・放浪少女が野垂れ死ぬまでの話。というか、野垂れ死んだところから映画がはじまる。金が底を尽きたら日雇い的に働いたりもするし、うまいこと人に甘えて奢ってもらったりぷらぷらヒモ状態になったりして過ごすこ…
>>続きを読むアニエス・ヴァルダ作品2作目
ロードムービーとモキュメンタリーを混ぜたような作風で、主人公モナがワインをかけられた状態で凍死するまでの軌跡をゆるやかに描いた作品。
モナの旅の目的は逃避行であり、日…
この作品の特異なところって何なんだろうと考えると、1人の女性の逃避行をここまでポリフォニックに描いた手法そのものなのかも。なので1回目に観ると多少の分からなさ具合があって、想像していたよりも取っ付き…
>>続きを読むロードムービーという、ビルドゥングスロマーン(Bildungsroman, 成長物語)の1つの様式、その陰画として観ることもできるかもしれないこの作品は、しかし、アニエス・ヴァルダ(1928 - 2…
>>続きを読む冬。死の結末から始まり、その過程を観るロードムービー。階段を降りていくように淡々と物語が進む。
不潔だが美しい浮浪者の若い女性が社会の範囲から外れていく。リアリティを感じる。アニエス ヴァルダが見…
モナが冬の南フランスの畑の中を歩いていくショット。灰褐色の大地と奥の緑の林のコントラスト。カメラはモナを追って横に移動する。すると奥の林がなくなり白い空が現れる。緑から白への自然なショットの見事さ。…
>>続きを読む斬新な構成や、語り方が、見事に女性の印象を揺るがせながら
いままであまり見えなかったフランスの風景と共に、印象的な映画だなと感じた
結末が分かった状態で物語が進むので、どうなるのかな?という興味が…
(c) 1985 Ciné-Tamaris / films A2