『れいこいるか』の上映に合わせて、鑑賞。
どことない虚無感に囚われる若者たち。
彗星の到来を信じる彼らの退廃的な日常。
オープニングの引越しシーンの長回し、
河原での焚き火、
ガソリンオイルをぶ…
東京のロケーションをバックに、予算や撮影期間の規模が理由かそれを逆手に取るようにほとんど即興劇のような時間の流れを記録していて、実験的な試みであることは理解しつつも、個人的に今岡の考えるユーモアとは…
>>続きを読む彼女が家を出て行った後の無軌道では死体を見ても驚かず包帯ぐるぐる巻きの怪我人を平気で連れ出し顔面血まみれの女がいても関心事はエアコンが届くかどうか。その中で男女を通して映されるセックスという本能、薬…
>>続きを読む何もない若者達が終末へと向かう淡い重力を描いたミッド90's日本的オフビート青春映画。当時の日本を覆っていたどん詰まりの虚無感が映し出されるタイムカプセル作品。
日本映画専門チャンネルで「獣たちの…
やっぱり伊藤猛は良いな。本当の河原で本当に木を燃やして、燃えたっていう設定の死体の骨を拾って、川遊びをするところの儚さ。なんとも言えない神けど綺麗だった。脈絡のない物語が彼らの奔放さを表している感じ…
>>続きを読む火葬のシーンの火が尋常じゃない燃え方をしていてウットリしてしまった。
その後の川の煌めきも凄い。
火とか水とか自然物の捉え方がいちいち凄い。
血まみれになった売女と直結される寒々しい青い海への編集が…
火の弔いを終え、夜明けの川に四人が裸で入っていく場面の美しさは『父親たちの星条旗』を連想。なかでも年嵩の伊藤猛が戸惑いがちに、しかし途中から吹っ切れて水飛沫を上げながら疾走する姿は感動的。あの微妙な…
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