暴力街の作品情報・感想・評価

「暴力街」に投稿された感想・評価

filmsounds

filmsoundsの感想・評価

4.0
ハリウッド製と見紛う程の完成度。無国籍な世界観の中で、銀座や着物は記号程度の意味しか持たされていない。しかし一方では映像・脚本ともに練られており、密度が高い。ところどころ描写が過多、過少な点が見受けられるが、あまり気にならない。菅原文太の演技がシブい。ケレン味溢れる舞台装置の数々と、魅力的なキャスト陣に酔う一本。
痛いシーンが多い実録物やヤクザものは個人的には苦手ですが、これはそんな僕でも観易い、70年代の東映にしてはヴァイオレントな血飛沫が少ない映画で安心してみれました
五社英雄監督独特の映像美が良かったです
安藤さんは流石本物なだけあって、凄味を感じました
クレジットの扱いの割には出てこない、文太さんと丹波さんの存在感。文太さんのダルそうに人を殺す感じがカッコ良かったです。丹波さんの関西弁は笑っちゃいましたw
五社英雄の美学が貫かれた一作。
本物である安藤昇のカリスマ性が物凄く、凄みでは小林旭も、菅原文太もそりゃあ脇に回らざるを得ないなぁと納得。
しかし、小林旭も、菅原文太もそれぞれに王道と異形を演じていて良い意味で一筋縄ではいかない。

映像のルックも、養鶏場での決闘など、後々のジョン・ウーの香港ノワールや、殺し屋二人組など、石井隆の世界に通じるかなぁと思う。

話はまぁ、オーソドックスではあるが、カット割から美術など、映像的には美しく飽きさせない。
暴力描写も古いのか新しいのかわからないがとにかくさりげなく入り込む荒唐無稽さが楽しい。
チェケ

チェケの感想・評価

3.0
ストーリー展開はうんざりするくらい定番の筋をなぞっていてあまり面白くない。というかつまらなかったが本筋とは無関係の謎演出の数々はけっこう面白い。肩にオウム乗せたオッサンと和装オカマの殺し屋コンビ、延々と踊り子のダンスを見せられるオープニング、ずっとヘッドホンの菅原文太、唐突なアグネス・チャンとか。丹波哲郎は出番が一瞬だけだがさすがの存在感。
Netflixの場面写真では安藤昇、菅原文太、丹波哲郎、小林旭が4人で銀座を歩いてるんだけど、役柄的にそんなことは起こらず(笑)。それで観たのに。
実録感のあるアイドル誘拐事件から抗争、「本物のスカーフェイス」安藤昇扮する元ヤクザの復讐へと雪崩れ込む。

当初の実録感はどんどん希薄になり、フラメンコが延々流れるハードボイルドな冒頭から謎の仕事人の浮世離れ感、養鶏場での2度にわたる決闘、それらのシーンでちょいちょい挟んでくる自由なイメージカット(ぶちまけられるパチンコ玉や飼料、マネキン)など、『県警対組織暴力』とはかけ離れたぶっ飛んだ舞台装置感が魅力。あと、どこに行ってもビンがいっぱい用意されており(笑)、頭をかち割りがち。
KazurocK

KazurocKの感想・評価

3.1
五社英雄監督の不思議なヤクザ映画。モダンで実録で娯楽活劇な一本。そこが魅力でもあり中途半端なところでもあり。安藤昇はそれほどファンでないのでグッとこなかったが小林旭はカッコいいな。殺しのシーンはわりとグロいし、謎の殺し屋たちもイイ味だしてるし、小池朝雄の悪どさなどが好きなポイントでした。
T

Tの感想・評価

3.7
序盤、アイドル歌手みなみちゃんがテレビ局のトイレで誘拐されるシーンが良い。ゴリラの仮面を付けて女優を撫で回すヤクザや、フランケンシュタイン顔でロープを引くヤクザが見られる。ヤクザ社会と日本芸能界を結びつけた功績。鶏小屋での血みどろの闘い!安藤昇の、ギリギリまで牙を隠し、クライマックスで暴れ回る「安藤昇らしさ」が良かった。
WINSRIVER

WINSRIVERの感想・評価

3.3
ただひたすらに、頭をかち割り、身体を切り裂く。常に何かが割れる音が鳴り響いている。殺し方が結構エグい。
五社監督
安藤昇を主演に、脇に小林旭、菅原文太を。
養鶏場での決闘シーンは、なかなかの迫力で良かったです。

ただ、安藤昇にそんなに魅力を感じないので、思ったより感情移入出来ませんでした。

この辺りの作品を見ると、大部屋俳優が気になり、誠直也とか地獄大使(笑)、たこ八郎、ホタテマンetc,

小林旭は、結構良かったんですけど、平均的なヤクザ映画だと思いました。
寂々兵

寂々兵の感想・評価

3.5
安藤昇と小林旭の2大インテリ狂犬による"仁義ある戦い"の映画なのだが、小林旭が芸能プロダクションの社長でアイドルを育成していたり、対立する関西派の仕業に見せかけるためにチンピラがアイドルを誘拐したりと、実録ヤクザ映画の体裁をとりながらもモダニズム溢れる活劇的展開に思わず見入ってしまう。ジャケットにデカデカと顔を連ねている割に一向に姿を見せない我らが文ちゃんは何の前触れもなく突然現れ、『独立愚連隊』の佐藤允を彷彿とさせる色気と浪花節に満ちたスタイルで安藤昇をサポートして颯爽と立ち去るのだ!かっこよすぎる。しかしながらどう考えてもヤバいのは中盤の養鶏場における安藤昇&夏八木勲VS山本昌平(肩にオウムを乗せたユル・ブリンナー)&マダム・ジョイ(剃刀で闘うオネエ系ストリッパー)の大乱闘。他にこれだけ頭のネジが外れた殺し屋コンビが出てくるのは大和屋竺の『愛欲の罠』くらいじゃないか?まあ任侠と実録、東宝と東映の垣根を壊したようなカルト映画でとても楽しかった。
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