グッド・ヘアー 〜アフロはどこに消えた?〜の作品情報・感想・評価

「グッド・ヘアー 〜アフロはどこに消えた?〜」に投稿された感想・評価

GreenT

GreenTの感想・評価

4.0
この映画は公開当時に観て、とても勉強になったし、クリス・ロックの優しいお父さんぶりが心に残り、今でも良く憶えていた作品です。

クリス・ロックはとてもエッジィで攻撃的なスタンダップをやるコメディアンと思っていたのですが、小さい娘さんにある日「パパ、どうして私の髪はいい髪 (good hair) じゃないの?」と訊かれて、どっからそんな考えを学んできたんだ?と不思議に思い、このドキュメンタリーを作ることにしたそうです。

黒人女性の有名人にインタビューしてみると、全員Weaveと言われるつけ毛をしている。黒人男性の有名人にもインタビューすると、リラクサー(リラックスさせるの意)と呼ばれる強いケミカルで髪をストレートにしたことがある人がほとんど。

このリラクサーがすごい染みるらしいんですけど、黒人のお母さんたちは、子供が2歳にもならないうちからこれをさせる人もいるらしい。子供の方も、9歳くらいで初めて髪をストレートにして鏡を見て「私ってキレイだったんだ!」と思ったというほど、髪型の威力はすごい。

Weave というのも、プロセスを見るとすごい痛そうだし、要するに「取れないカツラ」みたいなものだなあと思いました。でも、やっぱり触れないんだって。引っ張ったら取れちゃうし、動いちゃうから。

だからエッチのときは正常位は無理、騎乗位がバックしかできない、行為中に髪に触っちゃダメ!ってことで黒人男性はそれが嫌いだ!って熱弁しているのですが、これが各地の床屋さんで撮影されていて、映画でもありましたよね?『バーバーショップ』だっけ?床屋さんにたむろってる黒人の人たちの話?それのドキュメンタリー版みたいで面白かったです。

で、すごい驚いたのが、こうしたつけ毛はインドから輸入されてくるってことでした。インドでは、長い髪は虚栄心の象徴とされ、神様に髪を捧げることが美徳らしいんですね。で、神様にお願いしたことが叶ったら、髪を寺院に奉納するらしいんです。

こうした風習から、インドの人(女性だけかも)は、生涯に2度くらい、寺院に髪の毛を奉納するんですって。

それを海外に輸出するのが、インドの重要な外貨獲得方法らしいんです。これは知りませんでした。

また、違法に髪を売る人もいて、そういう人は、女性が寝ているときに髪を切ったり、すごいのは、映画館で映画を見ているときに後ろからそっと髪を切って持ってっちゃうそうなんです。

こうして、黒人がヘア製品に使うお金はものすごいものがあって、だってWeaveって手数料だけで1000ドルだったかな?そんでつけ毛もめちゃ高いんですよね。しかも6時間とかとてつもない時間がかかる。なのに芸能人だけでなく、普通の収入の人もやるのですから、経済的にも大変。「アパート代は払えなくても、Weaveはする」ってジョークも飛び交ってました。

だけどこの商売で儲けているのはほとんどが白人かアジア人なんだそうで、黒人はお金を取られるばかり。

でも、高校のシニアにインタビューすると、「アフロも可愛いけど、就職の面接でスーツにアフロだと印象が悪い」と、ファッションとしてでなく、普通に就職するためにも黒人の髪のままではいられないという。

つまり「白人の髪」が一番いい髪、ということになっているらしい。インド人の髪を付けているけど、色は薄い方がいいんだそうです。

確かに自分も小さい時は白人の髪に憧れましたから、これは他人事じゃないなあととても興味を持って観ました。金髪で、サラサラな髪。日本人はまっすぐな髪の人もいますけど、私はドライヤーでちゃんと伸ばさないとフワフワしちゃう人なので、黒人の人ほどでなくても、髪にはお金と時間をかけているし、髪にお金と時間をかけると、見た目が全然違うという事実は否めない。

それはキレイということだけではなくて、清潔感というか、「貧乏くさくならない」ってことですかね。どんなにいい服を着ていても、髪の毛がバサバサだと全然ダメ。お化粧よりそっちの方が影響力あるなあと思う。

私も白人のような「ゆるふわ」なんかやったりしますけど、パーマで髪が傷んだら、自然のままにしておくって選択もあるけど、黒人の人はずーっとやってなくちゃならない。これは辛いなって思いましたし、自分の持って生まれた体の一部を隠し続けるのはコンプレックスになっちゃうだろうなって思いました。

クリス・ロックは、2人の娘さんたちがこういうコンプレックスにいつかぶち当たり、危険なリラクサーをやりたいと言い出すんだろうなあと気が気じゃないし、また黒人であることを恥ずかしいと隠すことが普通になっていることに愕然としたようなのですが、そこはコメディアンの本領発揮で、悲喜こもごもな感じで仕上げている、なかなか興味深いドキュメンタリーでした。
にく

にくの感想・評価

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松嶋×町山TVで『グッド・ヘアー』。メディアにおいて強く観衆の欲望を喚起しているはずの「黒人」女性の長髪(鬘や付毛)は、現実の性生活においてはアンタッチャブルな存在と化す。男の性欲を軽く凌駕する女性のナルシシズムは爽快ですらある。いつの日か上位構造としての「白人」美を覆し得るか。
ARAIZANS

ARAIZANSの感想・評価

2.8
ショーのところは、
一体俺達は何を見させられているんだろう感半端なかった
映画自体は凄くシンプルでストーリーの筋が整ってる綺麗な作品だった。
小説がものなのかなってくらい綺麗。
結構黒人の人の髪の毛についてのストーリーって新鮮だからかなりいい作品でした
大人の女性って品格を大切にするから私もこんな大人になりたいな。
黒人女性がサラサラヘアや
毛先だけウェーブかかった髪型になって
なんの違和感もなしに今まで見てきた。

本来は遺伝子上チリチリ毛になるんだよね
当たり前なんだけど完全に忘れてた(笑)
だってあらゆる映画に出てくる黒人女性って結構ストレートヘアだからそういうもんだという…見てるようで見てないですな。

本作では大きく二つ
・縮毛矯正
・weave(ウィーブ)と呼ばれるエクステ

これらが取り上げられてる。

ビックリなのが髪の毛に何十万もかけてるんだわ(笑)より自然な髪になればなるほど高いけど縮毛矯正では真っ直ぐになっても
バザバサになって艶が出ないし皮膚にも髪にも良くない。
どうするかってなったら
人毛であるweave(ウィーブ)を髪の毛に付けてしまう。
わかりやすく言うとコーンロウにした頭にウィーブキャップをつけて人毛と地毛を糸で繋げていくのだ。


でも、この人毛どっからきてるかって
ほとんどインドなんですね。
宗教上トンスラと言われる
儀式で剃毛する大量の髪の毛が
寺院に発生する。
これを業者が買い取ってアメリカなんかに行き着くんだけど
ここの寺院はバチカンに次いで二番目に儲かってるらしい(笑)
宗教サンキューって感じだ。


それで高いお金出して望みの髪の毛になるけどもウィーブは引っ張ったり触ったりするとキャップがズレて取り返しがつかなくなるみたい。
これで困るのは男たち。
髪の毛に触れられないのだ!!(笑)
本当に怒ってくるらしい。
彼女や妻のために高いヘア代を払い髪の毛に触れられないとはグッドヘアーってなんなんだろうか(笑)
TB12

TB12の感想・評価

4.4
前から気になってた事がまさにこれ。

アメリカのエンタメ界を見てても確かに有名な黒人女性達のストレートヘアー率は高い。
そしてもちろん一般の黒人女性達も。

劇中でも語られない本音が色々あるんだろうけどやっぱ白人という存在がデカいのかな。

色んな人種が住んでる国だと周りから様々な影響を受けるのも仕方ない。

悔しい事に白人からは特に。
美の基準なんか白人が作ったようなもんだし。

クリス・ロック監修だから面白可笑しく作られてるけどかなり闇の深い問題。
Farm2

Farm2の感想・評価

3.6
「恋人のウィーヴ(かつら)はコンドームだと思え、金を払うのは男だ!」

よりにもよってアメリカで、ありのままでいる事(アフロ)が社会的不利になるとは1ミリも思わなかった。
まりも

まりもの感想・評価

3.8
黒人の女性たちが行う縮毛矯正の話。
なんと、鶏肉を溶かしちゃうぐらいの威力でびっくりしたー
だぶ

だぶの感想・評価

3.0
あたしらだって髪の毛サラサラがいいんだもんっ映画

あのサラサラっぷりにあんなに金をかけていたなんてね
よ

よの感想・評価

4.4
『松嶋町山の未公開映画を見るTV』で見ました。最近の黒人アーティストたちはなんでストレートなのかと思っていましたが謎が解けた!ストパーエクステ等々の巨大市場に驚き。
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