『フェイク』が現実を虚構に持ち込む話なら、こちらは虚構を現実に持ち込む話
都市伝説を実話にしてみせようと固執するオーソン・ウェルズの富豪役が、まんま虚構の持つ魔力に魅せられる本人役という感じ
当時4…
お話はショートショート的な小話。『軽蔑』みたいな使い古しのオープンセットで撮ってると想像。尺の関係か、途中で撮影が頓挫したか何かで(想像だが)フェルナンド・レイのパートはほんの一瞬だけ。切り返しもツ…
>>続きを読むオーソン・ウエルズが全盛期を過ぎた頃の監督作(当時53歳)。劇伴はエリック・サティの楽曲。
マカオの豪商クレイ(ウェルズ)は豪邸で独り暮らし。秘書に書類を読ませ過ごすうち一つの物語を思いだす。それ…
嘘を誠に。
原作は男性名と女性名で英語/デンマーク語で作品を書き分けた「バベットの晩餐会」で知られるイラク・ディネーセン(カレン・ブリクセン)。主演はジャンヌ・モローでVirginにieを足したヴ…
どんな夢のあるおとぎ話も俺が金の力で現実にしてみせると意気込む。その欲の深さとどうしてもそれの魔力に勝てない人間という存在こそ普遍的で永続的なのだと言っているように感じた。
ただ、最後の貝殻にもひと…
今夜5ギニーを稼がないか。
虚構を現実とする。それは映画を撮ることと同義だ。ウェルズは映画制作に何を見ていたのだろう。FAKEと同様、虚構がテーマとなっている本作。そしてその虚構を不滅の物語として語…