「デストラップ・死の罠」に投稿された感想・評価

もう30年以上前にガープの世界との二本立てで観た映画だ。当時は知らなかったが舞台が先だったようだ。どんでん返しどんでん返しで観ていて飽きない映画で、実はとても評判の良かったガープの世界よりもむしろ私はデストラップの方が楽しめた。
本作が物語として破綻せずに成り立っているのは、シドニー(マイケル・ケイン)とアンダーソン(クリストファー・リーヴ)が男性カップルとして設定されているからだろう。
もしこの部分が男女のカップルだったり、女性カップルだったり、あるいは単なる師弟だったりしたら、この物語はそもそも始まらない。始めたとしても続かない。
男性カップルというメインキャラクターを着想した作者は天才的だと思う。

男性に対する女性の「弱さ」をコミカルに表現するダイアン・キャノンの演技は盤石だし、名優マイケル・ケインと渡り合っているクリストファー・リーヴの演技力も大したものだ。

観終わって、「ああ、楽しかった」という充実感を味わわせてくれる。
心に残る名作というほどではないが、誠実なエンターテイメント精神が詰められた傑作である。
y
2017/06/11
4.0
限られた空間の中で話が二転三転し、最後の最後までどっちに転ぶか分からない。面白かった

アグレッシブなマイケル・ケイン
驚きの連続
本当に面白かった
クリストファーリーヴ色っぽ~~い!!キャーー!
驚き沢山の作品でした。
一番驚いたのは奥さんの叫び声の大きさね(笑)
奥さん可愛らしくて好き。
M.ケインとC.リーヴの取引や探り合いが見応えありますね。
最後までどちらに転ぶか分からないし楽しかったです。
マイナーな映画だけど、面白いから観てみろと父に言われ鑑賞。
とんでもなく面白かった。
完全密室サスペンス。
やられた。よくできた台本だ…。
ポランスキー『ローズマリーの赤ちゃん』で有名なアイラ・レヴィン原作の、虚々実々サスペンス。

シドニー・ルメット監督の室内会話劇と言えば『十二人の怒れる男』だけど、こんな隠れ名作もありました。

すべての人物を一つの画に収めたり、
長めのショット、
必要最低限のカメラワークと編集、

などの演出で舞台劇らしさを演出しているのが印象的。

それが開始30分くらいからクローズアップや映画的な撮影に切り替わるのが面白い。

4人の男女、密室、罵りあいと言えば『おとなのけんか』や『バージニアウルフなんか怖くない』なども哀しい人間味に溢れていて良い。
まさに作中の言葉の通り「軽妙な会話」「意外な結末」が売りの密室劇スリラー。

二転三転する物語や「意外な結末」よりも、この話全体が虚構性を強めてゆく、メタ的な話運びが面白い。とは言え、キャラクターが第四の壁を踏み越えたりはしない。どういうことなのかは、ぜひあらすじを知ったり情報を入れすぎたりしないうちに作品を見て欲しい。

こういうジャンルの作品ほど役者が重要で、キャラクターに存在感と魅力がなければ、ただああでもないこうでもないとこねくり回され、せわしなく、どうでもよいという印象になりがち。自分もどちらかと言うと「意外な結末」には辟易しているたちだが、今作は役者、特に主演二人がはまっているので魅せられる。

ただ、やはりこれは筋書きの特殊性もあって、舞台という形態で見るのが一番適切な作品に思えてならないのも事実。シドニー・ルメットの演出は良いんだけど。
二部構成の秀逸な劇。

疑念vs疑念にハラハラしながら非常に楽しめます。
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