湖の見知らぬ男の作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

愛欲の楽園は、静かに闖入したアンリという部外者によって、現実に引き戻されたのだと思う。
同類の特別感を持つ者の共通の居場所で、彼らの干渉なしの連帯感はまさに湖にポチャンと浸かるような気持ちよさだった…

2025年19本目
彼らは異性愛の抑圧からの避難民のようだった。同性愛が未だに公的空間から排除され、隠れざるを得ない現実を象徴している。その不可視性が結果的に犯罪や暴力が見過ごされる土壌を作ってしま…

チンコが陳列されすぎてスーパー銭湯の寝湯を思い出した

筋肉を撫でる木漏れ日、水面の反射、木々が受ける風の表現、暗闇の塗りつぶし、全部が完璧

皆がセックスを謳歌する中で、酷く屈折した(純粋な)愛情…

素性を明かさず、「欲望」を目的に集まるビーチで渦巻く、更なる「欲望」。全てを曝け出す湖に反して、近場の森は欲望や目的を曖昧に隠すかのように作用する。湖（とその付近）だけで完結している潔さが良い。男の…