サイド・バイ・サイド フィルムからデジタルシネマへの作品情報・感想・評価

「サイド・バイ・サイド フィルムからデジタルシネマへ」に投稿された感想・評価

この映画を家でオンデマンドで見てしまいました。

キアヌ・リーブス、すみません。笑
tsubame737

tsubame737の感想・評価

3.5
フィルムかデジタルか。
これは、視聴者自身の仕事に通ずる議題ではないか。

私の職場でもペーパーレス化、デジタル化が進みつつある。
経営上、紙の保存場所を確保するにも金がかかるし、デジタル化は編集上の便利さがあり、今さらやめられない。

しかし、本作品終盤で語られるように保存性では紙に軍配が上がる。
バックアップデータを保存するのは大事たが、紙媒体としても保存したい。
ずっと観たかった映画、アップリンクの物販で購入。

フィルムからデジタルという変化は、サイレントからトーキー、モノクロからカラーなどというものとは一線を画する、正に映画の定義そのものに関わる変化だと感じた。

フィルムの方が保存がきく、デジタルの方がリアルな映像が撮れるという皮肉ともとれる違いも言及しつつ、互いのメリット、デメリットを偏差なく取り上げた印象。

時代の流れはデジタルへ向かい、これからも急速に発展するであろうデジタルの波に、頑なにフィルムにこだわるノーランが際立って見えた。
ルイ

ルイの感想・評価

4.1

[デジタルカメラについて]
"一見魅力的だが中身がない。クッキーに例えると焼きたては軟らかくてとてもおいしい。でも数ヶ月経ってみるとひどい味で食べられたものじゃない。最初の味は錯覚なんだ。"(クリストファー・ノーラン)

"CGIを駆使した映像を見慣れると映像を真実と思わなくなる。それが一番心配だ。"(マーティン・スコセッシ)

"本物でない映像をリアルに感じさせてる。昔の映像は本物だった。"(キアヌ)
←"アンダーソン君、君もセットで気づいてるはずだ。壁なんかないのにあるように演技する。役者の周囲には30人ものスタッフがいる。雨は偽物だし、ニューヨークの街は実はバーバンクで撮影されてる。"(ジェームズ・キャメロン)


[ネットの普及 今の映画館の需要について]
"子供の頃、映画館の座席に座ると目の前で赤いカーテンが開いた。映画の始まりに胸が高鳴る。それは特別な瞬間だった。僕の少年時代のことだ。でも今や映画は特別ではない。"(バリー・レヴァンソン)

"映画館は20世紀は教会だった。暗い部屋に座り画面を見上げると着こなしや動作や振る舞いを教えてくれた。"

"スクリーンの役者の顔は圧倒的な大きさで、日常生活とはかけ離れた神秘的なものだった。20代以下の人たちはおそらく映画館の衰退を悲しまない。ネットで感想を語るほうが大事なんだ。時代の流れには逆らえない。受け入れるしかない。次の世代が取って代わる。"(ダニー・ボイル)


[一般人への高性能なカメラの普及について]
"すべての人に紙と鉛筆を持たせたからといって秀逸な物語がたくさん生まれるわけじゃない。今の映画の状況も同じだよ。"(デヴィッド・リンチ)


[誰もが映画を作れる時代について]
"いいことより悪いことの方が多い。映画製作の機会が大衆に開かれたのはすばらしいよ。でも子供達を囲む環境は悪化してる。審美眼を育てる機会がない。"


[フィルムが消えていく未来について]
"文化の継続が危機にさらされてる。大事なのは、文化的 芸術的 知的な豊かさを振り返る時、どこにそれを求めるか。"(マーティン・スコセッシ)


[デジタルの保存法がないことについて]
"考古学は常に進歩してる。だからモノの失い方も見つける方法も変化してる。人間は必要なら必ず方法を見つけるものよ。でも失うことも人生よね。"(ラナ・ウォシャウスキー)

"100〜200年後には今作っているものは跡形もなくなっているだろう。そんもんだよ。''


[今の時代について]
"人間は物語の世界に浸り経験を共有したがる。だがその方法は大した問題じゃない。"(デヴィッド・リンチ)

"あらゆることに共通する真理がある。本当に心を込めて真剣に何かをやるなら手段は関係ないよ。"
さと

さとの感想・評価

3.8
映画の映像作りに携わる沢山の役割のプロの人たちの意見が聞けて興味深かった。

ちょっと驚いたのがこれだけ苦労して作った作品も結局劇場の設備に左右される、というようなことが語られていたのだけれど日本はどうなんだろう。

「本当に心を込めて真剣に何かをやるなら手段は関係ない」
映画制作のフィルムからデジタルへの変遷をめぐるドキュメンタリー。面白かった!
キアヌ・リーブスが聞き手なんだけど、ぽろっと本音を話せちゃいそうな感じで良かった。
ハマオ

ハマオの感想・評価

4.1
ドキュメンタリー映画を見るのは始めてですけど、
映画政策の歴史から始まってフィルム・デジタルそれぞれの成り立ちとと利点と欠点、
更には現在の映画上映の問題点やスマホによる体験の共用、ストーリーテリングの意義まで触れる構成に魅力を感じた。
しかも、フィンチャーが語るストーリーテリングの意義について2001年宇宙の旅の猿が骨を持って振り上げるシーンが流れるのが最高。
フィンチャーやノーランの対立、スコセッシ、ストラーロ、リンクレイターなどの数々のアカデミー賞受賞者、大物がインタビューに応じるため映画ファンにとっても見るべきドキュメンタリー映画だと思います。
撮影技術ひとつとってもこれだけ「側面」がある。ポンポン出てくるビッグネームにキアヌがディジタイズの是非を問うて周るこの上ない贅沢。
フィルムもデジタルも用途によって使い分ければいいと思うけどまあ今回は「NO SIDE」ということで。
『私のサイド』

フィルムとデジタル。
対極にあるような。
フィルムはフィルムのよさがある。デジタルはデジタルのよさがある。
結局どんな作品をつくりたいかで決まってくる。
そこまでお互いを嫌悪しなくてもよいのでは?嫌悪はしたないか。
そこは、製作者の拘りだろう。
ちなみに。
トータル、私はスマホで映像作品をつくりたいとおもっている。
今すぐにはとはいわないが。
まずは小さな一歩を踏み出すだけである。
あかね

あかねの感想・評価

3.8
授業で鑑賞

フィルム、デジタルの問題を通して様々な有名監督、撮影監督などの映画観までも知ることができる
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