私家版の作品情報・感想・評価

「私家版」に投稿された感想・評価

たくや

たくやの感想・評価

3.9
VHS視聴。

“とある小説”を巡るサスペンス。
いつの間にか仕組まれていく罠が一つ一つ面白い。DVDレンタルされていないのが勿体無い作品❗


~ざっくりあらすじ~
古参の編集者エドワードの元に売れない小説家ニコラが新作を持ってくる。それは“傑作”と言える恋愛小説。その小説は瞬く間に話題となり、文学賞候補まで登り詰める。
しかし、そんな中、その作品に“盗作疑惑”が浮上し...とある真実が明らかになっていく...


~構成が素晴らしいサスペンス作品~
そもそもサスペンスとは、犯人や真相が明かされているが、その結末がどうなるのか?の道筋をワクワクしながら楽しむもの。
この作品は途中で“仕掛人”が分かってしまうが、しかし何を“仕込んでいるのか”は何となく分からないまま進んでいく。
その仕掛けが後半で明らかになっていく行程が面白い。
どんでん返しがあるわけじゃないけど、“あれもこれもそーいうことだったのかー!!”というちょっとした爽快感が楽しかった。


~最後に~
84分という短さもgood!
新宿TSUTAYAでVHSレンタルしているので、ご興味ある方はぜひ観ていただきたい✨
tulpen

tulpenの感想・評価

5.0
「本が人を殺す」っていうキャッチコピーがナイス!

そういうことか…と
真実が見えたとき
涙が一粒 落ちました。

テレンス・スタンプっていつも本当に素敵。
彼じゃなきゃ成り立たなかったお話。

この監督、2作で他界してしまったらしい。
もっと観てみたかったなぁ。。


静岡サールナートホールにて。
1998年4月1日 20本目。
まーゆ

まーゆの感想・評価

3.8
編集者である主人公の元へ売れない作家が持ち込んだ本に30年前に死んだ恋人に関する内容が書かれていて予期せぬ形で探し求めた仇と対峙し編集者としての力を使い本で制裁を喰らわせるリベンジミステリーの傑作。終始静謐で盛り上がりはないがT.スタンプの説得力のある復讐の段取りが恐い。
McQ

McQの感想・評価

4.0
存在すら忘れてたけど、たまたま安価で見つけたので鑑賞。

『私家版(1996年)ベルナール・ラップ』

売れない作家ニコラが友人の編集者エドワードの元に〝ある小説〟を持ち込んだ。誰もが半信半疑で掛っていたが、それは紛れも無い〝傑作〟だった。その作品から瞬く間に文学賞候補までのし上がり注目を集めたニコラだったが、当然であるかの様に〝盗作疑惑〟が浮上する。それは彼の過去作とは明らかに作風の異なる小説なのだ。果たして真相や如何に、、

と、ツラツラあらすじ書いてしまったが、予備知識ゼロで挑んだ方が絶対面白そう。(めっちゃ今更、、)ネット上だと最初の1行からネタバレしてたりするので注意が必要だ。

「趣味の問題」といい、この監督の着眼点はやっぱり一味違って見えた。(少々マニアック)そして何処と無くオゾン監督作に似たような味わい?、、キャスティングや脚本など色々目を惹く要素もあり。特にテレンス・スタンプの紳士な振舞いにはメロメロである。

ベルナール・ラップ監督は僅か2作品だけ残して他界されたとの事だが、ニュースキャスターだった?!というのも驚きだ。もっと色々観たかったのに非常に残念!
こぅ

こぅの感想・評価

4.2
ギリギリ平成最後の鑑賞作品。
久々3回目(DVDでは初)鑑賞。

’19夏のホラー/ミステリー祭開催①

で、
隠れた傑作…オールタイムベスト級秘蔵⁈のレビュー②

フランスのベルナール・ラップ監督デビュー作で、
【文豪復讐ミステリー】。

私家版=営利を目的とせず、狭い範囲に配布する書籍。

スーツを何着か着こなすテレンス・スタンプ(現在公開中【アガサ・クリスティー ねじれた家】出演。)佇まいが渋過ぎる(適度なユーモアも有り)。
C・イーストウッド系かな。

友人からのある衝撃的な【過去の事実】を知ったエドワード(テレンス・スタンプ)が静かに動きだすのだが、その不振な行動は徐々に分かってくる。
伏線もクライマックスで上手く機能する。
ここまで地味で、知的で、血も全く流さない上品ミステリーは無いで有ろう。
真綿で首を絞める感じ。淡々としているが、エゲツ無い。

娘のキャラは特に不用に感じたり、少し説明過多な脚本だが、短尺という事も有り、あまり問題では無い。

カメラワークやライティングは的確。
静かなピアノのテーマ曲は、一本で要所要所使い回している。

エドワードの知り合いで批評家ナンシー役の【パルプ・フィクション】にも出演していたマリア・デ・メティロスは、個性的で好きなアクトレス。


ラストの知らせ(結末)は、そこまでエドワードの計算通りだったのだろうか⁈
【蛇足】な気はした。

本作は、地味に円盤化されたが、レンタルもされず、早々に廃盤になってしまった希少品。
真夜中

真夜中の感想・評価

3.6

このレビューはネタバレを含みます

地味ながら印象深い作品です。
なにより復讐の方法が凄い。脚光を浴びさせ、頂点に上り詰めたとたんに一気に作家生命と自我を崩壊させるような。
作家という職業にこれほどまでに残酷は仕打ちはないでしょう。ゾッとしました。
●'98 6/?〜名画座上映
(初公開: '97 12/20〜単館公開 シネマスクエアとうきゅう)
配給: アルシネテラン
ワイド(ヨーロピアンビスタ) モノラル
6/15 13:00〜 早稲田松竹にて観賞
フィルム上映 1:1.66を1:1.85映写
パンフ在庫切れ→11/25 シネマスクエアとうきゅうにて購入

同時上映:
「スリング・ブレイド」
寂々兵

寂々兵の感想・評価

3.9
静謐ながらも鬼のような文壇ミステリの傑作。加害者視点で淡々と罠を仕掛けていくさまはさながら『ダイヤルMを廻せ!』なんかを彷彿とさせる。理知的でストイックなテレンス・スタンプの立ち振る舞いと、ギャンブル好きな老紳士のエッセンスが最高。allcinemaの解説には「私家版を武器に繰り広げられる完全犯罪を描く」とあるが、別に本で殴りあうわけではない。ちなみにDVD化されていないと思われがちだが、2005年にエプコット(2015年倒産)からひっそりと出ている。当然レンタルリリースもされずソッコーで廃盤となりプレミアが付いた。
遠き過去に観て、若き僕をテレンス・スタンプのファンにした作品。

終始盛り上がりに欠けるストーリーなのだが、そこをスタンプの説得力、もとい存在感と迫力で魅せる。

淡々と精神的に仇を追い詰める様に、威厳と薄ら寒さを感じさせたのであった。。

オチがついてもスッキリとはしない。大人の復讐というやつか…
何故DVD化されないんだろ
本当に重厚で素晴らしいサスペンスなのに
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