お母さん、いい加減あなたの顔は忘れてしまいましたの作品情報・感想・評価

お母さん、いい加減あなたの顔は忘れてしまいました2015年製作の映画)

上映日:2016年01月23日

製作国:

上映時間:102分

3.9

あらすじ

「お母さん、いい加減あなたの顔は忘れてしまいました」に投稿された感想・評価

全力

全力の感想・評価

3.7
お母さん、あなたの顔は忘れてしまいました(願望)
嗚呼、遠藤ミチロウも自意識こじらせていたんだなぁ...

若いときに無茶苦茶やってたパンクロッカーが還暦を迎え何を思うか描いたドキュメンタリー。だから映画の感想というよりも遠藤ミチロウという人間に対する感想になってしまうのだけれども。

壮絶な戦争を経験した父親と、優しいお母さんというありふれてるけども素晴らしい家庭、都会でもド田舎でも無い町、その時代のど真ん中普通な環境。
何者かになりたいという自意識対して強烈なコンプレックスを抱かせるのには十分な「中途半端さ」だったんだろう。
だからこそきついメイクをして過激なパフォーマンスと歌詞で自分自身を証明し続けてきたのだと思う。
でも、還暦を迎え地震を経験したことで過去の拒否反応すらも認めるような、一回りした自分自身の証明みたいなことをライヴでし続けているのかなぁと。

インタビューではボソボソと途切れながら自分自身の言葉で優しく答え、ライヴでは地震や原発やこの世界のやりきれなさに精一杯抗う歌を魂込めて歌ってた姿がとにかく心に残った。

https://youtu.be/r-aJenF-C-g
遠藤ミチロウって、寡黙な感じで物腰柔らかそうな話し方なのに、
その言葉とか普段の態度とかに物凄く厚みがあって、頑丈そうだなぁと。
死なないぜ!本当に死ななそう。大好きです。
舞台挨拶でミチロウさんに会いに行きました!
ドキュメンタリーならではの味が出ていたかな
遠藤ミチロウの軌跡。彼はまさに日本を切り取る現代の詩人。南方への愛や実家のルーツなど実に興味深い。素晴らしいドキュメンタリー。
http://naminonamimatsu.hatenablog.com/entry/2016/04/21/195557
q

qの感想・評価

3.9
穏やかな顔。美しい肉体。雷。遠吠え。優しさ。立琴のおじさん。お母さん。中途半端コンプレックス。
3.11映画祭
先日シネ間ありで大友さんが語っていたプロジェクトFUKUSHIMA!の映像や、ドラマ『ラジオ』で某ちゃんスターリンかけてたなぁ、等々見聞きするものが繋がってゆく事で、5年前から今日までが続いてるなぁ、と。
「チャイナシンドローム」を心配しているミチロウさん。
川内も伊方も近いのに、心配ないと言い切る政府。
3.11以降何も学んでいない国だと実感。
UK/USのリアルパンクを同時代で体験した自分的には、遅れてやってきた日本のパンクは嘲笑の対象でした。スターリンとかアナーキーとかバンド名からしてダサすぎるし、過激といわれるパフォーマンスも単なる馬鹿にしか見えず。
その代表選手、スターリンの遠藤ミチロウの2011年以降の活動を追ったドキュメンタリー。京都の異色映画会社シマフィルムの制作・配給ということで鑑賞しました。

彼の音楽はスターリン時代から面白いと思ったことはないし、本作で初めて聴いたソロパフォーマンスについても同様。プロジェクトFUKUSHIMA!の立ち上げや体制に阿らない姿勢については評価するも、ミュージシャンとしては自分の圏外かなと。
音楽家に対してこういう評価をするのはどうかと思うけど、還暦を過ぎて場末のライブハウスを転々とする生き方、よくいる説教臭いロック親父とは正反対の物腰の柔らかさと人柄の良さ、そんな彼の佇まいにはとても好感を持ちました。

寂れた地方の閉塞感と小さなライブハウスに息づく様々な想いが味わい深いロードムービーです。
てっぽ

てっぽの感想・評価

4.3
80年代当時のスターリンといえば過激な小さいおっさんがスキャンダラスなコトやって話題性だけでメディア戦略してメジャーに登りつめた…。
メンバーも流動的でギターともケンカ別れになった。
映画ではライブでそんな最近亡くなったギターの追悼にサイレン鳴らして黙祷…。
これもミチロウのパフォーマンスなのか?とも思った。
全編観てそうじゃないなって…数日後に思い直した。

タイトルの「お母さんいい加減…」はそんな80年代当時に作った歌だけどミチロウにとって3.11以降にはこの曲の重みが全然違うことになったんじゃないかな?
バンドも良いがギター1本で歌うミチロウは凄い気迫で圧巻、良い歳の重ね方をしてるなぁと。
各地の必要としてくれる人達の為にこれからも元気にずっと旅をしてほしいな。

ロードムービーだから福島、宇和島、奄美、広島、そして雪の福井県から舞鶴の街並み…旅しながら語る語る。
福知山でのライブや打ち上げの様子は地元なので親近感湧いた。
み

みの感想・評価

3.8
「誤解と理解はそんなに変わらない」って言葉がとても印象的。
ロードムービーということもあって、映画との距離、ミチロウさんとの距離がとても近い感じがした。
スターリンでの過激なパフォーマンスと、インタビューや移動中の穏やかで知的な様子のギャップが極端で惹かれた。
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