ナショナル・シアター・ライヴ 2019 「イヴの総て」の作品情報・感想・評価

ナショナル・シアター・ライヴ 2019 「イヴの総て」2019年製作の映画)

National Theatre Live: All About Eve

上映日:2019年11月08日

製作国:

上映時間:114分

ジャンル:

4.0

「ナショナル・シアター・ライヴ 2019 「イヴの総て」」に投稿された感想・評価

うみ

うみの感想・評価

-
2020.03.08
2時間半でしたが重いテーマ、終始「マジ」なので重苦しかった。良かったけど。

間違いなく良作ではあるけど、リーマン・トリロジーと比べてしまうと舞台らし~い見づらさがあり。原因は重苦しいずっしりとしたテンポ感か。精神ポイントのみならず体力をも削り取っていく感じ。
転換は普通に待たされたりもするし、特有の間の使い方とか空気感とか、やっぱり映像とは違うエンター・テインなのだなと改めて実感。(わりかし悪いことな気がする)

随分とガラガラで、再上映+ご時世とは言え集客は振るわなかった様子。
タイトルも、原作を知らない人にとっては(楽天的でない)シンプルで内容がわかりづらいタイトルだし、
相当なコアな人じゃないと観に来なさそう。一人客ばかりだったのもそれゆえか。

映画版は観ていないのですが、どうやら老いに対するテーマ偏重は舞台ならではのようで。
スターダムでの成り上がり蹴落としあいは今でこそ見慣れたテーマ、という点も意識して、万人に普遍的なテーマに寄せたのだろうと推察。
自分が今後の人生で年を重ねていくことをどう受容できるのか/できないのか、結構真剣に考えた。

余談だけど、知り合いにかつてブロードウェーのショーに出演していた女性がいて、ルームメイトにお風呂の床にオイルを巻かれたとか、突然屈強な男たちにめちゃめちゃ殴られて歯を折られたとか、ちょっと三度聞きしちゃうようなレベルのエピソードが多かったのを思い出した。蹴落としあいの話って何度も観た気になってるけど、実際のところは実在をまだ信じられてはいないなあ…。

演出のイヴォ・ヴァン・ホーヴェは私の大好きなベルイマン『叫びとささやき』『ペルソナ』を舞台化もしているとのことで、
映像で観れる機会があれば一応観てみたい。前のめりではないが。(舞台化はそうそう難しそうな作品ですが…)

https://note.com/kakkyaa/n/n207e263c047c
Tomo

Tomoの感想・評価

4.5
とてもよかった。最後の狂気の芝居。黒い涙の演出。かっこよかった。
いずれ演じてみたいと思う作品。
タマ

タマの感想・評価

3.2
マーゴがかつらを剥ぎ取って、ビルにかぶせてからベッドにダイブするまでの一連に3000円払ってきた。

イヴ役のリリー・ジェームズは初日の後の楽屋のシーンはよかったが、相手がいる場面でも自分で自分を盛り上げてる感じがしてやや鼻に付く。芝居が独善的。

音楽と芝居のリズムが合ってなかった。物語の重要なテーマになり得たピアノの弾き語りが、その後の傲慢な転換の入りで台無しになっていた。
カメラの使い方も活かしきれてない気がして疑問。鏡台に映った顔が老いていくアイデアもありきたり。

この台本は、物語の進行していく中で、様々な人の視点が混ざってくるので、筋を追いにくい。
例えば最初はマーゴの友人カレンのモノローグから始まるが、大筋はマーゴでその後イヴに乗っ取られる。
この移り変わりを演出でうまく受け渡して欲しかったが、残念ながら混乱した。

カレンの笑い方が最高だった。
moto

motoの感想・評価

-
リリージェームズの芝居を見てて不安になるのはそういう演技プランだから?
衣装や小物もパーフェクトに美しい。映像を使った演出があり、バスルームでの映像が驚くほどカサヴェテス的で、それもそのはず、イヴォがカサヴェテスの「オープニング・ナイト」を舞台化したときにそれの元ネタが「イヴの総て」と知り、脚本を読んで魅了されたことが今回の上演につながったとのこと。ヒリヒリして吐き気のするような栄光と嫉妬と計略と欲望と不安と…2時間半休憩なしを集中途切れることなくかじりついて観た。
107 2020/3/12 吉祥寺オデヲン

オペラカーテンのような深紅を基調にしたセットと映像を巧みに利用した演出にグイグイ引き込まれた。
イヴ役のリリー・ジェームズが美しく、謙虚な田舎娘から女優への変貌ぶりも見事で、コレは生で観てみたかったなぁ。
リリー・ジェームズ今のところハズレなし!
とても大掛かりなセットだから仕方ないが、転換がごちゃついて見えて、あまり好きじゃなかった。
お芝居に関してはさすが。皆さま最高です。
別れるシーンが
最高にすきです。小学生みたいな感想だなあ。
和服パジャマが可愛すぎたので、その日から真似してました。
むら

むらの感想・評価

2.7
うーん、私にはあんまりピンと来なかったかなあ。
あんまり俳優の演技に集中できなかったのか心情の動きというか何故そうなったのかがあんまり分からず。どれも突然そうなった感じ。
ちょっと冗長。
moviefrog

moviefrogの感想・評価

3.6
映画史におけるバックステージ物の代表作、1950年公開映画「サンセット大通り」と「イヴの総て」はどちらも後年舞台化されているが、正直どちらも舞台化に成功しているとは言い難い。

今回のNTL「イブのすべて」は初・舞台化。イヴを演じるリリー・ジェームズの、悪に転じた瞬間の演技はこの作品の最大の見どころ。決してつまらない作品ではない。

ただ....演出がどうにも散漫。イヴォ・ヴァン・ホーヴェが映画脚本に惚れ込み、ほぼ改変なしに舞台化しているが、舞台処理が無理な場面はスクリーン映像で補完、という演出になっており、それがあまり効果的ではなく意外と興をそぐ。それ本当に必要?と疑問を感じる場面が多々ある。

舞台セットはほぼ固定なので、そこが楽屋なのかホテルなのか自室なのかの境界が曖昧なうえに、セットと衣装の色調が似すぎており視覚的に集中しづらい。山場や盛り上がりにも欠ける。

舞台上で話されている内容は明らかに旧時代的なのに、衣装や髪型や小道具は明らかに旧時代のものではない。かといって、どう考えても2020年の話でもない。「芸能界のドロドロ」を描く上で、SNSもスマホも出てこない「現代」は有り得ない。結果「これは一体いつの時代の話?」というモヤーっとした割り切れなさが常に頭から離れない。これもこのドラマに集中できない一因だと思う。

イヴォ・ヴァン・ホーヴェはNTL「橋からの眺め」のミニマムでモダンな演出が本当に素晴らしかったが、今回の演出は魅力が薄い。

1950年の映画を2020年に舞台化することの意味、必然性が正直あまり感じられなかった。クラシック映画の舞台化というのは本当に難しい。
たまき

たまきの感想・評価

4.2
‪イヴの総て見てまず思ったのはハイスクールミュージカル3深刻版。‬
‪最初から最後までマーゴの生き様に涙が止まらず横にいた母にガチで心配された。

老いていくイメージシーンはマシューボーンのドリアングレイの肖像みたいで良かった。
映像じゃなくて舞台装置?で出来るじゃんってことをわざわざ映像にすることにあまり意味を感じなかった。

映像があることでより映画感が増してた。
イヴォ・ヴァン・フォーヴェがウエストサイドでベルナルド役をそのまま舞台に立たせたのはイヴの総てみたいに弱みを握られてたからなんじゃないかって思えてくる。

NTLってヴァージニア・ウルフ、フォリーズはじめ中年の危機とか老いていくことへの恐怖とか好きよね。観客層的にウケるのかね。勿論どれも名作なことに変わりないんだけど。
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