戻る場所はもうないの作品情報・感想・評価

戻る場所はもうない2017年製作の映画)

上映日:2018年05月19日

製作国:

上映時間:39分

3.5

あらすじ

「戻る場所はもうない」に投稿された感想・評価

何が本当で嘘なのかを小さな家の中でアルツハイマーの妹を起点に静的に時にヒヤッとさせながら失踪事件を描いた良作。キャラクターがフレームから出たあとに空いた空間スペースと時間の間が本編の謎をさらに深める助けにもなっている気がする。しっかりじわじわとフレームの内外でストーリーを進める手腕。そしてアルツハイマーになった妹の垣間見える自己嫌悪やかばおうとするルー演じる兄の静的な苦悩の描き方も素晴らしい。そして恐らく柿はその姿を人のように時間を経て変える事で十分なメタファーを発揮する…が、もう少しそのイメージがビジュアルでわかりやすく表現するほうが海外では受け入れられる気もする。
GZ

GZの感想・評価

3.5
苦悩を抱えきれなくなって人間味を失いつつあった兄が、最後選択を妹にせまるシーンにさえ僅かながらにも優しさを感じた。兄は結局あのようになることを分かりきっていて、でもどこかで妹に自分の苦しみを伝えたかったように感じた。

音楽がない分、1つ1つの音に意味がこもっていた。
あぷ

あぷの感想・評価

2.8
音楽等も使わず、言葉少なに最小限の表現だけで描かれた短編サスペンス。

普段のイメージからは想像も出来ないほどトーンの低い主演のルー大柴が新鮮。

登場人物たちの感情の機微を読み取ることすら難しいロングショットが印象的だった。
何の前情報もなしに見てほしいサスペンス。感情が渦巻き、「何か」が起こっているのに、カメラはロングショット多めに、即物的に人々を映し出し、感情は押し殺されている不気味さ。ルー大柴が終始声を張りません。
作業しながら見てたから、あんまり入ってこんかったけど、

「コップの水が溢れてしまった」

的な感じでしょうか。




ちょっと期待値上げすぎたかも。
とあるテレビ番組で紹介された事で
24時間限定でyoutube公開されたので見ました

冒頭の干し柿の天麩羅
ロケーションの山並み色合い
あーここ知ってる、多分あの辺だ・・と
ロケ地が知る土地なので少し近親感を持つ

さて内容・・これが深い
田舎暮らしの壮年兄妹
彼らが独身なのか離婚死別を経験してるのか不明だが
私の住む地区にも同じように
兄妹2人、男2人のケースもあるが
住んでいる家は多い
親世代が存命の場合もあるが、かなりの高齢だ

晩婚化高齢独身層は多く
少子高齢化、老後だけの問題でなく
このような生活スタイルは他人事でなく
現実というものが圧し掛かってくるようだった

そこにアルツハイマーという現実が更に重なる
これも個人的も母が近い状態で
1日の時間の流れは認識出来てるので
そこまでは酷くないが頻繁に忘れ
尚且つヒステリックなので疲れるのです

さて物語には、とある事件が度々顔を見せるのだが
そこには深入りはせず淡々と話が進む

時々、ちょっと長すぎないか?という静かな長回しが少し苦手だが
色々と現実的すぎて将来が暗く見えてしまったw

あと、あの家も自宅と似た作りなので
本当に全体的に、他人事でない作品でした

このレビューはネタバレを含みます

映像美を感じるシーンも多くあり、素敵でした。。ゆったりすすむ。。
ルー大柴さんの味がすごいんだけど
妹役の女性もこれまた素晴らしい方で引き込まれました。

冒頭のコーディネーター役の人は
滑舌がもう少しよかったらなあ。。。
大切なシーンだから。

結末で全てがつながった時、とても切ない気持ちになりました。いろんな優しさに心が痛かった。
nagisa

nagisaの感想・評価

4.1
180522 テアトル新宿
「田辺・弁慶映画祭セレクション2018」「笠井歳春監督day」
「マージナル」と併映
びっくりした。まだまだ才能ある人はいる。
人の闇と闇が絡み合う事なく並走して進んで行く感じ、真っ暗な闇夜にあしを踏み出した様な。

そしてそれ以上に同時上映の処女作「マージナル」が恐ろしく凄かった。コミュニケーションの持つ気持ち悪い部分を強調した作品だった。
マ帆

マ帆の感想・評価

3.6
テアトル新宿レイトショーにて。

これも同時上映のマージナルも
すごい面白いわけではないけど観応えが続く感じ。不思議な感覚になりました
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