トロピカル・マラディ(2004年製作の映画)

TROPICAL MALADY

上映日:2016年01月09日

製作国:
  • タイ
  • フランス
  • ドイツ
  • イタリア
  • / 上映時間:118分
    監督
    アピチャッポン・ウィーラセタクン
    キャスト
    バンロップ・ロノーイ
    サクダー・ゲオブアディー
    あらすじ
    カンヌ映画祭審査員賞、カイエ誌ベスト1に輝く代表作、愛し合う二人の青年の日常がみずみずしく描かれている前半と全く違う映画に思えるほど不穏な空気に包まれる後半、中島敦「山月期」の一説が引用されており、アビチャッポン作品を貫く重要な要素の一つである"変容"が最も顕著に表現された作品に観客はまるで森の中に迷い込んだかのような感覚を与える撮影と音響は圧巻。

    「トロピカル・マラディ」に投稿された感想・評価

    2017年1月鑑賞。
    後半、森でなにが起こっているのかよくわからないままもスクリーンを見つめ続ける。すると一瞬の黒みにスクリーンの闇に引き込まれていくような感覚。気づくと闇から動物のシルエットが浮かび上がってくる。いままでの映画で無い感動。
    寝なかった
    全部寝ました。また観ます。
    記憶の断片やこれからの夢の欠片みたいなものが、こんなにも可笑しく美しく優しく描かれる。
    後半はちょっぴり怖くて切ないけれど、
    あとからあとからじわぁーっといろんなものが染み込んできて、何度だって戻りたくなっちゃう。
    とても楽しいことだし、なんだかほっとするから。

    優しいけれどちょっとトゲのあるダークファンダジー。
    わたしの記憶も、食べちゃっていいよ。
    傑作すぎたなー
    やっとみれた「トロピカル・マラディ」。アピチャッポンの映画では珍しく全然眠くならなくて、前半と後半の対比がとても面白かった。前半は物語としてしっかりしていて、社会や現実とのしがらみもあるけれど、後半は幻想的な森の中で、どんどんそういうものから逸脱していく。解き放たれていく。虎の写し方もよいとおもった。いつかまた観たいです。
    2回目、やっぱすごい


    1回目、2017/1/7、イメージフォーラム

    こんな戦争映画は初めてだ

    ディア・ハンターや野火の精神を彷彿とさせ、未知なる、呪われた熱帯雨林の世界へと誘いこむ

    戦争映画というと幅広すぎるかもしれないから言い直すと
    これは戦争を体験したものが、森に潜む何かしらの力に寄ってそれを脳内で再現し、記憶の中に引きずり込まれ、出てこれなくなってしまう、
    まさに戦争の本質、
    戦争前、戦争、戦争後を描いた映画と言える。

    熱帯雨林に囲まれて向かい合う両者、自分にとって害のない敵だが、殺さなければ殺されてしまう究極のシチュエーション。

    今では後悔しているが、僕はあなたを撃つしか選択肢は無かった。
    どうか許して欲しい。

    そんな彼を思い出すと、彼にも家族がいて、生活があったはずだ。と前半のストーリーでは痛々しいほどリアルにそれが描かれ。
    彼は闇の中に消えていってしまう。

    僕はもう、あなたの記憶を辿ることしかできない。
    このトラウマから逃れることはできない。
    そう、もはや虎は自分自信なのだ。
    森で獲物を見つけたら、その記憶を頼りに生きていく。それ以外に生きる術はない。

    戦争を経験するとは、どういうことだろうか、
    改めて考え直してみたい。

    これを踏まえた上で、この映画を脳内で再現しなければならない。
    少なくとも記憶に焼きつけなければいけない。


    彼は他の作品には見られないほど、ブラックアウトを多用し、まるでカメラのシャッターのように、この物語が記憶に焼き付けられるように仕掛けた。


    誰もこの映画の感想で、戦争について触れないのが気になった。
    気づいた人が言わなければいけない。
    これはとても重要な作品だ


    もちろん上で言ったことはあくまで僕の個人的な解釈だが、
    この時期のアピチャッポンの父を亡くした悲しみ、恋人を失ったこの個人的な悲しみが、
    戦争という普遍的なものへの真髄に触れたのかもしれない。
    もはや生きることは
    戦争なのかもしれない。

    ただ、素直に人生を描いた作品で
    たまたまモチーフが元兵士だっただけのことなのかもしれない。
    愛しい

    いつまでもあの森がぐるぐると頭の中をかき乱す。あの時あの空間でこの映画は森か、主人公か、虎か、全ての観客を飲み込みひとつにした。圧倒的だった。
    要するにMAXは元々スーパーモンキーズなのであり、トラ・トラ・トラ恋は一途、トラ・トラ・トラ本気よ、本気の愛に羞恥心はいらないよ、俺はそもそもあんまし無いからちんこ出せって言われりゃ出すけど、新高山登ってる場合じゃない。ヤルかヤられるか、殺るか殺られるか、人対人、人対虎、虎対人、虎対虎。狭間、ハザマ、はざま、あんたとあたしの、エロスとタナトスの狭間の物語、誘わないでジャングルに、ヒル怖いよ。そして今ナムジュン・パイクと対峙している俺は、この二人の精神的な紐帯を探るのに必死な幸せな時間を過ごしてるけど、若干頭痛い。
    後半がきつい
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