森鴎外による原作小説を巨匠・溝口健二が監督したという1954年公開の日本映画『山椒大夫』を鑑賞したが、なんか既視感のある話だと思って記憶を辿ってたら『ドラクエⅤ』と微妙に合致したため脳がしばし混乱し…
>>続きを読む一家離散と”奴婢“⁉︎という、我々にはパンクじみたテーマ。消滅した日本独自の神聖さもフィルム全体に染み渡っていて、良い。
鴎外版(原典)にあった地蔵の治癒能力も排したのは英断。あのぬるい救済が入って…
名作を撮った名監督という意味を超えて、完璧なショットとは、どういうものであるのかを教えてくれる映画監督のうちの1人として、『雨月物語』(1953年)を通過したのち、溝口健二は胸に刻まれることになった…
>>続きを読む地獄はたしかにそこにある。あった。
完璧なショットの数々はもはや言うまでもない。驚いたのは精緻な作劇性だ。
いかにこの平安時代が狂気の時代であったか。
それでも父は人間の平等を謳い続けた。
しかし…