グッド・オールド・サマータイムの作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

「グッド・オールド・サマータイム」に投稿された感想・評価

shibamike

shibamikeの感想・評価

3.0
かつてジョン・レノンは
「もし、ロックンロールに別の名をつけるとしたら、それは"チャック・ベリー"だ。」
と言ったそうな。

自分はミュージカル映画を何作か見たところ、偶然ジョン・レノンが自分に憑依し、インスピレーションが走った。
「もし、ミュージカル映画に別の名をつけるとしたら、それは"ジュディ・ガーランド"だ。」
と自分がアルタ前で呟いた瞬間、ジョン・レノンはオノ・ヨーコと天国へ去って行った。(生きてる)

っていうくらい見るミュージカル映画見るミュージカル映画にジュディ・ガーランドが出てくる。「いや、ジュディ・ガーランドが出てる映画ばかり観てるだけでしょ」と言われるとそうなのかも知れないけど、自分は正直、ミュージカル映画=ジュディ・ガーランドという方程式が出来上がってしまった。

で、この映画。ミュージカル映画の宿命なのかやはりストーリーは物足りなかった。しかし、ジュディ・ガーランドの歌声はグンバツであった。楽器店の男店員がある歌をお客のためにピアノ伴奏で歌うのであるが、それを聴いていたガーランドが「あんた、アタイに歌わせてみな!」とボーカルを横取りして歌うのであるが、まぁ上手いこと上手いこと!
おんなじ歌でこんなに印象変わるんだってくらい劇的に良く聴こえた。
このシーンが個人的に一番良かった。

あと、キートンが出てるのが驚きだった。喋るキートン初めて見た。階段に突っかかってヴァイオリン壊す所は、流石の貫禄。「何だったら、このお屋敷ぶっ壊せますけど?」と言いたげに見えた。

イマジン!ワーイズオーバー!ハッピークリスマス!オー、ヨーコ!
ルビッチの『街角/桃色の店』のミュージカル版。
『ユー・ガット・メール』の元ネタ。

恋は思い込み、愛は発見。
人は自分の立場からしかモノを見られない。
男にとって自分のポジションを脅かす嫌な女。
女にとって自分を認めない嫌な男。
互いに相手の知らない面を発見する。
同時に自分の本当に求めている心を発見する。

そもそも知的な文才に心惹かれている。
だから相手のセリフに心動かされるのだ。
文面ではグットフィーリング、対面ではバッドフィーリング。
いずれにしろ影響を受けるほど波長が合っている。
だから互いの正体さえわかれば、黒いものが白に変わるのは必然。
憎み合うのも愛し合うのも、ベクトルが違うだけで引き合う力は同じだったのだろう。

ジュディ・ガーランドの歌の魅力が満載。
意外な所に何故かバスター・キートンと思ったら、肝心な所のアクションの為にキャスティングされていたのかな? だとしたら贅沢。
クリスマスのしっとりした話を、夏の軽快な話に変えたのはミュージカルの楽観性のせいだろうか?
ルビッチの「街角 桃色の店」と同じ原作を基にしたミュージカル。
途中までは大体ルビッチ作と同じ展開だけど、この作品オリジナルのエピソードの部分がすごくうまい展開で面白かった。50代のバスター・キートンが出てきてしゃべるのにはビックリ。ラストシーンに出てくる子供はライザ・ミネリだそう。

「ミュージカル映画特集III」@シネマヴェーラ渋谷
おお、キートンが出てる!
あのシーンは、キートンでないと絶対できないシーンだなぁ〜と、ニヤニヤ。

けど、キートンとガーランドが同じ時代に存在してたなんて!と、不思議な感じ。(キートンは、もっと古い時代の俳優のイメージだったし…)

「街角桃色のお店」のリメイク版だけど、こちらもいいなぁ。
完全にジャケ買いならぬジャケ観。ラブコメは不変。ただただ幸せに観てられる。意外に大味じゃないところも良い。まさかのバスターキートン。
☆☆☆★★

大好きなシーン。ジュディ・ガーランドの素晴らしい歌声。
https://youtu.be/yLtu_w11rvM

本作とは全く関係無いが…。
♫Meet Me Tonight in Dreamland ♫ 聞き比べ

先ずはビング・クロスビーバージョンから色々と。
https://youtu.be/P1aADfu5cnA

https://youtu.be/NAeMqGibd9g

https://youtu.be/Q3Yz-fmXXvg

https://youtu.be/D2SS4zrn_x4

https://youtu.be/BUyLay8jbZU

https://youtu.be/geZwbcAfvHs
ハンガリーの戯曲でルビッチにより映画化もされた作品のミュージカル版。

ミュージカル化により舞台が楽器店となり、初めに女が売る商品もオルゴールではなくハープとなっている。
しかし、このハープを売るシーンがミュージカル仕立てになっていて、楽しい。その他は、ジュディ・ガーランドの歌を聞かせるショーシーンであり、楽しく箸休めにもなる。

また、店主絡みの恋物語もどこか微笑ましく、主人公二人の展開の伏線になっている。
rico

ricoの感想・評価

3.7
ルビッチ「桃色の店」のリメイク。ユーガットメールがルビッチのリメイクとは知らなかった。
文通で恋に落ちた相手とすれ違う設定ってすごくロマンチックだ。
飛び抜けて良いところもないが、悪い所もない。バスターが意外と出てる時間が長く、これをやる為に出ていたのかっていう一発ギャグをしてくれている。最後にはきちんとポークパイハットまで被ってくれている。
ラストにはライザ・ミネリも出ています。(デビュー作だって「ザッツ・エンタテインメント」で言ってたわね)

何が1番いいかってタイトルがいい。
エディ

エディの感想・評価

3.5
結婚を意識している文通相手を互いに持つ楽器店に勤める主人公と音楽好きの女性が同じ店で働き恋が成就するまでを描くコメディタッチのロマンス映画。ライザミネリの母であるジュディガーランドの歌と演技がとても魅力的だ。
舞台は20世紀初頭のNY。楽器店主任のアンディは毎日のようにやり取りするペンパルからの手紙を受け取るために郵便局に行った際に、正装した女性ベロニカとぶつかり、帽子をめちゃくちゃにして服も汚してしまう。恐縮したアンディが名刺を渡し去るとベロニカは職場にやってきて、弁償はいいので雇ってくれという。ベロニカは別の楽器店を辞めぶつかったときは面接に向かう途中だったのだ。社長に気に入られ雇われたベロニカは得意の歌や楽器演奏で、楽器店の客を喜ばすがアンディは面白くないので、二人はお互い嫌いあっているが。。。

アンディとベロニカはいずれも素敵なペンパルがいて、職場の同僚であるお互いのことは嫌いあっているのだが、ペンパルと初デートをするときに話が動く。早い段階で二人の面白い運命の糸が明らかになり、あとはどこでそれが成就するのかというだけなのだが、この映画はそう簡単にハッピーエンドにするもんかとばかりに引っ張る。前半はテンポが良く、特に二人がぶつかったときのアクションはかなり笑えただけに後半がもたついているように思えるが、険悪だった二人がお互いを意識し会う様子が丁寧に描かれている。

タイトルは、アンディの職場ボスのパーティで楽団が演奏する歌に由来しているが、歌に満ちほのぼのとした古き善き時代のアメリカの空気を感じることができる。