業界の内幕コメディいった内容で、役者としての名声の裏にある悩みや落とし穴、業界の構造などを、エスプリを効かせて描いている。例えば劇中ミシェル・ブランが「ホモ」と揶揄されるのは、以前彼が演じた役柄のイメージのせいで、恐らくその作品は『タキシード(1986)』だろう。この『タキシード』を撮ったベルトラン・ブリエ監督は本作に原案として参加しているので、ミシェル・ブランのホモネタを扱ったと推察できる。こうした小ネタが満載で長年フランス映画を観ている人は大いに楽しめるだろう。その反面初めてフランス映画に触れるような人には全くお薦めできない作品である。

人気俳優で映画監督のミシェル・ブラン(ミシェル・ブラン)の周りで最近奇妙なことが続いていた。いかがわしい店で会ったという男や、ミシェル・ブランにレイプされそうになったと訴える女優など、彼にとって身に覚えのないことばかりであったが、彼は警察に連行されるはめになってしまう。友人で女優のミシェル・ブーケの助けもあり、なんとか解放されるが精神鑑定をすすめられる。そこで田舎で安静にするように言われたミシェル・ブランは、キャロル・ブーケに連れられて田舎町へ行くのだが、そこで目にするのが「ミシェル・ブラン」と名乗ってスーパーマーケットでイベントをする人物だ。これまでの悪事も容姿がそっくりなこの人物が起こしたものであると考えた2人は、偽物を捕まえるために待ち伏せをする。ギリギリのところで取り逃がしてしまうものの落としたものから名前や住所が判明したので、この偽物の故郷へと向かう。この偽物はパトリック・オリヴィエ(ミシェル・ブラン)という名で、家族や友人にも芸名がミシェル・ブランであると嘘をついて生活していた。

なんとか偽物を追いつめたミシェル・ブランはパトリックから奇妙な提案を持ちかけられる。それはお金稼ぎのためのつまらないテレビ出演やCMは自分が請け負い、芸術的な創作活動はミッシェル・ブランが担当するという、いわば二人一役で「ミシェル・ブラン」の仕事をこなすというものであった。一人二役のこの映画の構造の真逆のことが行われていて面白いが、当然結末は皮肉なものとなる。

本作で脚本に参加しているジャック・オーディアールは後に自身の監督作『つつましき詐欺師(1996)』で、偽物が本物を超えてモンスターのようになっていくという本作の主題を発展させた形で描いていて興味深い。
『他人のそら似』は偽物に本物が乗っ取られるという皮肉なコメディとして完結しているのだが、エピローグ的に登場するフィリップ・ノワレがそれだけに留めないような気迫の芝居を見せている。彼の言葉からは本物と偽物だけでなく、フランス映画とアメリカ映画、芸術とエンターテインメントというものが透けて見え、フランス映画業界への危惧や警鐘が見てとれる。
「仕立て屋の恋」のミシェル・ブランがミシェル・ブラン本人を演じ、脚本&監督までつとめたあげく、カンヌで脚本賞まで受賞しちゃった「ミシェルづくし」の傑作コメディ!

仕事のストレスと脚本の締め切りで悩むミシェルの元に無銭飲食やセクハラなど、さまざまなクレームが舞い込む。ミシェルにはまったく身に覚えがないのだが、果たしてその真相とは???

ドッペンゲルガーか?記憶障害か??
軽快な会話に彩られながら一転、二転するストーリー自体とっても面白いのですが、ミシェルブランの卓越した演出とマニアックな映像の遊びがまたサイコーーー!
もーほんと、ミシェルブランをハゲの覗き魔くらいにしか思ってなかった自分としては「ミシェル!あんたこんなこともできたんかい!」と目からトリュフ!

そうそう、さらに本作にはもーひとつアゲアゲポイントが!
フランス芸能界を舞台にした本作には、フランスの有名俳優たちが続々登場します。もちろん、本人役でです。
アメリカ映画では「ディス・イズ・ジ・エンド」やら、「オーシャンズ12」やら「その男、ヴァン・ダム」やら、ハリウッドスターが本人役で登場する映画がありますが、フランス映画でそれをやっちゃったのが本作。
しかも、フランス映画の香川照之ことミシェルブランが口説いただけあり、若手スターからけっこうな名優まで登場し、フランス映画ファンを喜ばせます。

親友、キャロルブーケ(!)を伴い、事件の真相を追うミシェル・ブラン!
二人が辿り着く、フランス映画界をゆるがす真相とは??

こんなオモロイ映画、DVDにもなってないのもったいないーー!
俳優のブランが監督をしてそっくりさんの奇妙な人生を描いた面白い作品。

こんなこと、本当にあったりして?なんて思える。

俳優さんたちって、たまには他人になりたいって思ったりするのかも知れませんね。

出演の俳優さんたちはきっと楽しんで撮影したのでは?と思わせます。

ちょっとあつけらかんとしたところもあり、ケ・セラ・セラ、で。
20年以上前、日本上映前に横浜のフランス映画祭で何の予備知識もなくたまたま観たのが最初だった。その時のタイトルは確か原題の直訳で『大いなる倦怠』だった。あまり期待していなかったがこれが思いがけず面白く、その後日比谷で上映された時も観て、VHSまで中古で購入。それをDVDにダビングしてあったのを思い出し、久しぶりに鑑賞した。

自分のそっくりさんに人生を乗っ取られる話だが、最後は「それも人生」とばかりにそれなりに楽しくやって行きそうなところがいかにもフランス映画っぽい。キャロル・ブーケ、シャルロット・ゲンズブール、フィリップ・ノワレらが実名で出演しているところも楽しい。特にフィリップ・ノワレはさすが名優と思わせる。ぜひDVD化して欲しい。
TaT

TaTの感想・評価

4.0
自分のそっくりさんに振り回される災難を描いた話。登場人物はみんな実名でドキュメンタリー風なインタビューまで交えて現実と虚構(映画)をこねくり回してる。

偶像的な扱いをされる俳優、スターとしての生活やハデなアクションを用いたアメリカ映画への皮肉や自己の喪失まで、なかなか侮れないシュールなコメディ。