血染の代紋の作品情報・感想・評価

「血染の代紋」に投稿された感想・評価

ラスト、地鎮祭の直後決死で飛び込ませるのは仁義〜にて葬儀場で発砲するのに通じる
カリー

カリーの感想・評価

3.5
オープニングの襲名式に期待が膨らみすぎたのか出落ち感が拭えない。
そもそも文さんの標準語がしっくりこないのとお人好しキャラが相まって全然組長に見えないのが残念...
いつも敵役の室田日出男が同じ組員なのもちょっと違和感。笑
鶴田浩二のいつものいいとこ取りも弱いし、全体的に演出がわざとらしく、なんだかいろいろと中途半端な印象。

唯一かっこよかったのは風間役の待田京介でしょう。

このレビューはネタバレを含みます

アガりまくる!傑作!サム・ペキンパーの世界!汚い策略で破滅に追い込まれて兄貴分の鶴田浩二まで殺られてしまう弱小組の組長、菅原文太が兄弟分の梅宮辰夫に無言でドスを渡し、敵陣地に殴り込みをかけるラストは、完璧『ワイルドバンチ』! 

血糊まみれになって砂埃の中、突っ伏して倒れる二人は本当にペキンパー映画さながらなんですよ!くどいけど。あ、でも文太より不器用にしか生きられない鶴田浩二のほうがかっこいい。

全体的に夕暮れのオレンジの光が素晴らしくて、鶴田浩二の出入りシーンが突然手持ちになるカメラと相まって特に印象的。あのシーンは東映のパイセン、内田吐夢の『人生劇場 飛車角と吉良常』に着想を得たのでは?

梅宮辰夫の弟分のボクサーのジョーってキャラ、同じく深作の『恐喝こそわが人生』にも出てきたよね。どっちの作品でも、死ぬ時に拳をシュッシュッてやっててくそワロタのだが。
otom

otomの感想・評価

3.7
初鑑賞。深作欣二作品にしては何だかヌルい印象。やっぱりどうも好きになれないスカした鶴田浩二と長門勇はちょっと余計な気がした。最後の刺して刺されて団子みたいになっているのは良かった。

このレビューはネタバレを含みます

菅原文太、梅宮辰夫、鶴田浩二、まちがいないやくざ。
最後二人でやりにいくのは良い。
本作の菅原文太はいつもの凶暴さはなく、ちょっと落ち着いた分別ある役どころ。
深作欣二監督は、自身の作風を「『仁義なき戦い』を手掛けるまでは、猥雑を描いているようで、善悪どちらかに偏重していた」といった旨の分析をしていたらしいが、この映画を観ると合点がいく。
在日外国人・売春婦・混血児がうろつくスラム街…猥雑といえば猥雑だが、どこか記号的だ。
菅原文太の立ち位置は甚だ中途半端であり、権力に翻弄された挙句に組も兄貴分(鶴田浩二)も失うが、最後は任侠映画らしく義理と人情によって勝利し、散っていく。
パーツは悪くないし、実際凄く面白いのだが、何かこう突き抜けきれない中途半端さがある。
もう1人の主人公・梅宮辰夫のキャラもすごく立っているのだが、実はいなくても話が成立してしまうし…
xyz

xyzの感想・評価

3.3
横浜のコンビナート建設に端を発した土地の利権を巡るヤクザ同士の抗争劇。
梅宮辰夫、菅原文太という後の仁義なき戦いで相見える2人がヤクザを演じているというだけで仁義ファンには必見の作品です。

組対組、ヤクザ対スラムの住人、様々な策略とそれぞれの思惑が交差する泥臭い人間ドラマでしたが、以外にすっきりというかあっさりしていたのが少し物足りない。冒頭の襲名式やラストの特攻で見せた濃い深作バイオレンスをずっと観ていたかったです。何気に本作で一番格好良かったのは菅原文太の兄貴分を演じた鶴田浩二!仁義なき戦い/代理戦争、頂上作戦における小林旭並みの存在感。

それにしても本作のパッケージが格好良すぎ!古き良き昔ながらの東映ヤクザ物ってどのパッケージも味があって大好物です。新世界国際劇場の手描き看板で見てみたいものですが…無理か。
wkm

wkmの感想・評価

3.0
出身地のスラム街に立退きを迫らざるを得なくなったとき、未だそこに住む両親から浴びせられる言葉を受けながら仕事を進める待田京介。そこもうガッツリ寄りたかった。死んだ待田京介を前にした母親のビンタを受ける菅原文太の佇まいが一番効く。梅宮辰夫がてめえらと付き合うより豚と暮らした方がよっぽど増しだぜと言うの不覚にも良かった。宮園純子のバーに吊るされたオブジェの回転と閉まる扉を繋ぐショットの運動は見所。
横浜仁義なき地上げ合戦でした
文太兄さんあまりハマっ子が似合わないかも知れないす…
最後の刺しつ刺されつ良かったです‼︎
辰兄も若い若い‼︎
 照明と美術がかなり凝っており、すごかったが、やや懲りすぎに感じ、深作映画にしては綺麗すぎると思った。撮影も良かったし、面白かったけど、車でやくざの人波に突っ込むようなアナーキズムを求めていただけに、少々物足りなかった。
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