邦画がまだ映画であった最後の時代を遡っていくと、ATGと日活ロマンポルノに行き当たる気がします。
この時代から何を失い、変わったのか。
その辺りを探ろうとすると、確かにこの時代には「映画」らしさが感…
小沼監督の活動屋魂の原点 「花と蛇」
後には「さすらいの恋人 眩暈」や「夢野久作の少女地獄」などの芸術的レベルの高い作品まで発表する小沼監督ですが70年代半ばには本当に職人気質バリバリで映画を純粋…
1969年から奇譚クラブに掲載された団鬼六(当時ペンネーム花巻京太郎)の耽美文学の日活ロマンポルノによる映画化。
谷ナオミ主演による妖しいアブノーマルな世界を描いているが、挿入音楽など要所に笑えると…
このレビューはネタバレを含みます
まあまあでした。
SMには全く興味はないが浣腸の直後の排泄シーンの爆発音には爆笑した。
ラストで谷ナオミが言う「男って可愛いわ」という台詞に懐の深さのような母性のようなものを感じた。この女にとって男…
団鬼六の原作は、読んでみれば分かるけど、意外と「直接的な描写」は少なくて、どっちかというと「言葉責め」というかしつこく何度も何度も言葉でイジメる描写の方が無限地獄的に繰り返される小説だったせいか、映…
>>続きを読むSMクラブを経営する母親(藤ひろ子)の影響により性倒錯者となった脆弱な青年(石津康彦)が、勤務先の社長(坂本長利)から夫人(谷ナオミ)の調教を依頼される。団鬼六の同名小説を題材に取っている、日活ロマ…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
団、谷、小沼監督の花と蛇
1974年、原作団鬼六。脚本田中陽造。監督小沼勝。
光浦靖子の愛読者(テレビで言ってた)である日本ハード小説界の異端児団鬼六先生。
団先生の代表作でもある「花と蛇…