白衣調教の作品情報・感想・評価

白衣調教1986年製作の映画)

製作国:

上映時間:61分

2.9

「白衣調教」に投稿された感想・評価

てぃだ

てぃだの感想・評価

2.8
 裏ビデオ(もうこの言葉自体死語な気がする)に出ちまった女の悲劇・・ってこれ滝田洋二郎とか石井隆も同じようなことやってたよな(確か)なはずなのでどうしても比べてまう。そうするとどうしても劣って見えてしまう悲劇。映画のスクリーンと客席でのヒロインの行動がシンクロするシーンと、影のシルエットのラブシーン(というよりレイプシーンだが)が綺麗だと思う。しっかし時代が違うとはいえこんな成人映画館で普通に若い女の子がバイトしてるってのが何かすごいな笑。
裏ビデオ出演という秘密の過去を抱えている看護婦(青木祐子)が、元裏ビデオ製作者の映写技師(佐野和宏)に付き纏われたあげく、作品を映画館に掛けられてしまう。過去のしがらみを断ち切ろうとする看護婦の粉骨砕身を追っているロマンポルノ。製作は雄プロ。

過去を捨てている女性と過去に縛られている男性の、衝突を描いている葛藤劇。場末の成人映画館が主なる舞台なので、失われつつある性産業の儚さが感じられる。ちなみに男優の佐野和宏は、90年代の国映ピンク映画を支えた功労者でもある。

主人公の裏ビデオの上映に関して、「これはビデオから映画にした作品である」という説明台詞が登場。「ロマンXシリーズ」の性質と、そこに付随している負の要素を逆手に取っているようでもあるが、これは私の個人的希望であり、根拠はない。

「女のしたたかさ」によって打ちのめされるラストシーンが王道であり、スカッとさせられる。先述した深読み要素が手伝って、作品の印象は上々(自分勝手な深読みに過ぎないけれど)。