無法の拳銃の作品情報・感想・評価

「無法の拳銃」に投稿された感想・評価

イワシ

イワシの感想・評価

5.0
アンドレ・ド・トスの最高傑作。モノクロで捉えた雪原の酷薄な白さと緊迫した心理的対立が展開される屋内のショットを成立されたラッセル・ハーランの撮影に感動。翳りつつある威厳を傷を負った大きな体躯で保ってみせるバール・アイヴスの痛ましさを体現した佇まいが素晴らしい。

ロバート・ライアン扮する牧場主と農民達との対立が極まっていよいよ決闘にまで発展し、合図となる空の酒瓶がカウンターから転がり落ちるその瞬間、バール・アイヴス率いる群盗が現れるのだが、この酒瓶を追うトラッキング・ショットが何とも素晴らしい。

屋内における運動が暴力的なまでに過激化するのが、南軍くずれの部下達が町の女性たちとダンスをするシーン。ピアノが同一のフレーズを延々と繰り返し、人形でも扱うように髪を振り乱させながら身体を密着させて狂ったように踊り回る様子を360度パンのワンショットで撮り続ける。
心太

心太の感想・評価

3.0
悪党たちにのっとられた小さな町を舞台に、駆け引きしあう人間同士のかかわりを描いた西部劇。

静かな町ワイオミングの男たちは、領地や女性をめぐる争いの火種をくすぶらせていた。しかし、ある日突然乱入してきた騒々しい悪党たちによって人々の生活は一変する...。

悪党のリーダーを演じたバール・アイブスが、淡々とした中にもすごみのある風格を漂わせ、作品をひきしめた。