ブラフマンの作品情報・感想・評価・動画配信

「ブラフマン」に投稿された感想・評価

KKMX

KKMXの感想・評価

4.2
超絶に熱いバンド・ブラフマンのドキュメンタリー。

ブラフマンは90年代後半のメロコアブームで出てきたバンドでした。民族音楽っぽさがブレンドされた音楽性は結構ドロッとしていて、かなり個性的なバンドです。
個人的には、カッコいいバンドなんだけど当初はあまりグッと来ず、ぜんぜんハマらなかった。熱い魂があるクセになんかカッコつけてんな、って印象でした。濃ゆそうで薄い、それがある時期までのブラフマンのイメージ。

しかし、2011年の東日本大震災を経て作られた2013年のアルバム『超克』は凄まじかった!このアルバムを聴いて俺は「ついにブラフマンがブラフマンになった!」と確信。これまでは表面と魂がズレていた印象だったけど、ついに一致!もともとブラフマン(というかボーカルのTOSHI-LOW)は超濃厚な熱血魂を持っていたわけですが、それが表現されきっていなかったようにずっと感じていたのです。しかしね、『超克』、この『超克』でその魂がズバコーン!と真っ直線に表現されるようになりました。最高すぎるぜブラフマン!


本作は『超克』後に撮られたドキュメンタリーです。内容としては、メンバーや関係者のインタビューが大半を占めて、その合間に新曲(其限:超名曲!)の曲作りの過程が収録されています。
メンバーのインタビューは興味深い。中心人物のTOSHI-LOWは鬼と呼ばれる強面ですが、本質的にはかなり繊細で臆病さを内包している人でした。小さい頃から死や存在について考えることが多かったというTOSHI-LOW。で、その内面と向かい合い続けたのがブラフマンの歴史のようにも感じました。
当初、TOSHI-LOWはカッコ良くあろう、強くあろうとしてきましたが、エアジャム2000で虚しさを感じたそうです。評価され、認められることを求めていたけれども、どうも違うようだ、と。とはいえ、違和感はかなり長く続いたようです。
で、震災が起きた時、どうすればわからず悩んだTOSHI-LOWはスタジオに入る。そこで鳴らした音がバチンと来て、長いトンネルから抜け出したようでした。『超克』の突き抜け感はこの時のTOSHI-LOWの感覚がパッケージされているのだな、と理解しました。

TOSHI-LOWの言葉から、彼はかなり統合されてきている印象。強さが外面ではなく内面に向かっている様子。タロットで言えば、The Chariot からStrength に向かっているように感じました。「カッコつけたかったのに、なんでこんな赤裸々なことを歌わないとならないのかね」みたいなことをちょっと嬉しそうに語るTOSHI-LOWは、真の意味で強い男だな、と思いました。強さが結実した印象です。

バンドメンバーの関係性もなかなかイカす。TOSHI-LOW以外の3人は人柄がマイルドでありながら、ちゃんとメンバーとしての自我があり、アイデアを持ち寄れる感じです。これはイエモンとかにも言えますが、バンドを長く続けられるパターンかもしれないですね。中心人物を腕利きでマイルドな人柄の周囲が支える構造。もしかしたらU2とかもこんな感じなのかも。ドラマーのRONZIがまたユニークなキャラクターで雰囲気を作っているように見えました。「妥協してますよ」とか言いながら、RONZIはアイデアをバンバン出すタイプで、そのギャップも面白かった。


後半は元メンバーの話になっていきます。比較的抑えたトーンで語られますが、亡くなってしまった元ベーシストの話はなかなか胸に迫りました。その辺りの話はこちらもただウムムと受け止める感じでしたが、その受け止める感覚が新曲に反映されていたように思います。

清濁を併せ呑んで表面のカッコ良さを超えたところで真のカッコ良さを掴んだブラフマンの姿は、実に爽やかで、実に普通で日常的で、上っ面の嘘が焼け落ちたロックを生きているように感じました。やはり最高ですねブラフマン!


【震災以後のBRAHMAN】
https://youtu.be/jx-gqVt8Z_k
其限(それきり)
本作のテーマ曲。胸に迫る切なく熱い曲です。
しかしPVがモロに本作の雰囲気なので、PVっぽいPVを制作しても良かったのでは?この感じが今のブラフマンっぽくもありますが。

https://youtu.be/NnRvCS_pa8I
初期衝動
決定盤『超克』のオープニングを飾る名曲。
シビれる!

https://youtu.be/G4LUegu-yVc
今夜
メロウなブラフマンもカッコいいっす。
『あゝ荒野』の主題歌です。
mugcup

mugcupの感想・評価

3.0

このレビューはネタバレを含みます


ブラフマンと名付けたメンバーはもうこの世にいないのか。

トシローの性格は褒めれたものではないけど
トシローから絞り出される言葉はとても響く。

歌も音も言葉もきっと映画のレビューも
上手い下手じゃない
訴えてくるかどうか
その訴えが響くかどうか。
りょう

りょうの感想・評価

3.8
たまたまアマプラのおすすめに出てきて、何の気無しに再生した作品。

AirJam世代ど真ん中だった自分にとっては高校生の時にとても影響受けた存在。
当時のメロコア、パンクシーンはやっぱり頂点にカリスマ的存在Hi-STANDARDがいて、brahmanはそのすぐそばに位置していた状態だった。
ボーカルToshi-Lowの圧倒的なパフォーマンス、民族音楽というか東洋的というか、そういったものとパンクが融合した唯一無二の存在。

brahmanの辿ってきた歴史、バンドを抜けて、別の道を歩んだ人や才能を持ちながらも命を絶ってしまった人、そういったエピソードを箭内道彦がひたすらインタビュー、密着している様子を、断片的に繋いでいく。

多くのバンドは新しい曲を作る時、大抵誰か1人が大まかな曲のコンセプト、流れなどを決めてそれに他のメンバーが合わせて行く感じになり、逆にそうしないとなかなかゴールに辿り着かないあるいは時間がかかり過ぎる。ただ、brahmanは、その時間がかかりすぎる方法で、曲を作っていく。

今回はギターのKOHKIが、何気なく弾いたイントロリフと、そのイントロとAメロが同じリフのまま続いていく感じでやってみたいというところから、それぞれがああでもないこうでもないと試行錯誤を繰り返して少しずつ少しずつ紡ぎあげられていく。

映画の構成自体と、その曲作りの様を重ね合わせ、そしてその語られるエピソードが元になって曲が作られていき、最後に「其限」が歌詞とともに流れる。

自分自身brahmanから長い間離れていたけど、バンド自体もToshi-Lowのイメージもかなり変わった。自分が持っていたイメージはとにかくストイック、とっつきにくくてあんまり話さないみたいな感じで思っていたけど。それはAirJam 2000とかの時代の話だしね。さらにこの映画自体も2015年だから今はまた違うのかな。なんかとにかく人間らしいというか、強いところも弱いところも、かっこいいところもそうでないところも表現するしていく姿が印象的だった。

若い頃は年取ってみないと分かんないよって大人に言われることがすごいいやだったけど、やっぱり年取ってみないと分かんないよね、って話をしてたところが心に残ったな。
まさお

まさおの感想・評価

5.0
ブラフマンというバンドのファンの為の映画。好きな人は是非。
監督は箭内道彦。最初で最後の映画とのことです。ファンなので星5
Yukicks

Yukicksの感想・評価

4.0
偶然見つけて見始めたら引き込まれて全部見てしまった。学生時代当時を思い出してしまった。当時ハイスタを筆頭にいろいろなパンク、メロコアバンドが人気だったが、その中でもオリエンタルでエモーショナル、ストイックな音を出していたBRAHMANはいい意味で異質で当時素直にかっこいいと思った。インタビューでTOSHI-LOWの真っ直ぐで偽りのない真摯な姿勢とそれをバンドという形で素直に表現しているということがよく分かった。
ブラフマンのこれまでのドキュメンタリーを期待したけど、
今までとテーマの違う曲が出来るまでのドキュメンタリーだった。
まぁ、それはそれで良かったけど、昔の曲とかもっと聴きたかった。
ahdw

ahdwの感想・評価

-
ドキュメンタリーとして良くできていて、ファンじゃなくても興味深く観れると思います。個人的には、オープン当初から通っていたあのパン屋の方が元メンバーだったことに驚いた。あとは幡ヶ谷の倉庫?もたまにシャッターが開いてて「ここ何?お店??」ってずーっと気になっていたのでビックリ。15年の時を経てブラフマン?トシロウさん?の事務所と分かりスッキリしました。スタジオは知ってて、たまに見かけてたけど。
mojojojo

mojojojoの感想・評価

4.5
なるほど。
歴史の1頁を垣間見た感じ。
箭内さんありがとう。

座席はだいぶ埋まってて、首が痛くなりそうなくらいスクリーンから近い席で見た(笑)
でも見れて良かった。
公開された土日に1人で映画館で見た。もちろんライブでも見てる方々の本当の声っていうか姿勢を見れて、人間くささが本当に良かった。
男ってこういうもん、何かを背負ってく感じ、本当に大好きなバンド。
其限。BRAHMANの歴史と箭内さんの引き出した温かさと、彼らをもっと好きになれた。
>|

あなたにおすすめの記事