王となった少女を配信している動画配信サービス

『王となった少女』の
動画配信サービス情報をご紹介!視聴する方法はある?

王となった少女
動画配信は2024年3月時点の情報です。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。
本ページには動画配信サービスのプロモーションが含まれています。
目次

王となった少女の作品紹介

王となった少女のあらすじ

スウェーデン女王にして、フィンランド大公も兼ねた若きクリスティーナの波乱の人生を描いた歴史ドラマ。

王となった少女の監督

王となった少女の出演者

原題
The Girl King
製作年
2015年
製作国
フィンランドドイツカナダスウェーデンフランス
上映時間
106分

『王となった少女』に投稿された感想・評価

emily

emilyの感想・評価

3.6
若干6歳にして即位したクリスティーナ。文学に囲まれ知性溢れる人々に育てられ、立派な王に導かれる。圧力と宗教問題に対面し、その隙間に女官のエバに心惹かれ、2人の時間を大事にし始める。国のため彼女が最後に下す決断とは。。。

描写は非常に丁寧であり、彼女の葛藤や、女が王になるということ、何かを手に入れるため生きる女性像として、非常にたくましく、同時に切ない物語である。

ほぼ男装に近いシンプルな黒を基調とした衣装に、黒髪のクリスティーナに対して彼女が思いを寄せるエバは金髪で淡いドレスを身にまとい良い対比を生み出している。2人がまぐわうことで、クリスティーナな自然と男性らしく見え、2人が醸し出す空気感は、息が触れ合い香りまで漂ってきそうな美しさがある。

美しさと強さの中に哲学的要素もふんだんにあり、その一環でグロテスクな描写もあり、これが良いスパイスを与えてくれており、淡々とした中に、見応えを与えてくれる。

何かを貫き通すこと、彼女の孤独な戦いは人生の全てをかけて、1人で決断し向かっていく。国の犠牲になり大人の犠牲になり、それでも戦うことが自身の意志にしっかり繋がり、強くたくましく生きたこと、その姿は今の時代にも女性たちの大きな希望につながるだろう。
小

小の感想・評価

3.4
「フィンランド映画祭2016」にて鑑賞。17世紀、6歳で即位したスウェーデン女王クリスティーナの半生を描いた伝記映画。なぜフィンランドで映画を製作するのかと言えば、彼女が当時スウェーデンの統治下にあったフィンランドの大公(君主)を兼ねていたから、って世界史に詳しい人には当たり前かな。

王子のように育てられ、物凄い勉強好きな学者肌だけど、凄腕の政治家でもある。局地的なプロテスタントとカトリックの争いに端を発し、ヨーロッパ中を巻き込んだ三十年戦争を終結するヴァストファーレン条約を、周囲の反対にも意志を曲げず締結。このとき22歳。

23歳の(1649)年には、心酔していた哲学者デカルトを呼び寄せた。朝寝の習慣があったデカルトは、極寒のスウェーデンの冬に朝5時から彼女に講義を行ったせいか、程なく肺炎にかかり1650年2月に亡くなった…。

デカルトが亡くなった年の10月に、何をいまさらな戴冠式を行い、翌年には退位の意志を示したとされる。さすがに説得され延期したらしいけど、花婿候補だった従兄弟のカール=グスタフを養子にして、1654年に王位を譲る。

男装し、花婿を拒否したレズビアンとしても有名。28歳で退位したのは、結婚したくなかったためということらしい。

スウェーデンはプロテスタントの国で、父親はカトリックと戦って戦死したのだけれど、デカルトの影響か、1655年にカトリックに改宗した。晩年はローマに定住し、学問、芸術、文学に没頭し、アカデミーを創設した。

良く言えばきわめて意志の強い、悪く言えばかなりのワガママな、ナカナカ個性の強い、極めて映画向きなキャラクター。とはいえ、単に半生を描いても映画にならないので、女官エバ伯爵夫人との愛の物語がメインとなっている。

エバ婦人に色目を使い、服を買ってあげ、キスをして…。周囲がエバ婦人を引き離すと、もの凄い絶望ぶり。さらには結婚式にも乱入し…。

デカルト先生はスウェーデン滞在中に『情念論』を出版するけど、自らの“情念”に苦しむ彼女の心の支えがデカルト先生のように描かれている。なので、先生が亡くなったときは絶叫に近い号泣になるんですな。

女王役の女優さんがとても良かった。声は低くドスが効いているし、見た目にも威厳があり本物感が出ていた。情念を発揮するシーンもナカナカ。

しかしこの女王、政治手腕は凄かったのかもしれないけど、周囲の人は大変だっただろうなあ。17世紀、日本は徳川家光の時代にあって、タブーと思われることやり過ぎみたいな。こんなロックな女王がいたとは、勉強になりました。
いち麦

いち麦の感想・評価

4.0
フィンランド映画祭2016にて鑑賞。
17世紀スウェーデンのクリスティーナ女王の愛と自由の物語。女官への愛のため、この時代にしては余りに奔放に大胆に振る舞う彼女の姿に驚くばかり。幼少から男として育てられた影響を思い見入った。デカルトとも親交があった事やカトリックへの改宗、従兄への王位譲渡の経緯なども興味深い。クリスティーナ役のマリン・バスカの凛々しい表情は印象的。サラ・ガドン、ミカエル・ニクヴィストの演技も安定感十分。

『王となった少女』に似ている作品

エリザベス

上映日:

1999年08月28日

製作国:

上映時間:

124分

ジャンル:

3.5

あらすじ

16世紀、イングランドでは旧教と新教が争っていた。女王・メアリーは新教を弾圧し、新教派のエリザベスを投獄。やがて、メアリーは他界し、エリザベスが女王に。彼女は、国を新教に統一することを決定…

>>続きを読む

ふたりの女王 メアリーとエリザベス

上映日:

2019年03月15日

製作国:

上映時間:

124分

ジャンル:

3.5

あらすじ

16歳でフランス王妃となり、18歳で未亡人となったメアリーは、スコットランドで再び王位につく。しかし当時のスコットランドは、女王エリザベスⅠ世の支配下にあった。メアリーは自身のイングランド…

>>続きを読む

エリザベス:ゴールデン・エイジ

上映日:

2008年02月16日

製作国:

上映時間:

114分

ジャンル:

3.4

あらすじ

カトリックのメアリー女王の後にプロテスタントのイギリス女王として即位したエリザベス。彼女の周囲には宗教の違いに端を発したさまざまな思惑が渦巻いていた。そんなエリザベスの前に、新世界を旅した…

>>続きを読む

ブーリン家の姉妹

上映日:

2008年10月25日

製作国:

上映時間:

115分

ジャンル:

配給:

  • ブロードメディア・スタジオ
3.5

あらすじ

16世紀の英国。王妃キャサリンとの間に世継ぎが産まれず、焦りを感じていた国王ヘンリー8世に取り入ろうと、貴族のトーマス・ブーリンは長女のアンを王の愛人に仕立てようと画策。しかしヘンリーは商…

>>続きを読む

マリー・アントワネットに別れをつげて

上映日:

2012年12月15日

製作国:

上映時間:

100分

ジャンル:

配給:

  • ギャガ
3.0

あらすじ

1789年7月14日。バスティーユが陥落し、王妃マリー・アントワネットとその寵愛を受けるポリニャック夫人の名も載ったギロチンリストが発表され、宮殿内は騒然。王妃を慕う朗読係シドニーだったが…

>>続きを読む

無敵艦隊

製作国:

上映時間:

87分

ジャンル:

3.1

あらすじ

16世紀後半。世界最大の艦隊と商船を誇るスペインに対し、イギリスは発展途上にあった。国庫充実を図るべく、海賊となったイギリス軍将士たちはスペイン商船を拿捕しようとするが、一部の者は捕らえら…

>>続きを読む