
火葬場の職員である主人公は、自身の仕事に憑(つ)かれた狂人的なマニアックな男で、埃と灰に姿を変えてゆく死体のような落ち着きを持っていた。この精神的に不安定な男は、いとも簡単に残忍なファシスト思想に操られ、それまで仕えてきた国家を裏切り、大量殺人を犯すという最も恐ろしい罪へと手を染めてゆく。。。
右派と左派の対立が激化した1930年代半ばのフランス。パリに住んでいたセレスティーヌは、田舎貴族・モンテイユ家に小間使いとして雇われる。そこは家の実権を握る婦人に、欲求不満を狩猟で紛らわす…
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