李相日監督はドストエフスキー的な思想の持ち主なのかな…それとも原作がそうなのか…
観終わって、まずそう思いました。
市井の人々の中に真実はある、とでもいうか、並行する三つのストーリーたち。
ある…
大変良かった
全体的に演技引き込まれた
特に宮崎あおいと妻夫木と渡辺謙が最高だった
ただ話的にはなんで言ってくれないのと思うところがあった
その辺りが脚本上の都合に感じてしまって途中ノイズになっちゃ…
間違いなく邦画の中では個人的に5本の指に入る映画。
まず、本作には全くをもって救いが無い。
そして言葉では言い表し難い、やるせなさと惨さがある。
本気で心が疲れたけど、その分本気で観れた120分だ…
『あなたは大切なものが多すぎる 本当に大切なものは増えるんじゃなくて減っていく』
She'sのLetterという曲の歌詞を思い出した。
♪僕らは大切な人から順番に 傷つけてしまっては 後悔を重ねて…
冒頭の、凄惨な殺人事件現場の映像からしてものすごく衝撃的。
犯人は壁に「怒」の血文字を残し、殺害のあとも現場に残り食事した形跡があるにも関わらず、未解決事件となる。
動機も何もかもがわからない点から…
重かった!
構成が珍しくて、面白かった。
人を信じるのって難しいことなんだなと。
信じたいけど、疑ってしまう。どんなに愛する人でも全てを知ることはできなくて、、。
宮崎あおいの「警察に通報した。…
(C)2016映画「怒り」製作委員会