タトゥーの作品情報・感想・評価

「タトゥー」に投稿された感想・評価

♪ “サヨナラ…” 魔性の人
  夢想の誓い 悪夢の神秘 愛の幻想

『ちいさな独裁者』を仕上げたロベルト・シュヴェンケ監督のデビュー作…ということで鑑賞しましたが…うーん。これはかなり問題作。どのように取り扱えば良いのか…悩みますね。

ジャンルとしては陰鬱なサスペンス。
冒頭からして「全裸で逃げる女性。その背中はゴソリと削られ、血と肉が見えていた。そんな彼女を一瞬にして吹き飛ばすバス。彼女は炎に包まれていく…」という展開ですからね。とても硬質な物語なのです。

でもねえ。何かが足りないのですよねえ。
そもそも、カメラワークで次の展開が読めますからね。なかなか緊迫感が醸成しません。腹の底に響く効果音は雰囲気づくりに貢献しているのですが。

やはり、サスペンスは意表を突くことが大切。
「何が出るかな、何が出るかな」とサイコロを振るような気分で物語を進めてもらいたいのです(但し、どのサイコロを使うかは提示が必要。誤認は良いけどすり替えは紳士的ではありません)。

そして、本作が問題なのは終盤の展開。
それまでサイコロを振らずに進めていたのに、種類を告知せずに(6面体なのか8面体なのかも分からない)振った上で、その出目を教えてくれない…という暴挙に出るのです。えー。

だから、評価に困るのですよ。
これは必要な演出なのか、それとも苦肉の策なのか。正直なところ、後者である可能性も否めないと思うのです(その場合だと予算とかスケジュールの都合でバッサリと切り捨てた…と考えられます)。

出目が分かれば判断できるんですけどね。
物語としては、エンドクレジットに挟まれた映像を観れば、次の一手は予想できますが…はたして監督さんはどう考えていたのでしょう…。うー。消化不良ですん。

まあ、そんなわけで。
エロとグロと陰影の強い映像で公開当時(2001年)に話題になったそうですが、ロベルト・シュヴェンケ監督の本領発揮にはほど遠い物語。僕が思うに、監督さんの持ち味は“ふんわりとした毒素”。それを感じないほどに隠滅な世界観は毒素の無駄遣いなのです。
無

無の感想・評価

3.0
クラブでドラッグを使用した事で訳ありの上司ミンクスに半ば強引に仲間に引き入れられた新米刑事のマーク。
皮膚を剥がれた死体が次々に発見され警察が調べを進める中削られた皮膚の位置にはタトゥーが入っていた事実が判明。
友人を殺された大掛かりな彫り物を背負ったミステリアスな美女と主人公は互いに惹かれあい一夜を共にするがその後も事件は止まらず…

最初よりも最後の方が更に暗くなって終わっていくストーリーや雰囲気、グロい死体に猟奇的な犯人のやり口、そしてこの作品にマッチした二次元のキャラクターのように繊細で人間離れした感じの耽美さがあるアウグスト・ディールのビジュアルとの相性が良くドイツ映画というよりも「特捜部Q」や「ミレニアム」シリーズ的な北欧映画の世界観でここまでは文句なしだったけどその映像に被せてくる陽気で軽快なドイツらしいテクノサウンドが全てをぶち壊しにしてるのが返す返すも残念だし何故ああいう曲を選択してしまったのかが謎すぎる…
登場人物の全身に描かれた刺青も気合が入ってるし、焼けただれた死体や生きながらに皮膚を削り取られて露出した傷の特殊メイクも痛々しくてリアルだし美術スタッフのこだわりが半端ない!
生きてる人間の刺青を購入し身体の持ち主が死んだら皮を剥いで商品としてもらい受けるという江戸川乱歩が喜びそうなイカれてて飛ばしてる設定も嫌いではなく。
アングルやカメラワークも凝ってて調べてみたら「きみがぼくを見つけた日」や「ちいさな独裁者」なんかを撮ってる結構有名な監督みたいでそれだけに映像との落差のせいでより音楽が悪目立ちしまくりw
架空の日本人彫師ヒロミツの作品を集めた作中にチラッと出てくる写真集はちょっと見てみたい。
寒そうなどしゃぶりの夜に主人公が犯人を追って真っ暗な地下道を一人で進んで行くシーンは好きだった。
グロくて暗くて救いもなく胸糞系の話が好みの人なら楽しめる作品かもしれない。
KyoSiro

KyoSiroの感想・評価

3.2
少し前にベルギー人アーティストの
豚に彫った刺青が2000万円の値段がついた、というニュースがありました
同じアーティストの作品で人間に彫った刺青は、まだ当人が生きているのに、最高で1800万円の値がついているらしいです

この映画は、ドイツの映画ですが、日本人の彫師が彫った刺青を収集するコレクターが、
猟奇的な殺人を犯してまで、その刺青を収集するお話です
作品の評価は低いですが、コレクターの価値観、倫理観を問う内容で、投資の面から見ても興味深い作品だと思います
随分前にWOWOWで観たのが初見。
一時流行った猟奇系事件を扱った作品。
そういった作品特有のじめっとした雰囲気は出ていて良かったが、なんかこう……いまひとつだった気がする。
彩度を落とした画面は綺麗だった。
刺青は日本のそれとはちょっと違う様に感じた。
ヒロミツと言われたらオチアイですか?と言いたくなる。(?)

アウグスト・ディールが好きなら観てもいいんじゃないかな。
この頃の彼は、どう見ても確かに男性なのに、たまに女性の様に見える不思議。
Mouki

Moukiの感想・評価

3.5
記録

『ゴーストエージェント』からの監督漁り。
面白かった。
八つ当たりされた収集家かわいそうww
タトゥー(彫刻済みの人肌)を剥いでコレクションする犯人を追う新米+ベテラン刑事。
何を隠そう、タトゥーが芸術品として売買されており、中でも伝説の日本人彫師ヒロミツの紋々は高値が付くそうな。
犯人は意外な人物なのだが、事件を追っている際の継ぎ目が弱い。中盤くらいが盛り上がるが、前後はだるい。あと全体的に暗い。