性輪廻 死にたい女の作品情報・感想・評価

「性輪廻 死にたい女」に投稿された感想・評価

一

一の感想・評価

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冒頭、褌に鉢巻姿をした楯の会と思われる男たちが全裸で寝かせたひとりの女を次々と抱いてはカメラに駆け寄ってくるという笑っちゃうようなイメージがパートカラーで。三島由紀夫が自決してすぐそれをモチーフに脚本を書き始め、事件が起こった11月25日から4日後くらいには撮影を始めて12月にはもう上映していたというから驚きの瞬発力である。主人公の若い男は死に損なった楯の会のメンバーで、そこへ10年前心中に失敗したやや年増の男女が絡む2組4人のじっとりなメロドラマ。広がる雪景色がクラシカルな雰囲気を湛えていてすごく良い。それでいて、これだけ死に囚われている映画なのにシニカルに幕を引くから拍子が抜ける。急にロックが流れ出し、若いカップルがさっぱりした様子で車を飛ばすエンディング。急に突き放してくるかんじがむしろ痛快。ピンク女優第一号といわれる香取環がやっぱりステキだったなー。
なつは

なつはの感想・評価

3.0
若松監督8周忌の記念上映で見てきた。
もっと正確にいえば、その後のトークショーに藤原季節さんが出るって聞いて、見てきた。

初めての白黒映画。
初めてのピンク映画。

三島事件や、若松監督のことを映画館に向かう電車で調べておいたのと、トークショーの内容から、なんとなく分かったようで。分からなかったようで。

すごく新鮮な体験だった
解説があるってほんとありがたい
映画や舞台見てわからないことが多いから
その時の思いや裏話が聞けると
すごく楽しい!もっと知りたい!

若松監督の作品、今更だけど
今から、いろいろ見てみたいなって。
S

Sの感想・評価

4.0
 本作以前の若松映画ならば憤然と振りあげられた刀が血を撒き散らし、そこで鮮血の赤が「パッと」カラーになるのは必定だっただろうに、まるで振りあげるだけで精一杯であるかのように力なく、男たち女たちは刀を使うことができないままである。これだけでも三島由紀夫の自裁が時代に対して持つインパクトがうかがえる。市ヶ谷駐屯地での出来事の一年半後にあさま山荘事件が起きたことで70年代安保と学生運動は完全に鎮火し、時代の熱は去ってゆき、同時に、そうした時代とズレながら呼応し続けていた若松映画の暴力的な批判の力も効力を失ってしまう。時代とともに転換を迫られたのである。若松孝二は日本に残って映画を作り続けたが、足立正生はパレスチナに長く飛んでいった。

 2020年の若松孝二命日上映での鑑賞。上映後のトークショーで興味深かったのは、若松・足立両名の世代に関する話題で、二人とも60年代安保の失敗を通過したあとで70年前後の熱狂を経験しているがゆえに批判的な視線を確保できたのではないかという指摘があった。60年といえば若松はすでに上京していて、ヤクザをやっていた時期かテレビ業界で働いていた頃だろう。運動に参加していたことはないだろうが身近に感じてはいたはずだ。そのあたりの距離感が、映画という武器を手にしたあとで運動の熱の最中にいた60年代後半にも維持されていたのだろうか。
 足立正生が、若ちゃんはいつも真剣だった、同時代の運動にどこか冷めた目で見ているのも真剣さゆえだったと言っていたのが印象に残る。反権力の真剣な行使がつねに内部に挫折も抱えている、という考えは、60年代安保の経験にまして、伊藤孝少年の挫折経験に起因しているのではないかと邪推する。
nana

nanaの感想・評価

3.5

三島由紀夫の切腹を背景に二組の男女(4人3組でもある)の心中をめぐるストーリー
ドロドロしているようで飄々としている。
心中しそこねた二人のその後。
それを抱えて生きている。

なんで死ねのか?
死にこだわるのか?
私には難しかった。
難しいままこのラスト💦


若松孝二監督8回目の命日上映
今回は三島由紀夫の死後50年なのでこちらを上映に決まった。


〜〜上映後の追悼トークショーにて〜〜

若松孝二さんとお仕事をされた若松プロの足立正生さん、井上淳一さん、高間賢治さん、
俳優からは井浦新さん、藤原季節さんが登壇。

「朝からこんな不謹慎な映画をどうも」から始まった。

若松孝二は極左の人だった。

狂気と美学
三島由紀夫の切腹
決して死にたくはないけれど死を通してしか伝える術が無かった人。


「シンプルに愛で死ぬ事はロマン。
憧れたけどラストでぐちゃぐちゃにされて混乱してる」
と言う藤原季節さん

晩年の若松組の代表·三島由紀夫と若松孝二両役を演じた井浦新さん。
こちらはラストで狐につままれたそう(笑)
「鬱蒼とした退廃した世の中でも疾走する若者を描いていく。若者2人を中心にしたラブストーリー」と話していた。


右でも左で過激(派)でもない。
若松孝二は極左で超過激の人だったそう。
名古屋シネマスコーレを作った人でもある。

“ミニシアターを守って行こう”
熱い志は井浦新さんに受け継がれている。
想いのこもった話を聞けて参加して良かった。

毎年この追悼上映が行われる。
若松監督は亡くなられてなお、映画人に愛されている監督だ。


美しいお顔立ちに真摯な姿勢。
また素敵になった💓
今日のロビーでも藤原季節さんはお客さんに優しい。
鑑賞後に井浦さんデザインの記念エコバッグを購入。
お気に入り♡
床ずれ

床ずれの感想・評価

3.0
『性輪廻〈セグラマグラ〉死にたい女』というタイトルに惹かれて鑑賞。夢野久作の『ドグラマグラ』要素は一切なかった。
同じく三島由紀夫を題材にした2012年の若松映画『11.25 自決の日』は大駄作だったので、それよりかは幾分面白いけど、これもちょっと期待外れ。

このレビューはネタバレを含みます

感想のちほど。
心中ネタしかないのかな、ネタにちょっと飽きてきた。
点数迷っている感じ。