青山真治が『シェイディー・グローブ』を二度と作らないだろうように黒沢清もこんな映画は二度と作らないだろうと思うし、ゴダールの登場人物のような動きを大杉漣にもう一度リクエストすることもないだろうという…
>>続きを読む清初期作なのでトンチキ方面に構えて見ていたけれど、思いの外ストレートに良かった。原作モノということもあり、お話は至極ベタ。ベタすぎて笑えるくらいのベタ。けどそれでいい、それがいい。
大杉漣、諏訪太朗…
食事を終えたあと、ゴミを投げ捨ててから走り出すことを欠かさかった西村和彦が空虚の果てに木材を抱えて移動させるだけの仕事に行き着く。虚無的なやり直しを要求される空間からの脱出劇で投げることが復活し、こ…
>>続きを読む競輪場の薄暗い地下通路とか、空き段ボールにぶつかるアクションとか、まあらしさはあるが、孤独を志向する主人公が向こう側に行ってしまうか否かが一番清。業界モノでなく、あくまでも王道スポコンの顔して大杉漣…
>>続きを読む統率の取れた足音の音とかめっちゃ黒沢清
レース(あるいは人生)において、小さな勝利を掴む瞬間、その過程に小賢しい仕掛けなんていらない。その姿勢こそ、映画で世界の定理に勝ちたいという野望そのもの
今…
このレビューはネタバレを含みます
スポーツものにありがちな王道的な、テンプレなキャラクターやらストーリーやらで、しかしそんな中でも「映画の血肉」とでも言うべきものを感じられる。(それは言ってみれば白地の中で白の白さを描くような困難さ…
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