桃色の店/街角 桃色の店の作品情報・感想・評価

「桃色の店/街角 桃色の店」に投稿された感想・評価

今日、エルンスト・ルビッチ監督作品を2本続けて観るとは思っていなかったが、素晴らしい楽しいルビッチ・ワールドを堪能させてもらった。
この映画も、極上の娯楽作品である。

さて、この映画、ハンガリーのある商店が舞台であるが、朝早く店員たちが出社してくる。その中に、ベテラン店員=クラリク(ジェームズ・スチュアート)も居る。

店が開店すると客に混じって、職探しの少女=クララ(マーガレット・サラヴァン)が来る。咄嗟に商品を売ったことから店員になる。
クララは私書箱を使って「見知らぬ男」と文通していたのだが………
といった物語であるが、(映画の展開として重要な)クリスマス・イヴに観ると最高かも知れない。

ジェームズ・スチュアートの「(自分のことを)あの青年はモテるタイプだ…」には笑わせられ、クララに言う「君は僕の表面を引っ掻かないから中身が分からないんだ」という粋なセリフには感激させられた。
Kate

Kateの感想・評価

3.7
大好きなユーガットメールの元となっている作品。
やっと観れた!!

こんなキュートな男性いない!

でもやっぱりメグとトムは最高だな〜〜見直さねば!!
KExit

KExitの感想・評価

4.1

このレビューはネタバレを含みます

ブダペストの街角にある雑貨店で働くクラリック(ジェームズ・スチュワート)は、オーナーや同僚からも信頼される優秀な販売員。そこへ、失業中の女性クララ(マーガレット・サラヴァン)がやってくる。言葉巧みにオーナーに取り入り雇用されることになったものの、クラリックとソリが合わず2人はいつも喧嘩ばかり。そんな中、クラリックは新聞広告をきっかけに見知らぬ女性と文通を始め、姿も知らない彼女に魅了されていく。

原題の”Shop Around the Corner”から、あれ?と思っていたけど見進める内に気づく。”You've Got Mail”の元ネタ!全然知らず見ていたので驚き。しかし、こちらの主人公は大富豪フォックス家の御曹司ではなく、しがない店員。
オーナーを含めた店の仲間たちの温かだけど、不況や孤独を内に抱えた哀愁漂う人間模様。クリスマスの日、小間使いの男の子とオーナーが孤独を慰め合うようにディナーに向かうシーンは特に素晴らしい。
そして、ジェームズ・スチュワート演ずるみすぼらしくも愛される男。彼の魅力はフランク・キャプラの言うように、「どこでもいそうでどこにもいない」男であること。唯一無二の存在感。
ハンガリー、ブダペストのある商店で働く主人公には恋する文通相手がいたが、その彼女が実は同僚で顔を合わせれば喧嘩ばかりしてしまう相手だと知ってしまうラブストーリー。
可愛らしいお話、小さな商店で働く仲間達とわちゃくちゃしているのも微笑ましい
pier

pierの感想・評価

4.0
『ユー・ガット・メール』のメールも良いけど、こちらの文通はもっと良い。
家で1人でDVDを見てたのに拍手しそうになった。
最高!
エルンスト・ルビッチはレンタルで置いてある作品が少なくて、あまり観たことないんですが、これはほんと大好きな作品。
ビリー・ワイルダーが尊敬してやまない映画監督。

ブタペストの街角に立つお店に勤めるクラリックは、顔も知らない女性との文通にはまっている。そんな彼の店に雇ってほしいとやってきたクララ。ふたりは何かあれば衝突し、いがみ合っていたけれど、ある日クラリックは、彼にとって理想の女性である文通相手がクララであることに気づく…

これ、トム・ハンクスとメグ・ライアンで、この映画が現代版に置き換えてリメイクされています。
ストーリーとしては、観ている人対気づかない勘違い主人公たちという構図の、言うことなしに面白いラブコメ。教科書のようなプロットですが、明快で無駄がなく楽しめます。

クラリックとクララのスレ違いなやりとりは、出だしからふたりが文通していることに気づく観客にはとても滑稽。
待ち合わせ場所の喫茶店にやってきたクラリックが、勇気を出せずに同僚に窓越しで姿を探させるシーンはとても楽しいですね。
観客にはクララを映すことなく、画面には窓から中を覗き込む同僚の後ろ姿。彼が一生懸命背伸びしたり、屈んだりしながら、クララの姿を見つけ出すところはなんと言っても楽しい。

そのあと、喫茶店内のシーンで待ちぼうけのクララと、窓の外から彼女を見下ろすジョージ。相手の存在を知っている時点で、クラリックはクララよりも優位に立っているのです。

デートをすっぽかされたクララが寝込んでしまい、クラリックが彼女を見舞うシーンも楽しい。
落ち込むクララは彼を罵倒するが、理想の彼から手紙が届くやいなや上機嫌。差出人本人が目の前にいるとはつゆ知らず、ウキウキしながら手紙を読んでいる。
そして、宿敵クラリックと手紙の中の理想の彼を比較しはじめるものだから、その比較対象が同一人物と知っている観客はもう楽しくて仕方がない。
自分への批難と理想の彼への賞賛に、コロコロ変わるクラリックの表情。理想の女性が目の前の宿敵であるという事実に、クラリックはまだ戸惑ってオロオロしているみたい。

マトチェックさんのお店の前、店内、社長室でのやりとりが主となる密室劇。「黒い瞳」がオルゴール風に流れる葉巻ケースのマクガフィンも、いい使い方してる。
間に挟み込まれるサブエピソードとして、マトチェックの不倫疑念からの解雇、自殺騒動のくだりは面白いし、マトチェックのとどめの一言に慌てて二階に逃げていく部下のカット、コメディリリーフなペピとマトチェックのやりとり、オルゴールの大合奏はほんとにクスクス笑える。

ラストは雪の降りしきるクリスマスイヴ。しかし、心の晴れやかな登場人物たちが映る冬のブダペストはどこか温かい。

それぞれが、愛する待ち人の元へ帰路を急ぐ。最後に残るのは、なかなか真実をクララに打ち明けられないクラリック。まだ見ぬ彼との婚約を夢見ていそいそとクリスマスプレゼントを包む彼女を見つめ、彼がかける言葉とは。

ラストカットがラブコメの教科書過ぎてもう大好き。観たあとはとてもほっこり幸せになれる。
モモコ

モモコの感想・評価

3.8

人を愛おしく描くなあ。
寂しさ、嫉妬、忠誠、苛立ち
全部がラストにかけて愛おしくなる。


ネタバラシはとにかくじれったい。
他の作品と比べて物語の流れが遅い。
『ユー・ガット・メール』に続く。
リメイク版は見ておきながらこれを見ていなかったというシネフィルとしてあるまじき行為を犯していました。いやー、これも面白かった。オルゴール付きの葉巻ケースのギャグをラスト近くまで引っ張りつつ面白いのには脱帽です
おもしろい!!
声を大にしておもしろいと言える映画!
『黒い瞳』の大合奏には笑う