遊侠列伝の作品情報・感想・評価

コーヒー片手にマンネリズムを楽しもうかと思ったら
新機軸だらけでメチャクチャ面白かった

善の立ち位置ではあるものの
ここまでクズな健さんって無かったんじゃない？
酔っ払い健さんなんか可愛いったらあ…

健さんの不器用なテキ屋稼業が微笑ましい😁昭和45年96分。藤純子、浜木綿子のダブルヒロインに、テキ屋の元締めの嵐 寛壽郎の貫録、テキ屋仲間の藤山寛美、由利徹、玉川良一など豪華なメンツ。

テキ屋だけ…

健さん版子連れ狼みたいな任俠映画だった。
いきなり藤純子と健さんの駆け落ちから始まるのが新鮮。
健さんがテキ屋として万年筆を売りさばいているんだけど、
その口上が綺麗でずっと観ていられる。カチコミの…

なんかだいぶ落ち着いたとゆーか（＝面子的にも）、トップクレジットは高倉健に替り、んで彼はしがない的屋稼業、でも最初から藤純子とは夫婦の間柄でしかも子連れ…だという。彼女の兄貴（天津敏）とひと悶着あり…

妻と死に別れたテキヤが残られた子供を育て上げる物語だけど、『網走番外地』の頃に戻ったような陽気で乱暴な健さんなのでベタで嘘臭い人情ドラマに陥ることなく陽気でカラッとしたドラマに仕上がっているのが嬉し…

いかにもあっただろうなという、世知辛いあるある話のパッチワークだけでこれ程のドラマが作れるなんて、凄すぎやしないだろうか。

東映任侠映画後期のエースとなった脚本家、大和久守正の作品。一見任侠映画と…

高市回りのテキ屋にフォーカスした任侠もの。
敵側の親分がクズなのはもちろん、兄弟分もクズなら、主人公までもがクズという珍しい作品。

尊敬すべきアウトローばかりスクリーンで見せられてきた観客にとって…