シンプルな作りでありながら飲み込むのに物凄い時間を要する映画だった。未だに飲み込めない。
時間をおいて色んなシーンを思い返し、反芻して「ああ、あれはそういう意味だったのかなぁ」と思える日が来るのか…
「生と死という自然現象」
……座禅。波、太陽、水、島、動物、火、このアニメーションの快感が魂を洗い流す。観客の煩悩を消し去っていく映画体験。
観念的で唐突、という意味では難解な印象があるかもしれ…
一度も言葉が出てこないっていうシンプルさと、言わんとしてるメッセージの分厚さ…
セリフがない→コトバによるこちらの認識の余計なバイアスがかかりにくい分、音響と絵の表現1つでここまでの作品になるって凄…
公開日に観れたことを、なんだか誇らしく感じるくらいに良かった。
公開前から「なぜ海外発でジブリなんだろう?」と疑問だったし、本編が始まってしばらく経ってもまだ「何でこれをわざわざジブリにしたんだ?…
叙情的で芸術的で感性的で詩的な作品。
自然の営みの前には人はちっぽけで無力に等しい。人は自然に育まれ、癒され、その恵みの恩恵を受けると同時に、自然に阻まれ、脅かされ、その力に命をも絶たれる。自然に…
このレビューはネタバレを含みます
海外の大人向けアニメらしい不思議な映画。白黒はっきりつけたい人や、静かな映画が苦手な人は向かない作品。一応ジブリだけどこれはTVでやらないかもしれないな。不明な点は多くあるが、そこは各々考えてくれと…
>>続きを読む〈 名も知らぬ 遠き島より 流れ寄る 椰子の実一つ 〉
美しい絵の世界が、動きだすことでアニメーションとなり、それに音楽と物語が加わることで映画となる。
おさえめの色のトーンにひきの構図。セリ…