日本大侠客の作品情報・感想・評価

「日本大侠客」に投稿された感想・評価

明治20年代、九州若松を舞台に実在した侠客?吉田磯吉の若き日の物語

って作品紹介を見て「ん?」こないだ見た映画(1970年の玄海遊侠伝)で勝新太郎がそれやってたじゃん、リメイクだったの!?と気になっていた作品

監督も同じマキノ雅弘、脚本も同じ笠松和夫、実際見ていても中身はほぼ一緒、大映テイストと東映テイストの違いって感じ

主に比較しながらの感想です
主演に関しては甲乙つけがたい、最初のほうの暴れっぷりに関しては勝新の方がそれらしい
後年仲間が集まり頼られて分別のある親分って感じは鶴田浩二のほうがそれらしい
ただ勝新はいつもの勝新って感じだったけど、この鶴田浩二に関してはあまり見られない姿かなと
当初の喧嘩っ早くてプラプラしてて、でもお姉ちゃん(木暮実千代)には頭が上がらないみたいな、なんか任侠な漢って感じの鶴田浩二だけじゃなくて、かわいらしさも見える鶴田浩二だった(いや、おっさんだけどねw)

ヒロイン比較
今作のヒロイン藤純子、悪くはない、あの安田道代を見ていなかったらそれなりに魅力的に思えたかもしれない
やっぱりリメイク版の「お乳が痛い」この衝撃には勝てないw
ほとんど同じ作りのリメイクなんだけど、この台詞はこっちにはないの
2人が約束をするシーンの美しさ(大映の美術撮影が良かった!)、その後の悲劇に関しても安田道代に軍配

もう1人のヒロイン、おふじさん
これもリメイク版の方が好きかなー、こっちのは前に出すぎる気もする

悪役比較
これもリメイク版のほうに軍配、あちらのほうが悪役!って感じの憎々しさがあったような
ここで注目なのが、実は両作とも出ている天津敏!
リメイク版では悪役こちらでは仲間役、っていうか悪役じゃない天津敏なんて見た記憶ないくらいw
天津敏は悪役やってこそ!だと思うので、善側の天津敏が印象薄いのも仕方ない出来

その他比較
悪役側の若頭、リメイク版岸田森と本作近衛十四郎
悪役側に雇われる殺し屋、リメイク版の松方弘樹と本作岡田英次
いずれもリメイク版のほうがやっぱりよく思えるなー
大木実や品川隆二なんかは出てるだけって感じで全く印象に残らなかった

今作の方が良かったと思うのは徳大寺伸と河野秋武かなー、どちらも白髪まじりの老け役
この2人は若い時のイメージしかないんだけど、後年はこんなポジションもやってたんですねー、そういう発見ていうか感慨がありました

まとめ!
たいていはオリジナル版(これがオリジナルなのかはわからないがw)のほうが評価良くなるんだけど、今回に限ってはリメイク版のほうが個人的には好き
かといってそんなに差があるわけじゃなく、同一の監督脚本によるもの、どちらも良作と言える出来にはなってると思う

結局言いたいのはリメイク版の安田道代が素晴らしすぎた!ってことに落ち着く
これなら玄海遊侠伝の方が上だな。
藤純子が甘っちょろすぎる。マキノらしからぬディレクションミスじゃなかろうか。
最後の自決もイマイチ決まらず(駆け寄る鶴田浩二たちに焦燥感がまるでないので馬鹿みたいな画になってる)。
近衛十四郎に至っては意味不明。
鶴田浩二の極端なまでの清廉。もはや『白痴』。
でも考えてみれば、任侠映画は全部そうか。

藤純子がいつもより魅力的。
一

一の感想・評価

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こないだ大映特集で観た勝新主演『玄界遊侠伝 破れかぶれ』がこれのセルフリメイク。だいたいおんなじだった。藤純子おぼこくて可愛いけどリメイク版で同じ役を演じた安田道代の惚れっぽさそうな怨念深そうな面がやっぱりよかったな。天津敏が鶴田の弟分で悪役じゃない!それだけで記憶に残る。
「日本大侠客」完了。

明治から昭和にかけて活躍した、実業家にして政治家にして近代ヤクザの祖と言われる吉田磯吉の若き日々を、鶴田浩二が演じる。監督はマキノ雅弘。後に勝新太郎を主演に迎えて制作された「玄界遊侠伝 破れかぶれ」は、セルフリメイクだけあってストーリーは酷似。そのぶん対比も明確。

どこか飄々とした雰囲気は鶴田浩二ならではの魅力。一方で、大ピンチの場面でも修羅場でも、スマート過ぎるきらいあり。もうちっとドタバタしてもいいんじゃね?なんて思ってしまうのは、勝新太郎版を観ているからか。

それはともかく、「花と龍」等でも描かれる若松という土地、八幡製鐵所という国家プロジェクトの下で繁栄し、活気と無法が表裏一体で展開してるという猥雑さに、強い魅力を感じる。
いつものマキノ雅弘の侠客モノと思いきや
まさかの実話
実業家吉田磯吉の若い時の話
川筋気質を知るにはいい
何より藤純子さん演じるお竜さんの情熱と色香、これほどまでに美しい人は中々居りません。
とも

ともの感想・評価

5.0
初めて観たのは新世界、それからずーっとまた観たかった!
お竜さーん!若松よか街よか男…。
最後の純子一人の後ろ姿、もうたまらん!
オープニングの音楽でブチあがる。ええもんの天津敏に驚いた、最初は裏切るんとちゃうかと思ってた。藤純子、藤純子…あの時の想いが蘇る!
とも

ともの感想・評価

4.5

このレビューはネタバレを含みます

「のみない」の良さ
「街は若かった」で博奕打ち外伝を思い出す。
血湧くオープニング!
優しい天津敏をはじめて観た!
ヌルヌル、ギラギラした殴り込み!
「惚れた男を…まっとるんよ」
藤純子が色っぽくて色っぽくてたまらない 何度体がゾクゾクしたことか!!10代…10代!?!?!?
お金を渡すところ、鶴田浩二のもとに帰って来たところ、そして最後の銃声…
「お竜さあああああん」