ヴィンセントが教えてくれたことの作品情報・感想・評価

「ヴィンセントが教えてくれたこと」に投稿された感想・評価

見終わって、ほんのり心温まる作品でした。本作は、偏屈な老人と隣家に越してきた母子との交流を通じて、小柄な少年(主人公)の"成長"と身近にいる"聖人"について描かれた作品です。

老人はぶっきらぼうで面倒くさがり屋。好きなことはお酒に競馬です。現在リタイアしており収入がなく、家を担保に借金してなんとか食いつないでいる状態です。そんな彼の隣に、父親の浮気が原因で離婚係争中の母親と少年が引っ越してきます。

新たな環境に入ってきた母親と少年。母親は新たな職場で仕事を覚えつつ職場に馴染まなければなりませんし、少年は引っ越し先の学校で自分の居場所を作らなければなりません。

学校へ行くと、小柄で気弱な少年は格好のいじめの対象になってしまいます。体育の授業が終わると、衣服に携帯、家の鍵が隠されます。仕方なく肌着で帰宅した少年は、自宅に入れないため、老人宅で過ごさせて貰います。このことがきっかけで、学校が終わってから母親が帰宅するまでの間、老人が少年の面倒を時給12㌦で見ることとなり、本作のストーリーが始まります。

老人と一緒に出かけたあるとき、駐車場から少年が電話をかけようとしていると、いじめをしている連中と遭遇し絡まれます。その様子を老人が眺め、途中でいじめをやめさせます。その後、身を守る方法を父親から学ばなかったのかと問いかける老人。少年は、平和主義者な父だったから教わらなかったと答えます。このままではいけないと考えた老人は、少年に掌底アッパーを伝授します。

このほかにも、老人は少年に色んなことを教えます。夜の女は一番正直な稼ぎ方をする存在であること、ギャンブルはデカく張り込むのが醍醐味だということ、要求するときはしっかり大声で要求するものだということ、など様々です。少年は、主張すべきときは主張しなければならないこと、時として不利なオッズであってもリスクを取りにいかねばならないことがあること、といった普遍的な内容に昇華させて理解し、身に着けていきます。(夜の女だけ、夜勤の人だと思っていたところは、ふふっと笑えました)

少年は、いじめをするボス格を掌底アッパーでKO、やれば出来るという成功体験を積んだことで精神的に一回り成長します。そして、老人と一緒に過ごしていく過程で、老人の内面性についても理解していくのです。物語が進んでいくにつれて、老人がかつて軍人であったこと、痴呆症の妻に最高のケアを施すため貯金が底をついてしまったのであろうこと、そして当然のことながら何の義理もないのに少年の面倒を見たうえで、様々なことを教えてくれたことなど―。本作の邦題は、ここから来てるのでしょうね。

学校でプレゼンの授業があり、"近代の聖人とは"というテーマでカリキュラムが進められています。実技演習として、自分の身の回りにいる人や知っている人の素晴らしいところを調べ、どんな所が聖人らしいのかについて生徒の家族を含む身近な人を招いて生徒全員が発表することになります。

少年は、色んなことを教えてくれた老人のことを取り上げスピーチします。このスピーチが出色の出来で素晴らしい。詳細は実際に本作を見ていただくとして、ざっくり書くと"勇気"、"犠牲"、"思いやり"、"人間性"こそが聖人に求められる要素であると定義し、老人には欠点も多いけど、それらの4要素を体現してくれた彼こそが近代の聖人であると発表するのです。"聖人だからといって完璧なものはいない。何故なら聖人も我々と同じ人間なのだから"と少年がコメントするシーンには、心の中で拍手した自分がいたのでした―。

本作をまだ見たことのない方は、一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。なかなか味わい深い、良い作品でしたよ。
佐治

佐治の感想・評価

3.7
ワンダーに似てる
すっきりする終わり方
とと

ととの感想・評価

4.4
えーーめっっちゃ良かった……
こういう展開は良いに決まってるじゃんズルイな~~!と悔しいながらも自然と涙出てきてビビった
エンドロールも良い味出してる
み

みの感想・評価

5.0
好きな作品
全然期待せずに観たのだけど、予想を遥かに超えて面白かった。

基本的に「子供と偏屈爺さんの交流モノ」は好きなジャンル。例えば『グラン・トリノ』とか『ベストキッド』とか。これも僕の中でその系譜の名作フォルダに入った。

一見、悪く見えるけど実は、本当に悪い奴らが出てこないのも良い。借金取りの連中にしても、そこまで悪くないかも。

クライマックスから打ち上げを経て、エンドロールの絶妙な余韻の残し方も良かった。

頭の良いガキと
ブッとんだ頑固ジジイのお話!!

2人の何気ない会話が面白かった。

最後のスピーチはかなりキマってた🙆
いい映画でした。
子供と老人が心を通わせる、よくあるストーリーですが、最後に学校で子供が聖人として老人をスピーチで紹介し、老人と前でありがとうと言い合う所が感動しました。
何だか、私が小さい時に祖父と毎日のように遊んでもらった時の事を思い出しました。
sato

satoの感想・評価

4.0
ビル・マーレイとナオミ・ワッツの共演に惹かれて観てみた

子どもと老人が関わる物語ってすきだな
映画で久し振りに泣いた

それぞれ配役が良かったし、ストーリーのテンポの良さに、より引き込まれた

老人と娼婦とシングルマザーと子どもふたりと赤ちゃんでテーブルを囲むラストシーンの雰囲気が好きね
人生いろいろあるって
歳を重ねるほどにわかってくる
けど、集えばどうにかなるって気にさせられた
Matilda

Matildaの感想・評価

3.6
記録として
あおい

あおいの感想・評価

3.5
聖人だって、人間だ…

ビル・マーレイ主演のハートフルヒューマンドラマ。少年とジジイの友情譚。よくあるけど泣けた。

◎ストーリー
家庭の事情で引っ越してきたオリヴァーは、新しい学校に馴染めずにいた。さらに
、母親は夜勤で忙しく、渋々隣人の偏屈じいさんヴィンセントの家で昼間を過ごすことに。だがこのじいさん、酒にタバコに売春婦に、とんでもないクソ野郎だった…

いやぁヴィンセントと競馬するシーンめっちゃ青春!こんな悪じいさんに、子どもの頃に会う人生も悪くないのかもって、こういう映画みたらいつも思う( ^ω^ )

偏屈で最低じじいやけど、オリヴァーのこと気にかけてくれるし、誰よりも家族想いやし、情に熱いのがこの手のおじさん。ビル・マーレイの腐りっぷりが良い。ゴーストバスターズで共演する、メリッサ・マッカーシーとの絡みも楽しい。

定番ながらしっかり泣ける映画。最後もハッピーエンドで良き。
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