秘花の作品情報・感想・評価

「秘花」に投稿された感想・評価

一

一の感想・評価

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海辺の廃船。若松プロお得意の屋外限定空間を使った節約術。全共闘がダメになり、三島由紀夫が自決し、『死にたい女』『噴出祈願』と同じく厭世モード全開。途中、吉沢健のフラッシュバックとして『狂走情死考』の映像が引用され、実はその後日談だったということがわかるが、69年時点でこういう敗北感というのは結構示されていたよなー。横山リエやっぱりいいですね。そしてついにこのあと若松と足立はパレスチナへ向かうわけなのです。
20-59
若松孝二プロダクションミニシアター応援基金

荒涼とした砂浜、逆巻く海、打ち捨てられた廃船、燃え上がる船、そんで貞操帯。

空っぽのストーリーに恐るべき画ぢから。
あらすじ・感想のちほど。
良くも悪くもアクが強め
でもだんだん観ている内に哀しい気持ちになってきた。
点数はまだ迷っている。
さっ

さっの感想・評価

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強風で波立つ砂浜と、そこに横たわる廃船、棒のような人物たちのロングショットがカッコイイ! 昏睡状態の女を輪姦して去っていく男たちのバイクが無音なのは最凶。ラストの船の燃えっぷり、絶叫する横山リエも良い。吉澤健ハマリ役

実相寺の『曼陀羅』と通ずる部分あり
スクリーンで若松孝二作品観るのは初めてかもしれない。ちょっと哀しい気持ちになった。「私妊娠してるの」とヘソを見せる横山リエの退廃的エロが良かった。
buccimane

buccimaneの感想・評価

3.5
生きてるのは寒いって表現凄いしつかっていきたい。
あと心中ならふやけてていいんじゃないかなとかヤマ場のシーンにパンチラインを集めた構成良かった。
テーマ曲的なのがあったら傑作だった気がするけど。
貞操帯ギザギザがカッコ良くて脱がしてあれだったらむしろあがる気がする。
心中したい理由、シチュエーションなどすべて現在ではあり得ない設定なので一歩引いて観たが、男女の心情の移り変わりの表現は良かった。
およそ10年前、未だ台風被害により復旧の目処が立っていない川崎市市民ミュージアムで観てえらく感動した作品。なのだが哀しい哉、今の自分にはあまり響かなかった。
自ら進んで死ぬなんて事は生半可な気持ちでは実行できぬことをもういい加減知ったからか、挫折気分オンリーで死にたい病に罹っている吉澤健を何となく冷めた目で見てしまった気がする。横山リエは最高に美しく素晴らしいのだが…。
「死ぬには理由が必要」と、女。「生きる理由が無いから死にたいんじゃないか」と、男。船出をしようにも廃船。
海岸線、陸の端。波打ち際足を浸ける人間、その叫び。尖った廃船は難破船かそれとも未航か。生きる理由が無いから死ぬのか死ぬ理由が無く生きるのか。燃える廃船、貞操帯。