The Cranberriesによって歌われるこうした歌が、歌のもつ上昇気流にのって疑いを持たずに心に風を送りこんでくれる時期は、実は限られているようにも思います。やがてあの日々をもう一度と願うことさえなくなっていくかもしれない。しかしだからこそ、時期を限定した心の切実さへの愛おしさがこみ上げてもきます。
I'd not got mail, but it's never quite as it seems
もしも「いちばん好きなラブコメです」という1人1人の思いが、総体として映画を空のような高みに広げているなら、僕に見えたのが青空であろうが曇り空であろうが、見えたまま(as it seems)でなくてもいいのでしょうし、そのように心をひらいて目にする(open up and see)かぎり、舞い降りる瞬間(falling here)は、かつて/いつか/今でも、僕(me)と共にあるのだろうと思います。
I know it's never quite as it seems 見えたままがすべてではない。