ナショナル・シアター・ライヴ 2017 「ヘッダ・ガーブレル」の作品情報・感想・評価

ナショナル・シアター・ライヴ 2017 「ヘッダ・ガーブレル」2017年製作の映画)

National Theatre Live: Hedda Gabler

上映日:2017年12月01日

製作国:

上映時間:210分

4.1

あらすじ

故ガブラー将軍の娘ヘッダは、美しく勝気な女性。自由奔放な彼女は、研究者のテスマンとの結婚生活に窮屈を感じ、かつての恋人レーヴボルグら自分を取り巻く人々の充実した生活への羨望や嫉妬から、ある行動に出る――。NTLive『橋からの眺め』で、世界に大きな衝撃を与えた鬼才イヴォ・ヴァン・ホーヴェがイプセン劇を演出。過去にイングリッド・バーグマンやイザベル・ユペール、マギー・スミス、ケイト・ブランシェット…

故ガブラー将軍の娘ヘッダは、美しく勝気な女性。自由奔放な彼女は、研究者のテスマンとの結婚生活に窮屈を感じ、かつての恋人レーヴボルグら自分を取り巻く人々の充実した生活への羨望や嫉妬から、ある行動に出る――。NTLive『橋からの眺め』で、世界に大きな衝撃を与えた鬼才イヴォ・ヴァン・ホーヴェがイプセン劇を演出。過去にイングリッド・バーグマンやイザベル・ユペール、マギー・スミス、ケイト・ブランシェットら名だたる女優たちが演じてきたヒロイン・ヘッダ役を、過去に二度ローレンス・オリヴィエ賞に輝く実力派ルース・ウィルソンが演じる。

「ナショナル・シアター・ライヴ 2017 「ヘッダ・ガーブレル」」に投稿された感想・評価

ねぎ

ねぎの感想・評価

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これほどまでに洗練された美しい舞台を
これまでにみたことがない
せりな

せりなの感想・評価

3.0
決して憧れの視線を向けられるタイプの女性ではないんだけど、彼女の一挙手一投足が気になってしまう。そんな舞台でした。
ヘッダの感情を表現する舞台装置と照明の使い方が秀逸で良かったと思います。
過去にも色んな女優が演じている作品なので、過去のプロダクションも見てみたくなりました。
出口なしな状況のヘッダ。
それは社会がそうさせている部分もあるし、自ら選択した部分もある。いずれにしても辛い。
ヘッダのように生きたくはないけれど、ヘッダは私の一部でもあると感じた。
もう一度観たい。
ムチコ

ムチコの感想・評価

4.2
とてもよかった。幕間のインタビューのとおり、女が自分の欲望(達成欲、支配欲)のために怒りやもがきをこんなに露わにするのは現代でも珍しいのかも。床にぶちまけられる花も壁に留め付けられる花も彼女自身を表すが、それを為したのも彼女自身。周りだけじゃなく自分でも自分を傷つけてる。どこへも行けないし行く気もない部屋の中で感情が暴れている。それを影のように見るだけの女。

美術も照明も練られていて、せりふも意味だけじゃなく、耳で聞いて気持ち良いようにできている。書き留めたいフレーズたくさんあった。それと俳優さんたちの一挙手一投足がピタっときれいだったー。舞台に立つ人の身体ってすごいなあ。
のん

のんの感想・評価

3.0

NTLは3.0で統一してます。


“ザ・演劇”!

19世紀の戯曲を、現代を舞台に演出。

「過去にイングリッド・バーグマンやイザベル・ユペール、ケイト・ブランシェットら名だたる女優たちが演じてきた」ヘッダ役をルース・ウィルソン。映画でも時々見るけど、さすが実力派舞台女優、演劇力が素晴らしい…。
インタビューで彼女が言っていた通り“嫌われものの”ヒロイン、ヘッダなのだけど、彼女の邪悪さも、ユーモラスで憐れな様も魅力的。時々はさみ込まれる周囲の人間の滑稽さも意地の悪さも人間的で、悲しくないのに泣けてしまった。

よくある“過去の名作、現代にも通じる”って売り言葉は要注意だと思ってたけど、これは面白かった。今なお演じられるのがわかる。



シスカンパニーで2018年に今作の上演あるけど迷うなぁ。

このレビューはネタバレを含みます

美しい!!
醜悪さも何もかも全部美しい。

あんなに生きた”間”を観たのは初めてだと思う。

ホーヴェの演出はいつもどこかセクシャルな魅力があってゾクゾクする。いつか演出受けてみたい。そして恒例のトマトジュースを被りたい。
初めてのナショナルシアターライブ。研ぎ澄まされた演出と演技に圧倒される。良質のアート映画を見た時と全く同じだ。ほぼ満席にもビックリ!ポップコーン持参ゼロ。
イプセンの戯曲は初めて観ました。
あまり素養がない事もあって
主人公ベッダの気持ちが1㎜も分かりませんでした。
退屈な日々が大嫌い、
変化を望むけど
自ら結婚をえらび
鳥籠の中の鳥になってしまった事を嘆く。
常に不満気、
大きな嫉妬心。

でも、なぜか心に残るのです。
多分、演出がミニマルでかつ斬新だったからかな。
外からブラインドを通して差し込む光の影は牢獄のようだし、
沢山飾られている花をぶちまけ
壁にホッチキスの大きいので打ち付けていったり、
トマトジュースまみれの屈辱とか
一つ、一つがドキッとするんです。

違う演出で違う役者のを観たら
全く違う感じなんでしょうね。
イプセンの作品の経験を積んでおかんとー!
NTL『ヘッダ・ガーブレル』は、こうゆう舞台が観たくてNTLに行くのだよなぁと、改めて思わせてくれた作品だった。簡素なセット、洗練された照明、じわりと漂う不穏さ、魅力的とは言い難いが惹かれてしまう矛盾したキャラクター達、耳に残るが歌えない音楽。最後には胸をぐっと掴まれてしまう感じ、たまらなかった。

幕間後のインタビューで、昨年NTLで観た『橋からの眺め』のイヴォ・ヴァン・ホーヴェ演出と知った。なるほど本作も最終的に破天荒に見える主人公と、それらの傍観者に気持ちが入っていく物語だった。
あおい

あおいの感想・評価

4.3
橋からの眺め、先日のオセロー来日公演に続いて、今年最後のNTLはイヴォハンホーヴェ演出作品ということで、とても楽しみにしていました。

とにかく美しい。
無機質な壁に囲まれた空間で、壁1枚だけが窓になっていて、そこから差し込む光とそれで作られる影が、人影が、圧倒的でした。主演のルースウィルソンの飾らない美しさといい、イヴォハンホーヴェの舞台はまさにLess is moreだなと。

現代劇になったことで、時代的な要因が減っていたこともあるのか、イプセン原作だけれど、女性特有のものを描いた作品というよりは、男女も立場も関係ない、人間としてのテーマになっていたように感じました。

来年もまた色んな作品をNTLで見られることを楽しみにしています!
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