よくまあこれだけ扉を開けたり閉じたりするだけで物語を展開していくものだなあ。
起こる出来事がとにかく下らなくて馬鹿馬鹿しいのが最高。その軽さが突然のアクションに繋がる。駆け落ちのあのスピード感!
最…
初見。個人的に好きな"(極)悪人がひとりも出てこない"タイプの映画。さすがに台詞回しも洒落てるな〜
地獄の門で生涯を振り返り「あんがい周りの女たちを幸せにしてきてるよね〜」なんて閻魔大王に許される…
この映画に「まったく共感出来ない」という女性のブログを読んで吃驚したが、美しい女性原理主義とでも言うべき、過剰なまでの道徳遺棄を隠そうともしないこの愉楽に嫌悪を覚える層がいるのも「然もありなん」と思…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
自分が映画監督か脚本家だったら、洒落てて粋なこのような作品を作りたいと思い目標にしていただろうと。
魅力的なキャラクター達で大笑いさせられるのではなく、笑いの間の良さでずっと微笑んで観てしまう作り…
居眠りしていたマーサの父親の目は開き、
駆け落ち真っ只中のマーサたちを視界に捉えながらも、意識はなく、駆け落ちの瞬間を、少しの間見逃していた。
その、
観客が見えているものと現実の意味が、
まさか…
名匠エルンスト・ルビッチ監督によるロマンチックコメディであり、唯一のカラー作品でもある『天国は待ってくれる』を十数年振りに観た。
本国アメリカでは非常に有名な映画なのだが、戦時中に製作された作品でも…
プレイボーイの恋愛一代記から人間讃歌まで突き抜けるルビッチの快作。なにより「人間は大きく変わらない」ことが貫かれているのが素晴らしい。そりゃそうだ、女好きが急に一途にはならない。それを否定せずにコメ…
>>続きを読む大胆な装身具を纏ったジーン・ティアニーの細部まで彩る艶やかなテクニカラーはこの映画の全編を息をのむような美しさに仕上げ、ある男の生涯を赤ん坊から死後の世界までを端正で緩やかなリズムの艶やかなコメディ…
>>続きを読む原作の題名は『誕生日』。
ニューヨークに住む裕福な男性が、自分の生涯を、節目節目の誕生日に起こった出来事を中心に、地獄の番人に語るという構成の洒落た映画。
女性を愛し、女性に愛された幸福な生涯で…