北斎の作品が、ナレーションと芭蕉の俳句等を絡めて次々と映し出される23分の美術映画。
アップで舐めるように映されるひしめき合う人々。次第にそれが歌舞伎の舞台をみている活気ある市中の人々であることが…
いつの時代も才能同士が刺激し合い、高め合っているんだなと。
人は人で磨かれる、をとても感じた映画です。
誰からも指図されずに自由に生きれなかった時代。
自由に生きれることを夢見た人たち。
そんな中…
絵がクローズアップされて切り抜かれている時、遠景が遠景であると分かる。
その異常さは細密であるというよりも、目を通して見た景色の理にかなった省略と動きをとらえた線の正確さ。
すごい、映画というよりも…