三島由紀夫「薔薇刑」(1963)や土方巽の撮影で知られる写真家・細江英公の唯一の映画監督作(当時27歳)。暗黒舞踏派を名乗る直前の土方巽(当時32歳)と大野慶人(大野一雄の次男:当時22歳)が映画初…
>>続きを読むこの映画で訴えようとすることの本質ではないにせよ「ロレルリラロレルリラ」といった手書き風の中間字幕の使い方には言葉と映像の関係を切り結ぶ面白さがほんの僅かながら感じ取れるが、正直その他の実写の映像に…
>>続きを読む黒光りする全裸男性の肉体の美しさがこれ見よがしに砂浜で展開する。そしてその中のひとりが後の暗黒舞踏家・土方巽。
BGMは前田憲男、渡辺貞夫、日野皓正、猪俣猛。和ジャズオールスター。映像のインパクト…
ゼウスの雌牛とスケープゴート、へそは原爆のスイッチ。あたかも失敗した帝王切開術のように、畸形の胎児が産まれ、瘴気が消え、新たな太陽の子が誕生する。
土方巽が言われる「剥離」は身体が舞踏の絶対制御だ…
人種や性別に纏わる悪しき慣習の問題が毎日のように取り沙汰される現代においても、細江先生の作品はひとつの解答になり得る。「ヌードとは特定の文化や歴史や国籍を排した人間の普遍的存在の原形」(球体写真二元…
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