メカニックの作品情報・感想・評価

「メカニック」に投稿された感想・評価

 殺し屋といえば無口のイメージなのだが、まさにその系譜の殺し屋を扱ったアクション映画。このイメージを確立したのは何なのだろうか知らんがこの映画も一役買っているんじゃないだろうか。チャールズ・ブロンソンの渋さと迫力とどこか憂いを感じさせる演技が良い。
 やはり本当の爆発はCGとは違うなと痛感させられる1本。崖から車が落ちるシーンは圧巻。あまりの凄さに「片づけるの大変そうだな」、と全然関係ないこと考えていた始末。70年代らしいラストのニューシネマ感も良い。ステイサムのリメイク版も観るとしよう。
ステイサム版のメカニックを観た後にリメイク元が気になってたら、知らない間にTSUTAYAでレンタル開始してたのでようやく鑑賞できました。

結果、『あれ?映画としてはステイサム版より面白くね?コレ』という感じでした!
というか、リメイク版はあくまでステイサム映画として観ると傑作なんですけど、本作は単体の映画として観ても普通に面白い作品だと思いました。

主人公であるメカニック役をチャールズブロンソンが演じてるんですが、これがまた渋くてかっこいい!
特に冒頭の暗殺は全く台詞もないのに俳優の演技と演出だけで状況が説明出来ててほんと凄かったです。
キャラ設定も、ステイサム版とは違って弱点がある所も人間味が感じられて良かったです。(ステイサムが完璧超人過ぎるだけかもしれんが…)

弟子のスティーブも本作の描写だと、師匠であるアーサーからしても腹の読めない人物として描かれていて、もしかしてサイコパスなんじゃないかと思うくらい最後までミステリアスな感じでした。

そして問題のラストなんですが、ステイサム版を先に観ていたので予想していたとはいえ衝撃の展開が待ってました…
シーンのテンポの速さも相まって、なんじゃこりゃ!って思いました。

自分の中では、前転するステイサムを超えるくらいの衝撃のオチでしたよ。

このオチを知った上で改めてステイサム版を観直したら、ステイサムが更に超人に見えました。
他に、仕事の資料を壁に貼ったりメカニックとしての仕事を終えた後は音楽を聴く。といった設定とか、割と原作に忠実だったんだなぁという気づきもありました。

アクションや演出はたしかに地味ですけど、そこは70年代の作品なんでしょうがない。
むしろ、この時代としたらかなり激しいバイクアクションも見られて(当然CGも無いだろうし)ハラハラして楽しめました。
昔の仮面ライダーとかのバイクアクションが好きな人にもオススメです。

観る前は古い映画だから…と舐めてましたが予想外に面白かったです!
ステイサムバージョンのメカニックを先にご覧になっている方は1時間20分過ぎあたりから見始めると貴重な時間を無駄にすることなくこの映画を充分に楽しめると思いますよ。
さや

さやの感想・評価

2.4
私はチャールズ・ブロンソンの出演している作品の視聴は今作が初ですが、彼の魅力がイマイチわかりませんでした。大人になって初めてその魅力に気づくことだってあると思うので気長に待ちますかな。

作中で自分が何故、「メカニック」と呼ばれているかわかるか?などと問いかけるシーンがありました。私はてっきり技術者だと思っていたんですが、殺し屋という意でしたね。まあ技術者でも間違ってはいない!

今作で好きなシーンは冒頭ですかね。台詞なしで黙々と作業をこなしている感じがいい(゚∀゚)
中盤が結構退屈でしたね…。ラストは文句なしです!
途中、敵地に侵入するシーンが酷かったですね。不意打ちが下手だし、敵もそれでやられていいの?と思わず問いたくなります。ですが終盤には禿げしい…いや、激しいアクションが用意されています。

禿げといえば、今作のリメイク版の主演がジェイソン・ステイサムなのでそっちも見てみたい(*´ω`*)

バイクチェイスで気になったんですがヘルメットを着用していますね。多分スタントマンだとバレないようにするためだと予想。安全を第一に考えた可能性もなくはないですね。
でもヘルメット着用に違和感を覚えるだなんて…いかにアクションスターがノーヘルで走っているかがよくわかりました。

今作はステイサム主演のメカニックにハマった人に見て欲しいですね(╹◡╹)
全てを見通しているようでなにも見通せていないブロンソンが見られますよ♪
C・ブロンソンならではのアクション・サスペンス
多くは語れませんが、殺し屋の゙冷徹゙゙非情゙゙宿命゙が、ストーリーに上手く反映された作品だなぁ、と思います
3ki

3kiの感想・評価

3.8

・タイトルの『メカニック』というのは“狙撃者”という意味。つまり暗殺を専門とするチャールズ・ブロンソンが、ただただ殺人仕事をこなしていくだけの映画で、この“だけ”ってのが、まじでにただそれ“だけ”なのが凄い。

・映画が始まり、いきなり髭面のおっさんが画面いっぱいに登場して、映画のタイトルよりも先にでかでかと“CHARLES BRONSON”の文字が映し出される。チャールズ・ブロンソンのことを全く知らない人でも、「あ、この人がチャールズ・ブロンソンなんだな」というのが一発でわかる構造で、1972年は“チャールズ・ブロンソンが主演”という事実だけでも、映画が成り立ってたんだなーと感慨深くなる。

・この『メカニック』の殺しの手口としては、もちろん狙撃という面もあるけど、基本的には対象者の習慣や日課を下調べして、確実に殺せるタイミングを見計らい、そしてわざわざ遠回りな方法で殺すというやつ。

・主な暗殺ミッションは4つ。4つとも仕事の背景や、殺しのディテールが多種多様なので、同じことの繰り返しなのにわりと飽きずに見られます。

・特にミッション1が素晴らしい。ぶっちゃけこの映画の白眉はここ。BGMは不穏なメロディが随所に短く流れるだけで、あとは常に時計の針のチッチッチッという音と、たまに挟み込まれるラジオからの日常音。台詞一切無しなのに、「この男は暗殺者で、いままさに人を殺そうとしている」というのを、場面ごとの時系列を組み換えるだけで伝えるという、映画的な語り口も渋くて素敵。殺しの手口も斬新(まあいくら証拠が残らないとはいえ、他に方法はあるだろ)だし、決行のタイミングまで淡々としてるのに、最後は超派手な大爆発。しかしチャールズ・ブロンソンは眉ひとつ動かさず、冷静に仕事の後片付け。いやマジかっこよすぎる。ここだけで100点出てる。 

・ミッション2はあまりにも回りくどい方法で、しかもそうする理由が意味不過ぎな殺し方で、2回目に観なおすとけっこう笑えてくる。

・そしてミッション2で殺した相手の息子が、まさかのチャールズ・ブロンソンの右腕となり、ミッション3以降はバディ物化していくわけです。この若い青年は親父が金持ち過ぎて、一般的な人間性を失ってしまい、自分のことを好きな女が自殺しようとしても何の感情も働かなくなってしまったという『コズモポリス』みたいなやつ。

・そんな彼とスカッシュで絆を深めるなんて、アメリカっぽくていいですね、スカッシュってところが。このときアディダスのスーパースターを履いてるチャールズ・ブロンソンが可愛い。

・ミッション3はその前の1、2とうって変わって、雑な作戦かつかなりグダグダな展開になるのですけど、たぶんバイクでのチェイスシーンを入れたかったんだなと思う。しかしこのバイクシーン、かなりのどたばたコメディ展開で、映画の雰囲気と全くマッチしてない感がとてもシュール。対象者の最後の死に方も、仮面ライダー的な唐突さで、なんか笑っていいのかよく分からなくなる。

・あと基本は“チャールズ・ブロンソンの魅力”を伝えるために出来てる映画なので、謎のカットバックが多用されるのもちょっと面白い。いきなり空手着のチャールズ・ブロンソンが型を披露したり、チャールズ・ブロンソンのリアル嫁さんが娼婦役で登場したり、それらは100%物語に関係ないけど、あったほうが良いか悪いかで言えば、そりゃあったほうが良い。

・人を殺すことで精神を病んでしまって神経衰弱になる、というのは後々の同監督、同主演作の『狼よさらば』に通ずるテーマですが、後半になるにつれてそのテーマがもうどうでもよくなってくるのも、『狼よさらば』と通じてますね。というか人殺しの善悪をわざわざ蝋人形館でチャールズ・ブロンソンに語らせてるんですけど、チャールズ・ブロンソンのキャラクターが特殊過ぎてまず誰も共感しえないと思うんですけど。

・ミッション4は今までとは趣を変え、もう狙撃とか暗殺とか関係なくなっちゃってますけど、車が崖から落ちてぐちゃぐちゃになるというのを長めの1シーンで見せてくれたのでそれもまた満足(ただ、だとしたらミッション3の最後のバイクは何だったんだってことになっちゃうけど)。

・と、いうわけで、チャールズ・ブロンソンの魅力推しが素晴らしい映画でした。でもこれ別にバカにしてるわけじゃなくて、作品の評価としては大事な要素ですよね。画面の中である特定の俳優が映ってる、ってだけで一つのエモーションを生み出すというのはとても健全なこと。ブルース・リーにジャッキー・チェン、シルベスタ・スタローンにトム・クルーズ、それこそこの映画のリメイクでの主演であるジェイソン・ステイサムだったりと、「本気でカッコいいと信じられてる人が、本気でカッコいい撮られ方をしてる」ってだけで僕は最高に好ましく思う。チャールズ・ブロンソンを好きになる一手としてはとてもオススメな映画でした。
佳児

佳児の感想・評価

2.9
ステイサムのメカニックを観て好みだったのでオリジナルもと思って見た。

──ブロンソン。

うん。男臭いね。
ただ相棒(弟子)の青年が見ていてイラァっと来た。
Hawkwind

Hawkwindの感想・評価

2.0
前半の2つの暗殺シーンなどは静かな迫力があるが、中盤からはトーンダウンしてしまう。
ブロンソンも突然老けこんだ感じで、ちょいサエない感じ。懐かしのジャン・マイケル・ビンセントがイケメンで格好いい。
後にジェイソン・ステイサム主演でリメイクされた方が出来がいい。
2012/05/29

ジャン=マイケル・ヴィンセント × ブロンソン!
チャールズ・ブロンソンとジル・アイアランドのおしどり夫婦ぶりはよく知られ、どのように共演してるのか見るのもブロンソン映画の楽しみのひとつ。

今回はほぼ男しか出てこない殺し屋の映画で、どうやって奥さんが登場するのかと思ってたら、やっぱりというか、この手の映画によくある主人公の相手をする娼婦の役だった。いや、奥さんやで(笑)

プロの相手はプロということなのか、絵画や美術品に囲まれワインのウンチクを語る精密な仕事人=メカニックが、唯一他人と接点をもつ間柄が奥さんって、まあ普通なら仲良い夫婦ねって話だが、ただそのプレイ内容がマニアックで、ジル演じるのがただのコールガールでなく、脚本・演出までやってのけるプロのイメクラ嬢ってところが、なんかこの夫婦の歪んだ性生活を見た気がして祝福できないどころか、映画でのラブシーン自体がこの夫婦にとってのプレイなんじゃないかと疑う複雑な心境(笑)

コトが終わって「今日のはよかった。また頼む」て奥さんに言うブロンソンはある意味最高に男前かも知れない。
う〜ん、マンダム、もといメカニック!
☆☆☆
>|